goo blog サービス終了のお知らせ 

唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

男はつらいよ 寅次郎恋やつれ

2008年05月06日 | 男はつらいよ・山田洋次
男はつらいよ 寅次郎恋やつれ

松竹

このアイテムの詳細を見る


第13作

吉永小百合さんの歌子さんがなんとも言えずきれいです。前回から2年ということですが、魅力は格段にこっちのが上です。

今回の寅さんは、女の子を好きとかそういうこと以上に不幸に見舞われた歌子さんのために何かしてあげたいという強い思いがあったように思います。
女性として好きなのはもちろんですが、「友達」という言葉にてれてましたけど、頼られている自分が心地いいし・・・
歌子さんにとっても居心地のいい空間であったに違いないのだけれども・・・

そうはいっても歌子さんは之から生きる路を探さなくてはいけない。居心地のいいとらやにいることは自分を生かすことではないわけです。

寅さんと一緒にいるのは楽しいけれど、それが歌子さんの生きる道ではなかったのですね。

寅さんは花火を見ながら・・・歌子さんを見ながら、自分はもう頼られていないことに気付いてしまったのでしょう。寅さんはいつまでも歌子さんの生きる道をじっと見守っていたいけれども、歌子さんにとって寅さんは自分の生きる道の外の存在になっていたのかもしれませんね。自覚はないかもしれないけれども・・・
そこで前作を思い出します。
結婚までいきそうになった男に、「バラの手入れだけをしていればいいよ」といわれた歌子さんはバカにされた気がして、そのまま離れていってしまったエピソードがありましたけれど、それをそのまま寅さんは知らず知らずにやっていたのかもしれません。

バターのエピソードとお葬式のエピソードを聞いて笑っている歌子さんをしみじみみて、泣いている寅さんは本当に感動してしまいました。「笑っているよ」と博に言う寅さんも泣けますけど、それを優しく受け止める博も良かったです。

あとは、やっぱりお父さんとの和解のシーンは涙ぼろぼろですね。

この間いっぱい寅さん見てきたけど、かなりその中でもいい作品だと思います。

しかし、さくらは、ほんとうに寅やつれかもしれないな。「優しいお兄ちゃんがいて幸せ」とか言うせりふがこんなこといって失礼だけど、かわいいです。本当に好きなんだろうなあと思わせてくれるところがさすがです。
(2008-01-12)

///////////////////////////////////////////

吉永小百合さんが魅力的ですね。かあべえ見ましたけど、あまり変わらない感じがします。しゃべり方とか・・・重なるときあります。

やっぱり、歌子ちゃん笑ってるよ・・・っていうところは泣けます。

この話もいいですね。

寅さんに会いたいな・・・っていう手紙で、寅さんが浜辺に現れて・・っもしかして・・・思わせといて、残念でした・・・っていう最後がありました。しかし、最後に再会したお絹さんだって、寅さんにとっては、所帯を持って澪いいと思った女性ですからね。

母べえ

2008年04月17日 | 男はつらいよ・山田洋次
また観ちゃいました。
やっぱりなけます。

今回は山ちゃんが死んでいくシーンは大泣きしてしまいました。
あと、最後の詩がすごいです。ひび割れた瀬戸物みたい・・もう美しくない・・誰がこんなにした?・・・みたいなところがいいですね。でも、それが一番人間として一番美しい姿なんですね。

あと、細かいところまで丁寧なのがよかったです。特攻の事務所で電話がかかってくるところとか、靴下かなんかの縫い物をしてるときに電球を使っているところとか・・・前も思ったんですけど、父べえの最後の手紙もさりげなくずっとポストに入ってるし、母べえが死ぬときに照べえがタクシーに乗るところは初乗りが470円となっていてそこで時代がわかるようになってるし、そういう細かいところへの気遣いはさすがです。

チャコちゃんの別れのシーンのちょっとしたチャコちゃんのイラつきとか、山ちゃんの別れのときの他人行儀な感じとか、さすが「人」を写してきた監督です。
戦後の母べえのやつれ具合がリアルで・・・・

学校

2008年04月10日 | 男はつらいよ・山田洋次
学校

松竹ホームビデオ

このアイテムの詳細を見る


何度みても泣けます。
「幸福」の授業は、ちょっとつくられた感がしなくもないけど、あそこのゆうきなえさんの言葉に涙・・・涙・・・ただ涙です。

人間は幸福を探して生きています。幸福をみつけるために学ぶ・・・わかったようなわからないような・・・

そういえば、男はつらいよでも、満男が寅さんに幸せって何だろう・・・と聞くところがありました。寅さんは、生きていて良かったなあ・・・・と思うことなんじゃないか?とか言っていたような気がします。・・・もしかしたら、何で人間は生きているのかを問われたのかもしれません。わかりませんが・・・でも、同じことですよね。人間が何で生きているのか・・・人間にとっての幸福とは何か・・・

