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唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

ガールファイト

2008年07月01日 | 映画 か行
ガールファイト

松竹

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すごい考えてしまう映画です。

好きな女の子が自分より強かったら・・・
自分の娘が自分より強かったら・・・

あえて言わしてもらいますけど、男としてのプライドが傷つけられます。

男というものは、いくら男女平等なんて口に出して言ったって、どこかで、男のほうが上だと思っています。たまに自分もそう思うときがあります。

いや、普通に生活しているときは、尊重しますし、平等でなくてはいけないと思っていますよ。
自分は女性に優しく接していると・・・そう心がけてますし・・・

でも、それは、ほんとうは、女性を下に見てるからできることなのかもしれないと思うときがあるんです。弱いからやさしくみたいな・・・・

だから、この映画のように女性にダウンを奪われたり、マウントポジションを取られたりしたら・・・その傷は大きいと思うし、その子にたいして、今までどおりの付き合い方ができるかといえば、複雑なところがあると思うのです。

はっきりいって、彼氏は偉いです。その傷を乗り越えて、彼女との関係をより強固なものにしたのですから。本当の優しい男ですよ。あのシーンはなぜか涙が・・・

この映画は、男性にとっては、本当に女性を対等の立場でみているか、突きつけられます。

逆に言うと、女性は、暴力の危険や、社会的差別や・・・はっきりと表に表れてない場合・・・自覚のない場合でも、この社会に生きているというだけで、その社会的立場に身をおいているわけで、それは生まれつきそうであったかのような錯覚を男女とも持っているわけで、それが覆されたときに、男は・・・・本当の力が試されるのでしょうが・・・でも、真の平等は、女性の解放であるだけでなく、男にとっても、解放なのかもしれないですね・・・なんてわかったようなわからないようなことを言ってますが・・・

殴られたあとの鋭い目つきがかっこいい!!っていうか、本当に怖い。でも、彼を見つめているときの顔がきれい。

試合はあまり迫力ないです。殴り合いが無いです。

クローズド・ノート

2008年05月03日 | 映画 か行
映画と違うところでかなり話題になっていましたが、良くも悪くも普通の映画でした。
学校のエピソードが薄っぺらで、なんか、それっぽく仕立て上げられて感じが嘘っぽくて・・・そこが深いともっと深い映画になった気がします。

沢尻さんは眉毛が少しとがってますけど、好きですね。なんかはちきれそうな体が・・顔もいいです。でも、あんな騒動があったからかわからないけど、時々怖い感じがしました。

永作さんもよかったです。なんか、この2人、きょうだいみたい。

万年筆のお店とか、イラストレーターとか、この手の映画っぽい設定ですが、万年筆のお店は雰囲気があってよかったです。儲からないだろうけど・・・

田舎みたいですけど、景色がきれいでよかったです。

あのポスターをはがしたところから、出てくる男の人もかわっちゃったほうが、おもしろかったのに。見た人はみんなこうなるだろうと予測がついてしまっていたと思うんだけど、すぐにばれちゃうものなら引っ張らないで、途中で、もうあの人かもしれないという展開にした方が、よかった気がします。

それと、パワーボールも食べさせちゃって、何でこれを知っているんだ?としたほうが盛り上がったのに・・・

あそこで食べなかったことで、ああ、このひとか!と見てる人はわかっちゃいますもんね。何でそうしたんだろう・・・


あの日記の扱いが、持ち出しちゃったりして少しずつ荒くなって行くのがおもしろかった。

もう一人の男の人と、親友の女の人が後半絡んでこないのもなんで?って感じでした。

クローズド・ノート スタンダード・エディション

東宝

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スティーブン・キング キャッツ・アイ

2008年03月22日 | 映画 か行
スティーブン・キング キャッツ・アイ [ユニバーサル・セレクション] (初回生産限定)

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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3つのお話で構成されてます。

一つ目は、禁煙の話。その会社に契約すると必ず禁煙できるっていうわけです。禁煙を破ると、1度目は奥さんに電流で猫踊りをやらせ・・・2度目は娘、3度目葉奥さんをレイプしちゃう。4度目は殺されちゃうらしい・・・
なんか見世物で、猫の踊りのやつで、床の鉄板を火で熱くしておいてその上に猫を放り投げて猫踊りみたいなことをやっていたとかやっていないとか聞いたことあるけど・・・そういうことです。
それで、隠れてタバコをすえばいいかというとそうじゃなくて、ずっとどこかで監視されていて、タバコをすったとたん、その罰を実行に移されるわけです。

