唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

ブロークンフラワーズ

2006年12月15日 | 映画 は行
ブロークンフラワーズ

レントラックジャパン

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鬼才ジムジャームッシュ監督とかいてあります。
鬼才というのは、どういう意味なのでしょうか。ちょっと普通の人じゃないということなのかな?

まあ、鬼才が何なのか、鬼才なのかどうかはべつとして・・・・

見終わってこれはすごいぞ!という感じはありません。でも、この映画を「良い」と言える自分が良い感性を持っていると思いたくなる映画です。「良い」と言いたい!だって、DVDで買っちゃったし…

良いと言いたいといっているぐらいなので、好感は持てます。

何と言うか、一言で言うと、「妙におしゃれ」でしょうか。

ビルマーレイさんの顔のアップのシーンが結構あるんですが、そこの表情がなんとも不思議な顔なんです。ちょっと小三治師匠っぽいなと思えるときもありました。

それで、4人の女の人との関係がみんな同じ感情じゃなくて、ちょっと旦那と一緒に食事をしていたら、なんとなく間が持たないような不思議な空間ができたり、いつでも来てねって感じの人もいたり、今はもう入りこまないで!って感じだったり、感情的になっちゃったり・・・・それぞれとの何気ない会話で核心をつかない会話が流れて・・・ってとこが不思議とあうんですよねえ・・・・

所々で、なんとなくクスッと笑っちゃうところもあるし…なんで笑っちゃったのかがまたわからなかったりするんですけど…

それで、その目当ての女の人じゃないちょっとだけ出てきた花屋の女の子がすごい印象的だったり、女の子の裸に思わず目が点になっちゃったり…それで、景色がきれいです。とてもじめっとしていて、目に入り込んでくる感じがしました。

この物語もまた盛り上げてくれる・・・・いや盛り上げないでいてくれる音楽がいいです。景色になんとなくあうんですよね。フニャラニャラフニャラニャラしてます。

で、もしかして、この人かも?いや、この人か?というかんじで、結果があやふやで、その手紙も本当なのかいたずらなのかもわからないで終わります。

息子と思った人も、息子なのか、勘違いなのか、よくわかりません。

結局、主人公が言った言葉。「過去は戻らない…未来はこれからつくれる・・・だから今が大事」とかなんとか・・・これが、彼の出した結論なのだと、思いました。

本当に息子がいたとしても、いなかったとしても、過去をとりもどすことはできないし、彼女達との別れた結果も変えられるわけでもない。でも、今の次点で何かを変えようと思えば、彼女達との関係も変えられる可能性もあるし、出て行った今の女の人との関係も代えられるかもしれない。息子との関係も、過去にさかのぼって取り返すことはできないから、これから関係を作るしか・・・または関係をたってしまうのかもしれないけれど、これから何とかするしかないわけですから。

ごちゃごちゃ書きましたが、そんな複雑に考えることはないのでしょう。その、複雑な思いの部分を複雑なままで感じ取ったほうが「良い映画」と思えるような気がします。

映画のように単純に組み立てられないのが人生です。わからないまま終わっちゃうことだってあるんですと言っているようでもあり…

なんか、見終わったあとにボケ―ッとしてしまう映画でした。

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