自分は、幸福って何だろうと思ったときにやっぱり自分の居場所を見つけることなのかなと思うのですが・・・自分を必要としてくれるとか、誰かを必要としてそれに答えてくれた時が幸せなのではないかなあ・・・などと考えます。

この話でもそんな話になってましたが、寅さんで、満男が、「おじさんは幸せなのか・・・お母さんは幸せなのか・・・どっちが幸せというのはないんじゃないか・・・」みたいな話をしていたような気もしますが・・・
人それぞれの心の居場所や人との心からの結びつきがあれば、それが幸せなのではないのでしょうか・・・

それで?いのさんは幸せだったのかな?
学校に通うことが喜びで、自分の居場所があり心のつながりがあったということは幸せをつかんだ・・・といえるのではないかと思いますが、外から色々言うことではないですね。いのさん自身がどう思ったかです。

それじゃ・・・今の自分は幸せなのかな?うーん・・・そこは悩んじゃうところですね。

でも、今日の学校をみて、この先生のようになりたいなあ・・・と、なんか思いました。自分の仕事場で、そのような存在になりたい・・・・と思いますよね。やっぱり・・・

 

虹をつかむ男

2008年03月28日 | 男はつらいよ・山田洋次
虹をつかむ男

松竹

このアイテムの詳細を見る


みんな寅さんを愛してたんですね。寅さんを引きずっているとでもいうか・・・いや、寅さんへのさよならの意味なのかもしれません。そういう位置づけで、あらためて映画って人々にとって何なのかを考えさせられますね。

それで、恋愛模様が寅さんのようにふられるわけですが、これは、相合傘の時のやり取りは、みゃくありだったのか、それとも、その結婚を迫られてることを伝えたかったのか・・・結論はすごく納得いかないです。結婚する相手が得体の知れない者だからなんだけど・・・中期の寅さんの心のつながりと初期のの寅さんのふられ方。
最後の最後まで、戻ってくれることを願っていたのだけれども・・・戻ってきません。

しかし、西田さんは、あそこで引き下がってよかったのかな?と思いつつ・・・自分に置き換えたら、ひくしかないでしょう・・・ということになります。

やさしすぎると何もできなくなるしね。その関係を壊すことを恐れて臆病になる。ああ・・だからどうすれば・・そうです。たとえ付き合ったり、結婚したりしたとしても、その時の好きである状態を維持できるわけがないし、新しい段階に入ることで新しい変化が起こるわけだから、その時の状態ではいられないのです。良くも悪くも質的変化をしてしまうわけだから・・・

人間、失敗ばかりしてると、その状態から一歩外へ出ることに臆病になりますよね。失敗したらどうしよう・・・とか、うまくいったとしても、それが長く続くわけがない・・・といったように。
だから、やさしくやさしく包んで、その状態を維持しようとするわけですね。でも、維持しようとするということは結果的に相手を束縛することになって・・・新しい変化を求めている人にとっては、そこにいることができなくなってしまうのではないかと思うのですが・・・

その変化の兆候というか、表れというか、出方がある時に、こちらも変化しなければいけなかったんだけれども・・・その時にこの人の判断は、今までどおりいい人であることを貫いたわけです。それで維持自体が不可能になったわけですけど・・・変化をおそれるあまり最悪の変化を起こしてしまったのですね。

・・・っていうより、もともとそういう結婚してもいいと思っている人がいる中であんな態度はゆるせんけどなあ・・・

むかつくけど仕方がない。それも人生です。

なんか、色々書きましたが、人生いろいろということで。

今思ったけど、俺が映画つくったら、甘ったるいこうあるべき的な映画でつまらないものになるんだろうな。一番自分が文句言いたくなるような。

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け

2008年03月23日 | 男はつらいよ・山田洋次
男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け

松竹

このアイテムの詳細を見る


1976年 17作

宇野重吉さんがすばらしいです。
ただの一文無しの寂しい爺さんかと思いきや、そのあとの横柄な態度、そして、芸術家としての顔、ただの酔っ払いのじじいにならない品を感じます。逆に、絵描きの時のただえらそうというのではなくて、絵を仕事とする生き方に筋を通してると思うし、そこを貫き通すには頑固さもいるのだろうけど、だからといって、かたくなでなく、悩んだり人の言葉に耳を傾けたりする面も持っている。寅さんの話しをあれだけ真剣に受け止めてくれたところがすばらしいのです。


「絵は仕事で金儲けの道具でない」という言葉は深いのか浅いのか。わかったようなわからないような・・・たぶん先生は、「仕事」という位置づけに大きな誇りを持っていて、金のためにやるのでなくて、生きていく手段というか、自分が生きることそのものという事なのかもしれません。だから安易に金になるとか、権力にこびるとかでは絵はかけないのでしょう。
寅さんの先生に言い捨てたせりふは、一生懸命働いてためたお金を騙し取られて悲しんでいる人がいる時に、その「仕事」というのは人っ子一人助けることができないのか!?という、痛烈な批判だったような気がして、先生を悩ませたことでしょう。寅さんのせりふの前には先生の信念はなんとなくきれい事というか、社会の中にたっていない言葉のようにも感じます。