それで、監視されているときに「見つめていたい」が流れます。そういえば、スティングがインタビューでこんなことを言ってました。

「ある日、『素敵な詩をありがとう』って女性からファンレターが来て・・・あれは、女性を束縛する内容の歌なのに、なんで?って唖然としたのさ」みたいな内容でした。そんなことで唖然とするなら最初っからそんな歌詞にきれいなメロディをつけなきゃいいのにって思ったもんです。

そんな曲が流れて、「お前を監視してるぞ」って脅迫されるわけです。
なんか楽しい・・・

この話も面白いけど、その次の賭けをするやつ。猫が守ってくれるやつ。3つとも面白かったです。

猫が守ってくれるやつでも「見つめていたい」が流れますが、この場合は、ずっと片時も離れることなく守ってあげるよ・・・という意味なのかもね。

古くてちゃちいかもと思ったけど、案外見れますよ。最後の話の怪物もぜんぜん普通に見れました。

原爆の子

2008年03月12日 | 映画 か行
原爆の子

パイオニアLDC

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戦後何年か後に実際の広島でとったということもあり、貴重な映像と言えるかもしれません。再建されたとはいえ、焼け野原の雰囲気がそのまま伝わってきます。
平和公園のあの建物をつくっている最中というのも、すごくリアル感があります。

そして、再建されて一見平和が訪れたかに見える広島ですが、原爆は過去の物ではなくて、実際に今も被害がおきていて・・・戦争が終わっても、終わることのない苦しみの中、みんな生きているんだと思いました。

原爆の影響で子どもがうめなくなって、生きているだけで運がいいと、今の自分の不幸を前向きに言い聞かせる人もいました。足を悪くした女の人も、私なんかでももらってくれてありがたいとお嫁に行きます。父と暮らせばの人のように生き残ってしまったことが自分の罪みたいに思った人もいるんでしょう。

原爆が人の人生を一瞬で変えてしまったわけです。

原爆が落ちたときに忘れ物をした妹を思い出しながら、焼けてなくなってしまった家の前でたたずむ姿が印象的でした。

そういえば、爆発したときの女性の裸。人間の根源は性という心動産らしい表現だとおもいました。

新藤兼人さんは、CGも発達した今、爆発の瞬間の映像を残したいと、90を超えた今でも映画の構想を練っているということです。
シナリオも読みました。今まで映画で登場した人たちがどのような状況で被爆したのか。当時予算も技術もなくてできなかったことが、今なら、金さえあればできる。でも金がないということで、実現できるかどうかわからない状況なようですが・・・・

何とか実現してほしい・・・おれに金があれば・・・

幸福な食卓

2008年03月04日 | 映画 か行
幸福な食卓 プレミアム・エディション

ジェネオン エンタテインメント

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なんか危険なところをのほほんとすごしてる家族です。
一人一人がいつがけから落ちるかわからない・・・でも、その現実から逃げることで解決をしようとしたようですが・・・やっぱり現実に向かう・・・というよりは・・・現実があることを認識することから逃げることはできないわけで・・

・・・そんな話か?

いよいよクリスマス。かなり楽しみにしていたし、だらだら引っ張っていたので何かあるなと思ってはいたけど、まさかこんな安易な結末がまっていようとは・・・
まさか、そこまでして、悲しみを引き出したいとは!!

女の子はかわいかったけどね。そのおかげで最後まで何とか見ることができました。最後の歩くところは最後まで見ないでトイレに行ってしまいましたが・・・

なんか薄っぺらなのは、生活をしているようで生活していないところだと思います。金金金の世の中で、金の心配をしている人が全然いないところが物語を浅いものにしちゃうんだろうなあ・・・
カネの心配は要らない。勉強だってそんなにがんばらなくたって、合格しちゃった!恋愛だって何の障害もない。・・・あ、最後に絶対的な障害がありましたが・・・
すごいらしいお兄さんにも、そういった知性も感じないし。

