唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

しんぼる

2009年10月07日 | 映画 さ行
やっちゃったと言えばたしかにやっちゃった映画かもしれません。
でもやっちゃいましたと言えば、やっちゃいましたな映画です。
面白いかというと、面白くないわけではないけれど、つまらないところもありました。笑わなかったわけではないし、でも、退屈しなかったわけでもなく…

全体が微妙な雰囲気の中で進んでいきます。救いは、メキシコの話があるので、それで長々と見せられることがなかったというところでしょうか。
いや、どうなんでしょう。あの四角い空間をずっと見せられた方が面白かったかも知れないですね。

これで映画作っちゃうんだと思うところもありますが、そうやって考えていくと、映画って何?と思って、別に映画らしさっていらないじゃないかと思ったわけです。

でも、映画らしくないそれらしい作品と、素人の作品は紙一重なわけで、そこの見極めは凡人にはできるわけもなく…

映画らしくないと言いましたが、ちゃんと最後に意味付けしているところは映画らしいかもしれません。最後の妙な意味づけはいらないかもしれないですね。

あのまま何も分からず外へ出ちゃうとか、そこの生活が普通になって、慣れたころに戻させるみたいなのとか、ずっとあのままとか、そういうのも面白いかもしれません。

最近、誰かの行動が周りに影響を与えて、みんながつながっている的な映画ってあるけど、そういう風にする必要があったのか…

あ・・ありますよね。エスカルゴマンの方をまとめないといけませんからね。
エスカルゴマンの流れと、最後の落ちだけきめといて、あとは、そこに向かう過程を練り上げたのかな?

どこかのレビューで、ゲーム的と書いてありましたが、その通りですね。自分もゲームを一緒にやり始めてました。ああしたらいいじゃないかとか、これがあるじゃないかとか…客に、つぼがあるじゃないかと思わ背といてなかなかそこに行かないところもなんかいじられちゃった感じです。

作り手は、そんないろいろなところでほくそ笑んでいるかもしれないけれど・・・自分はいじられちゃってんとなく不愉快な気持ちにもなります。意味を考えれば考えるほど作り手の罠が待っていそうで・・不愉快になります。

だから考えない方がわかりやすいと思ってしまう自分にまた不愉快だったりして。

なんにしても、こういうものは作ったもん勝ちです。
そして、松本人志という人の人の笑わせ方に興味を持っているひとは、この先も映画を見ちゃうでしょう。たけしはあまりみようとは思わないけど、このひとのは、どうしても、何か期待してしまう。結果は裏切られるにしても。

いや、裏切られるというか、まあ、こんなものでしょう。という感じなんだけど、それでも、見たら、すごいことが待っているような変な期待感もあります。・・・裏切られるんだけどね。

宝くじのようなもんか。
当たらないよと思いつつ…大当たりを期待して、毎回買っちゃって、結局馬鹿を見るみたいな…だけど、あたるときはきっとありますって。

前回よりは退屈しないでそれなりに笑えて、まあ、後悔はしていません。
台風が近いせいか、ちょっと寂しい気分ですけど…それは映画のせいではないですよね?きっと・・・

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