寅さんにはぼたんさんにどうすることもできない。でも、先生ならそれができる。できるのに何でやってくれないのか?こだわりを持つところが違うんじゃないの?ってことなんでしょうね。

悩んだ末に、それで先生はぼたんさんに絵を送ることにしたわけですが・・・
これが、ぼたんさんにとっては、その騙し取られた200万に還元できない大きな価値を持ってしまったというのは、やっぱり、その先生の金のためではないという信念が通じているような気もします。

芸術とか、人の心とかは、金では買えません。プライスレスです。

そう、ぼたんさんは、200万円の大金を騙し取られ、悲しい思いをしたけれども、お金で買えない、絵と、なにより、寅さんの思いやりをもらうことができました。

とらさんは、自分は何にもできないと思っていたかもしれないけれど、実は、ぼたんさんにとって一番大切なものを与えていたんですねえ・・・

テレビでは、母べぇの封切りもあるので、恋やつれをやっていたようです。どこかの誰かの思惑とは関係なく、自分は夕焼け小焼けです。でも、母べぇはみにいきますけどね。(2008-01-28)


///////////////////////////////////////////////////////////////

いやあ・・・泣いちゃいました。
ぼたんさんが寅さんの一生懸命さに大泣きしているのを見て自分ももらい泣きしてしまいました。目の下のところから搾り出すようにジュワッと出てぼたぼた机にこぼれた自分の涙を見て汚いなあ・・・と思いましたが・・・

それで、寅さんが先生のところにお願いした時の真剣な目。寅さん自身にはどうにもできない悔しさはあっても、先生ならこの気持ちわかってくれるし手を貸してくれると本気で思って悪いとは思いつつ、お願いするわけです。ぼたんさんの気持ちも先生ならわかってくれると・・・
それを断られて怒っ手先生を怒鳴っちゃう寅さんですけど、何で怒鳴っちゃったかというと、先生を信頼していたからなんでしょうね。
あの先生ならたてまえがどうとか、自分の身分がどうとかを物差しにしないで、ちゃんと人の気持ちがわかってくれて、人助けのためならきっと手伝ってくれると信じたのでしょう。
先生も寅さんの気持ちがわかったから、あそこで「なんだ?こいつ・・」と思わないわけですし・・寅さんが、金儲けのために利用しようとかは微塵も思っていないとわかっているから・・・(最初はかなり利用しようと思ってましたが・・・)
結果的に寅さんの考えは間違ってなかったわけですね。

欲を言えば、ぼたんさんとのエンディングのところ。もうちょっと2人の関係を深めてほしかったなあ・・・寅さんにあったときもっと喜んでほしかったなあ・・・信じられない・・・って感じだったのかもしれないけれど・・・

愛の讃歌

2008年03月18日 | 男はつらいよ・山田洋次
愛の讃歌

松竹

このアイテムの詳細を見る


生意気な若造に振り回される島の人たち・・・なんていっちゃうといけないのかもしれないけれど、あんな男を好きになっちゃったのがわるい気もするなあ・・・

おやじから逃げるためにブラジルへ行くと言い出し、春子がいるからとそのブラジル行きから逃げ出そうとし・・・ブラジルから逃げ出して今度は大阪。独りでは立つことのできないただ生意気な若造・・・どこかうわっついてて甘えている。

そんな人のところに春子さんと子どもを行かした先生は・・・
そんな若造でこの先どうなるかわからんが、それで苦労するならすればいい。2人が選んだ道ならばそれが一番だと、自分の気持ちをおさえて送り出します。この先生に肩入れしちゃうので、どうしても竜太を許すことができない。

島の風景がきれいです。

たこ社長もでてます。

母べぇのときにも、手紙の内容のところで涙するシーンがありましたが、春子が手紙を書こうとするところで自分の思いが込み上げてくるシーンが切なかったです。

手紙と言うのは、その人の気持ちが出ますね。山田洋次さんは手紙を大切にします。

下町の太陽

2008年03月15日 | 男はつらいよ・山田洋次
下町の太陽

松竹

このアイテムの詳細を見る


女の幸せってなんだろう・・・
仕事をやめてサラリーマンと結婚して、団地に住んで、男の帰りを待つ・・そんなことが、理想的な女の幸せと一般的に言われていたのでしょう。

そういう当時の風潮(たぶん)に疑問を投げかけた作品です。
「黙っておれについてくればいいんだ」という男の言葉に反発します。
今ではあたりまえになりつつあるテーマですが、こんな時代にそんな問いかけをする山田洋次さんは、このころから社会に目が向いていたんですね。

