唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

アオギリにたくして (徳間文庫)

2014年08月20日 | 
アオギリにたくして (徳間文庫)
クリエーター情報なし
徳間書店
8

映画を観てその場で本を購入、さっき、読み終えました。
映画にはなかった場面なんかもあって、良かったです。
原爆の恐ろしさは、強力な爆風や熱線だけでなく、放射能だけでなく、街を家族を人間を将来にわたって破壊し続けることだと感じます。そんな田中節子さんとその妹さん、お父さんお母さん、婚約者とその母、いろんな人の人生がこわさていくわけです。

だからこそ、アオギリのようにしぶとく生き抜いて、語り部として原爆に正面から立ち向かう姿が感動的でした。永遠のゼロと同じように、現代の若者が過去を調べていくという形をとっていますが、永遠のゼロの薄っぺらさとは違って、主人公の心境の変化をきちんと描いていると思いました。



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