花やしきのシーンとかで、2人で会話をしてどんどん惹かれていくところがとてもよかったです。

で、最後の、「おれは真剣だ」という言葉。そこでなぜか泣けてきました。

しかし・・・時代だなあ・・・

母べぇ

2008年03月05日 | 男はつらいよ・山田洋次
10年ぐらい前は、「山田洋次監督にこそ戦争映画を撮ってほしい。」と思っていました。もっというと、戦争が出てこない戦争映画とでもいいますか・・・もっともっというと、そういうものを撮って残すのがあなたの役割ではないのか!?ぐらいのなぜか他人の生き方に対してかなりつっこんだ思いを持っていたのです。・・・今考えればかなり失礼なやつですけど、まあ、思っちゃったのは仕方がない。
一家族の生活を描くことで戦争の悲惨さや自由のない社会を描いてほしかったのです。

今は、今だからこそ「現代社会」を描いてほしいと思うようになっていたので、あのころのような待望する感覚とは違っていましたが・・・

戦場のシーンを書かないで戦争の悲惨さを表現してくれたという点では、あのころ思ったとおりの作品だし、今の自分にとっても、いい映画を観ることができてとてもよかったです。

「現代社会」を描いてほしいという思いは、今でも変わりませんが、この映画を通じて、現代社会の危うさをみることができるという点で、まさに「現代」を描いたのかもしれません。

昔は戦争があって大変だったんだねえ・・・貧しくて大変だった・・・家族の絆が強くて昔は良かった・・・でとどまっていたら、あのころを描く意味はあんまりありません。

あのころの人は、あのころの時代を生きていたわけです。体制に積極的に加担していった人、大きな流れに流されていった大多数の人、おかしいと思いつつもどうしようもできなかった人も大勢いたんだろうと思います。大本営発表を鵜呑みにして浮かれていた人も大勢いたのかもしれません。体制にこうするまではいかなくとも、父べぇのように治安維持法でつかまっった人も少なからずいるでしょう。そして、戦争や絶対主義的天皇制に反対を貫いた人たちもいました。そのころの現代がそういう社会だったわけですが、今の社会でも同じことが言えるのではないかと思います。

あの戦争は間違いじゃなかった。正義の戦争だったということが平気で叫ばれる異常な社会です。憲法まで変えちゃおうという動きがありますが、国会内ではそれが大多数なわけです。
「正義の戦争」それをそのまんまその通りとまでは思わなくても、平和を願いつつ靖国参拝する人もいるようですし、男たちの大和を見て平和の大切さを考えた・・・なんていう人もいるようですし・・・一方で平和の運動も引き続きあるわけです。
あのときの「現代人」が流されたりたたかったりしたのと同じように、今の「現代人」にも、どう言う行動をとるのか、が問われていると思いました。

大多数の人は、ただ、家族や友達、恋人と幸せにたのしく暮らしたい。とねがっているだけなのに、それが、別の力によってできなくなってしまう。治安維持法によって国体を変革・・・つまり、「民主主義」というだけでつかまっちゃう閉鎖的な社会、女性には選挙権だってなかったなんて今考えれば驚きですが、そんな自由のない社会で戦争につ記し進んでいくわけです。たくさんの、ただ幸せに生きたいと願う庶民がたくさんかりだされ、たくさんの庶民を殺し、殺されました。

ひとを殺す能力なんてものはもともと誰も持っていません。
そういう人が必要な誰かの意志で作り上げられるわけです。

・・・またこういうはなしになっちゃう・・・

照べえがかわいいです。かわいいだけじゃなくて、あのころの時代の空気を敏感に感じ取っているところがすごいです。親に甘えたり、布団を敷くときにはしゃいだり、そういうのがとても自然で、印象に残る子でした。一番中心な気がしました。

初べえもしっかりもののおねえさんでいい感じでした。お父さんが死んだときの手紙のやり取りでの照べえにあたっちゃうところなんかもすごい良いです。

吉永さんって魅力的な人です。お母さんらしさを思う反面、お母さんらしくないというか・・・子どもを下に見てない、対等に接しているところがとてもよかったです。それがお母さんらしくないといえばそうだし、お母さんらしいといえばそうなんですけど・・・ぐるぐる振り出しに戻ってますね。山ちゃんとのやり取りが結構好き。
吉永さんは別の世界にいる人みたいで、誰のお母さんとか、そういう感じで見ることができなかったです。海で山ちゃんを助けに行くかあべえは、スタントマンか?CGか?と思うような不思議な感覚で、でも本人だったようですね。すごい。

山ちゃんも良いです。最初はかなり違和感があったけれど、ぐんぐんはまっていきます。山ちゃんの緊張がほぐれていく過程というか家族の一員としてなじんでいくのと同時に、浅野さんの演じる山ちゃんになじんでいきました。

壇れいさんは・・・きれいだなあ・・・
でも、顔に特徴がないのでしょうか、壇れいはこの人というのがイメージできない。街ですれ違ってもきれいなお姉さんがいた。と瞬間思っても、すぐ忘れちゃうみたいな感じでしょうか。役どころも、重要な用で重要でないみたいな中途半端な存在だったような気もしますが、あのときの別れが、最後の別れになっちゃたんですね。きれいなあのお姉さんが・・・あの原爆で・・・と心の中で思うと、ぐぐぐっとくるものがあります。

鶴べえ(ちがうか)もなかなかいい役どころでした。初べえとの汽車の別れのシーンがとてもよかったです.
母べえを見たある人は鶴瓶の役は、渥美さんが生きていたら渥美さんがやっていたのでは?というか、渥美さんを意識して作ったキャラじゃないかみたいなことをいっていましたが、自分はそうは思いませんでした。寅さんには品があります。この役には、その「品」が合ってはいけない役だと思います。鶴瓶さんも、別に寅さんを意識したからああいう役作りになったわけではないと思います。
人はいいけど品がないオジさんという役でなくてはいけなかったわけで、そうしないと、初べえの叔父さん嫌いの意味がわからなくなっちゃうと思うし・・・
まあ、それはその人がいっていたことだからあれですけど・・・

・・・そうそう、最近の山田洋次監督の映画って、風景がせまっこいというか、丸い感じがするんですよね。景色の広がりとかそういうのが全然感じないのはなんでだろう・・・舞台的・・・というか、セットが増えてるのかな?わかりませんが・・・

十五才 学校IV

2008年02月26日 | 男はつらいよ・山田洋次
十五才 学校IV

松竹ホームビデオ

このアイテムの詳細を見る


学校のシーンが少ない「学校」です。
学ぶって何だろう・・・考えさせられます。
縄文杉を目指す旅の中で、いろんな人と出会い、心を通じ合わせたり傷ついたりして一回り成長しました。学ぶって、こういうことなんだろうと思えるわけです。
子どもの学んできた姿を見て、親はたぶん、たくましく思ったのでしょう。子も、ただ反発の対象だった親の見方が変わったのでしょう。

ひとりひとり、親が子をどう思っているか、子が親をどう思っているのか、近い存在で分かり合えるはずの関係が、実はわからなかったりして・・

親が子どもを見る基準は、どうしても、まわりの同世代の子なわけで、それは当たり前のことです。周りと違うことで、育て方が悪かったのかとか、色々悩んで自分を責めてしまうかもしれません。子どもの恥は自分の恥にもなります。
でも、それは仕方のないことのように思えてきました。周りがそういう目なんだから。そこで、それぞれの個性だからって、子どもを優先できる親は相当頑固者か、偏屈者か・・それに、子どものこれからの幸せを考えたら、この子を自分の手の及ぶうちに何とかしてあげないと・・・と強制的になってしまっても、気持ちとしてはわかります。

・・・でも、それをやられる方はたまったもんじゃないということでしょう。

子どもの立場からかんがえると、自分は本当に両親から愛されているのか、とても不安なんでしょう。おやがキーキーいう度に親の面子で自分は生きてるんじゃない!と反発するのもわかります。

そう。どっちが悪いか・・・とかじゃなくて、分かり合えていないだけの問題な気がしました。全部わからなくてもいいから、わかろうとする努力が必要なのではないのかなあ・・・

ありにままの自分を好きになることが一人前への一歩・・・どうじに、ありのままの自分を認めてくれる場所が必要なのでしょう。本当は、家庭だったり学校だったりがそうでなくちゃいけないと思います。

学校にも行かない、経験をつんでいない子ども、でもまっすぐな気持ちとやさしさを持っているわけです。欠点はいっぱいあるだろうけど、みんなが言うようにいいところもいっぱいあるし、魅力を持っている。

逆に大人だって、完璧なわけじゃないわけで、経験をつんだけど、人の気持ちがわからなくなっていたり、世間体を気にしたり、何が大事かわからなくなる時だってあるし・・・

人間社会って、いいところと悪いところを持った人間がつながって生活するところなわけで、だから支えあって生きていくわけで・・・その社会の中で生きていく力を身につけるのが学校なんだろうと思います。

学校自体が「社会」なわけで、人と人とのつながりが組織的に作られる場所で、そこでは授業だけでない色々な感情とかコミュニケーションとかも学んでいくわけです。

そうやって考えていくと、頭のいい悪いによってクラスを変えちゃうとか、色々ありますけど、それって一面よさそうに見えるけど、社会での人との関わり合いを学ぶという点では、いろんな人がいたほうがいいわけで、そういう暮らすわけをするというところに、成績でしかものを見ない考え方が見えてくるような気がしました。

一つ一つのエピソードがとても感動する映画です。

山田洋次監督の人に対する優しさを感じます。


男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花

2008年02月24日 | 男はつらいよ・山田洋次
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花

松竹

このアイテムの詳細を見る


友だちがシリーズ最高傑作といっていた作品です。
リリーさんが出ればつまらないわけがないわけですけど、2人がいるだけで涙が出てきます。
病院の再会シーンでもう涙が溢れ出しちゃって・・・
これだけお互いに寄り添いたいと思っているのに、そこで落ち着こうとならないのは、シリーズを終わらさないため・・・ではないんでしょうけど・・・

リリーさんと寅さんの相性が良すぎるから、これ以上出すには、もう終りにするしかなくなっちゃう危険性をともないますもんね。
それ以降、最後の48作目だけですもんね。

ただ、なんとなく思うんですけど、この4つの物語以外にきっとリリーさんと寅さんは会っているに違いないのです。きっと、そう。会わないわけがないのです。
(2007-12-26)

**********************************************************************

一番結婚に近かったのがこのお話しです。同棲もして、リリーさんも寅さんとの結婚を望み、寅さんも・・・いや、寅さんは、結婚を望んでいなかったのかな?迫るリリーさんにあまりにもそっけないし、リリーさんが追いかけれれば追いかけるほど距離をおきたがるわけです。

俺と所帯をもつか・・・この言葉は、あの幸せな2人の生活を思い起こしながらふっと出た言葉ではあるけれども、それをきちんと自分の本心としていうことができないのではないだろうか・・・いや、逆にそういう自然な状態だったからこそ本心がすっと出たのかもしれない。

そう。寅さんは考えすぎる。考えすぎて、本心を否定しようとする。他人の幸せのために自分を犠牲にする人だ。本心は自分が幸せになりたいのに・・・でも、他人の幸せの中に自分の幸せを見出す人なんでしょうね。

ここでシリーズを終わりにしてでもいっしょにしてあげたかっ・・・いや、やっぱりだめだ。ここで終わっていたら、お寺の人も、丹後の人も登場できなかったもんね。

男はつらいよ 寅次郎相合い傘

2008年02月22日 | 男はつらいよ・山田洋次
男はつらいよ 寅次郎相合い傘

松竹

このアイテムの詳細を見る


1975年 第15作

何だよ寅さん!あと一言・・・あと一言で違った人生が・・・なんという・・・
リリーさんが寂しそうだったな・・・あそこで「冗談」といってしまったりリーさんがまた切ない・・・

お互いもとめてるのにもう一歩が踏み込めないのは、やっぱり落ち着くのが怖いのでしょうか。というより、落ち着ける人間でないことをお互い知っちゃってるからなんだろうけど・・・

リリーさんだけ寅さんの対応が違うんですよね。
他の人だとただ浮かれて舞い上がっちゃうのに、リリーさんとは本当の自分でいられるのかもしれないですね。他の人に対してもリリーさんと自分の関係を普通にさらけ出せる。
本当にリリーさんは特別な存在なんだと思います。

リリーさんも、思ったことをきちんと出すことができて素敵な人です。

泣き所満載です。いい作品です。(2007/12/22)

/////////////////////////////////////////////////////////////////////

寅さんは、リリーさんが本気であることを知っていたんでしょうね。
だから、それを撤回させようと「冗談だろ?」とあえて言いました。
普段ならそんなことになったら気が動転して救いを求めておたおたしてってなるところをリリーさん相手だと違うようです。

それは、他の人と違って、リリーさんの場合、自分との共通点もあり、深いところまでわかっている・・・(又はわかっていると思っている)からなんでしょう。

リリーさんは、俺のような男と結婚したって幸せになれるはずはない。本気で結婚しようと思っていたとしても、それは一時の気の迷いで、一緒になって生活を重ねてそれに気づいたって遅いじゃないか・・・ということもあるでしょう。

あと、リリーさんは自分と同じで一箇所にいられない人だから、自分と一緒になることで、リリーさんを縛りつけることになるのではないか。ということも考えてしまうのです。翼を傷つけた鳥も、体を休めて元気になったらまた飛び立っていくというところはいいシーンですね。

でも、それに対してのさくらさんの返事がまたいいんです。「そうかしら・・・」
・・・相手を思いやりすぎて足を踏み出さないおにいちゃんへ、そんな屁理屈で幸せになるチャンスを逃していいの?お兄ちゃんにとっての幸せはリリーさんと一緒になることじゃないの?という思いを込めて、寅さんの言葉への反論のせりふですね。
そう。その頭のいいリリーさんが結婚を安易に考えているわけではないのです。リリーさんの願望でもあるのに・・・悲しいですねえ・・・

そこで「やっぱり冗談よ」としかいえなかったりリーさんもかわいそう。

寅さんがリリーさんを迎えに駅まで行って、一緒に相合傘で帰ってくるシーンはいいシーンです。この2人だけの時間がずっと続けばいいのに・・・そんなことを考えました。

男はつらいよ 寅次郎夢枕

2008年02月17日 | 男はつらいよ・山田洋次
男はつらいよ 寅次郎夢枕

松竹

このアイテムの詳細を見る


これはきついです。寅さんからのプロポーズと勘違いして・・・受けたのに、お千代さんがわかいそうです。受けるのだってまじめに受けたのに・・・寅さんにはその真剣さにどうしていいかわからずと惑っちゃったんですね。お千代さんがその戸惑っている寅さんをかわいそうに思ったのでしょう。「やっぱり冗談よ」といいますが、なんか、寂しいせりふです。そのあとも一緒に帰れなかったお千代さんの後姿が本当に悲しい。

いきなり寅さんに呼び出されてわざわざお店閉めて着物も着てやってきたのに・・・
とらやの人たちに「私がふられたの」と言うお千代さんを見てさくらさんはなんか感じたようですが、お千代さんが気になったのもそうですが、結果的にふる事しかできなかったおにいちゃんを思ったのに違いありません。

このあたりの寅さんは完全撃墜のそれまでと違って、いい線いきますね。この辺、いい作品が多いと思います。(08.1.19)

-------------------------------------------------------------------

マカオの寅(だったかな?)のマクラ、寅さんのお嫁さんを探すところで大騒動、旅先で渡世人の寂しさが身にしみて・・・また家に帰ってみたら大学教授の米倉さん(役名は岡倉さんだったかな?)が寅の部屋にすでに住んでて・・・それでまたひと騒動でまた家を飛び出そうとした時にお千代さんとの再開!

美容院でさくらさんが髪をとかしてもらっているときに寅さんが入ってきて「ここは漬物屋か?らっきょが2つ並んでる」なんて2人に言うシーンがとてもほほえましいです。あの時の鏡越しにお千代さんを見てさくらさんがはっとした顔をしたけれど、あれは何だったのだろうか・・・意味ありげな表情でした。

寅さんはあがいている人を見ると、手を差し伸べたくなっちゃうんですね。

もう一言、もう一言・・・もう一歩がんばれば、お千代さんと結ばれたのに・・・

勘違いのプロポーズの時のお千代さんがあそこで粘っても良かったのに・・・でも、粘れなかったところがお千代さんの優しさだったのか、それとも、「寅さんはそれほど私を好きじゃなかったのか・・・勘違いしてたわ・・・」と言うことなのか・・・なんにしても、お千代さんの想いは自ら引いてしまったのでだめになっちゃいました。

寅さんも、動揺するのはいいけれど、そこで踏ん張って、がんばって、自分の気持ちを整理できればよかったけれど・・・あそこで思わぬ展開でがけっぷちに自分からなっちゃって、向こうが引いてくれたおかげで助かったって感じになっちゃいましたけど・・・結局、自分の想いとは正反対の態度をとってしまうおろかな寅さんでした。

そしてそんな自分に落ち込んだのでしょう。2階でのさくらとのやり取りがまた悲しいのですが・・・さくらに打ち明けようとそこまでで出かかった言葉を、結局うやむやにしてしまった寅さん。あそこで一言、さくらに打ち明けていたら、さくらの適切なアドバイスによってまた話が展開したかもしれないのに・・・それをしなかった寅さんに哀愁・・・

最後のお千代さんのお正月のシーン、「私ふられちゃったから」というお千代さんにまじめにとらやの人たちが捉えてくれたならば、また違う展開もあったでしょう。あれはお千代さん、ちょっとかわいそう。でも、あそでみんな笑っている時に「どうして?寅さんならお嫁さんになってもいいのに・・・」とまじめに抵抗したお千代さん。自分の恥を表に出して立派な女性ですなあ・・・いい女の人だよ。

寅さんからのプロポーズを期待して、お店を閉めて和服まで着て4時間もはぐらかされて、来た!と思ったら勘違い。あそこでお千代さんは寅さんを怒っちゃえば良かったのに。「あんた!他人のことより自分の心配をしろ!」とか、「私は本気なのに、私の心をもてあそぶ気?」とか何とか・・・まあ、そういう人じゃないから、いい人なんだけど。

うわー今日は長々と書いてしまいました。
お千代さんに惚れたね。



男はつらいよの名場面

2008年02月17日 | 男はつらいよ・山田洋次
総括するわけじゃないけど第2弾

思い出す場面は・・・

歌子さんと寅さんが隣り合わせで反対のほうを向いて星を眺めるシーン・・・歌子さんの希望と寅さんの悲しさ・・・2人は隣り合わせでも一緒になることはできませんでした・・・という感じが良かったです。

泉ちゃんの乗る新幹線に、満男が飛び乗った時の泉ちゃんの表情。あわてたようなうれしいような・・・言葉にならない表情が良かったですね。
泉ちゃんといえば、最後の浜辺で満男の真意を聞こうと迫るところも良かったです。一人で旅に出て豆腐を買って帰るところで寅さんにあるシーンも良かったですね。

浜辺で満男と泉ちゃんがわいわいやっている姿を見て風吹さんと寅さんが歌うところも良かったなあ・・・

いしだあゆみさんのやつで、寅さんが寝たふりをしているところでいしださんがすぐに出て行かないところなんかもどきどきしましたね。

あとはやっぱり田中裕子さんが迎えに来た寅さんの腕にぎゅっとしがみつくところ。もう、抱きしめたくなっちゃう!って感じで・・・そのあとの白菜の漬物のやり取りが自然でよかった。殿山泰司さんのお坊さんも良かったなあ・・・

昨日みた寅さんの財布にさくらがお金を入れるシーンも良かったです。
その前の日にみた駅のホームで竹下さんが寅さんの袖を引っ張るところも良かったし・・・

国鉄労働者も出ましたが、力強く走る汽車の風景とか、古い宿とか、旅芸人とか、空の風景とか、いろいろ目に焼きつくものがありました。20年以上(?)にわたって日本の移り変わる風景をとってきたんですね。

男はつらいよ完全制覇とはいきませんが・・・

2008年02月17日 | 男はつらいよ・山田洋次
男はつらいよ     (第1作) 冬子
続・男はつらいよ   (第2作) 夏子
フーテンの寅     (第3作) お志津
新・男はつらいよ   (第4作)
望郷篇        (第5作) 節子
純情篇        (第6作) 夕子
奮闘篇        (第7作) 花子
寅次郎恋歌      (第8作) 貴子
柴又慕情       (第9作) 歌子
寅次郎夢枕      (第10作)千代
寅次郎忘れな草    (第11作) リリー
私の寅さん      (第12作) りつ子
寅次郎恋やつれ    (第13作) 歌子
寅次郎子守唄     (第14作) 京子
寅次郎相合い傘    (第15作) リリー
葛飾立志篇      (第16作) 礼子
寅次郎夕焼け小焼け  (第17作) ぼたん
寅次郎純情詩集    (第18作) 綾
寅次郎と殿様     (第19作) 鞠子
寅次郎頑張れ     (第20作) 藤子
寅次郎わが道をゆく  (第21作) 奈々子
噂の寅次郎      (第22作) 早苗
翔んでる寅次郎    (第23作) ひとみ
寅次郎春の夢     (第24作) 圭子
寅次郎ハイビスカスの花(第25作) リリー
寅次郎かもめ歌    (第26作) すみれ
浪花の恋の寅次郎   (第27作) ふみ
寅次郎紙風船     (第28作) 光枝
寅次郎あじさいの恋  (第29作) かがり
花も嵐も寅次郎    (第30作) 蛍子
旅と女と寅次郎    (第31作) はるみ
口笛を吹く寅次郎   (第32作) 朋子
夜霧にむせぶ寅次郎  (第33作) 風子
寅次郎真実一路    (第34作) ふじ子
寅次郎恋愛塾     (第35作) 若菜
柴又より愛をこめて  (第36作) 真知子
幸福の青い鳥     (第37作) 美保
知床慕情       (第38作) りん子
寅次郎物語      (第39作) 隆子
寅次郎サラダ記念日  (第40作) 真知子
寅次郎心の旅路    (第41作) 久美子
ぼくの伯父さん    (第42作) 
寅次郎の休日     (第43作) 
寅次郎の告白     (第44作) 雪子
寅次郎の青春     (第45作) 蝶子
寅次郎の縁談     (第46作) 葉子
拝啓 車寅次郎様   (第47作) 典子
寅次郎紅の花     (第48作) リリー

男はつらいよ 寅次郎忘れな草

2008年02月17日 | 男はつらいよ・山田洋次
男はつらいよ 寅次郎忘れな草

松竹

このアイテムの詳細を見る


第11作 1973年作品

リリーさんです。
酔っ払って夜中にとらやに来たときのリリーさんと寅さんのやり取りが悲しい。おたがい、ひとつのところに根を張ることにあこがれていても、それができないと思ってる2人だから・・・

家に気を使う寅さん、そんなことをお構いなしに騒ぐリリーさん。リリーさんが騒げば騒ぐほど寅さんはそれを止めて寅さんに止められればそれだけ面白くないのです。

寅さんのリリーさんへの心配りは恋した女性へというよりは、同じ境遇の人間だからという気持ちがつようみたいで。寅さんにとって一番気軽に付き合える女性なのかもしれません。

ラーメン屋で寅さんのお財布にお金を入れるさくらさんに泣けてきます。

満男くんは吉岡君だけじゃないんだ・・・へえ・・・(07/12/29)


;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;


やっぱりリリーさんだよ。知り合いにリリーさんに似てる人います。見た目に派手で、まつげもとんがってます。人懐っこくて・・・気軽にぽんぽん話ができるような感じの人です。

明るい分、つらいものを背負い込んでる感じも似てるなあ・・・

まあ、それはともかく、りりーさん、つらかったんだろうねぇ。寂しかったんだろうねぇ・・・でも、それをうめるための結婚だったんだろうねぇ・・・ただの代理でしかなかったのかなあ・・・結局・・・毒蝮がかわいそうではありますが・・・

リリーさんの本名は松岡清子さんと言うのかな?

最後のさくらさんのお財布のシーンはやっぱりいいシーンです。