お母さんの責任放棄も、終わりまでそうだし・・・

弟にマフラーを譲るところも、譲ってもいいという意思を確認したと思えなかったし・・・
せりふがなんかありきたりで、つまらなかったし・・・

いいところは、けっきょく女の子だけということでしょうかね。

退屈な映画に退屈な音楽。

黒薔薇VS黒薔薇

2008年01月07日 | 映画 か行
黒薔薇VS黒薔薇

キング

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これも想い出の作品です。
昔好きだった人が香港映画が好きで、その人と映画に行くためにあまり興味がないのに興味があるふりをして一緒に見に行きました。
そんな理由でいくなって?でもそんなきっかけでもなきゃなかなかいきませんよね。そう。映画は気軽ですよね。見てる間しゃべらなくていいし・・・

わざとらしいギャグや古くさい歌とおもっていましたが、それをまじめにやっているところに香港映画の勢いを感じたものです。そしていつの間にかはまっていくのです。

ギャグも歌も、今見るとなんかうれしくなります。結構笑いました。
鐘が鳴るとクンフーの型をやっちゃうところとか、ベッドでゆれてるところとか、結構はまりました。
レオンカーフェイのセメント頭もうけます。おまえは岸辺露伴か!と思っちゃいました。

アクションシーンもかなりいけます。

自分にとってこれは伝説の香港映画です。
ジャッキーチェン以来、香港映画にはまるきっかけになった映画かな?


恋空

2007年12月13日 | 映画 か行
最初はなんだよこれって感じでした。

男の髪の毛が気に入らないし、学校でやっちゃうし、いきなりレイプされちゃうし、子どもできちゃうし、なんというすさんだストーリー展開だ!と思いました。正直ひいちゃいました。

引いた流れで見続けていくと、なんだあの男は!!ふざけんな!!となります。

そして・・・はうっ・・・結局はめられた。
そりゃ死ねば泣くよ!

ふられた学生のがおれはいいと思うんだけどな。

新垣さんの口がかわいいね。くにっとしてて。でもすごい背が高そう・・・
「・・・だよ」っていう言い方がかわいい。

隠し剣 鬼の爪

2007年11月21日 | 映画 か行
隠し剣 鬼の爪 特別版

松竹

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この永瀬正敏は存在感がありそうでなさそうで・・・でも、このお侍さんの立場自体がそんなところなのかもしれません。剣がすごいったって、それで出世できるわけでもなく、外国から入ってきた武器が余計に存在感を無くしていきます。藩という組織が武士の心を必要としていません。日本の社会が必要としなくなっていったんだろうなあ・・・

そして、自身も武士を捨てて好きな女の人と北海道へ渡ります。その時代には、そんな人が結構いたのかもしれません。武士の社会の崩壊が新しい価値観をつくっていったのかも。

鬼の爪のシーンは何度見てもいい。・・といっても、2度目ですが・・・

GOAL!2

2007年11月08日 | 映画 か行
GOAL!2 STEP2 ヨーロッパ・チャンピオンへの挑戦 プレミアム・エディション

ショウゲート

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・・・あんまり面白くないなあ・・・なんか、半端な気がする。
弟とお母さんのところはよかったけど、肝心の試合が半端な気がします。

実際のの選手がいるのが売りみたいなところもあるのかもしれないけど、そことのからみもあまりないし、そうなってくると、それを出したことで逆に違和感が出てくるというか・・・

スローモーションが多いのもなんかいや。


金環蝕

2007年11月07日 | 映画 か行
金環蝕

パイオニアLDC

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長いと思ったら2時間35分・・・1975年の山本薩夫監督の作品です。
「まわりは金色の栄光に輝いて見えるが中のほうは真黒に腐っている」バーン!と、始まります。

巨大ダム建設の不正入札をめぐっての政治とゼネコンの汚いやりとりを中心に、新聞記者とか、党内のはみ出し者みたいな人とか、金融のおじさんとか、絡んでいろいろ厄介な話なんですけど・・・

一人として国民の立場からものを言う人もいない、腹黒い連中の争いを見せられただけで、結局何も変わることがなく映画は終わってしまいます。
汚さで上を行くものが生き残る世界のようです。

今では自民党の単独政権なんてありえませんが、昔は、自民党が単独で政権についていない方がおかしかった時代だったんですね。

残念なのは、与党の民政党しかでてこなかったところです。

政治と金、酒、タバコ、女・・・いやな世界です。
半端な悪は消されていって、本当の悪だけが生き残るようです。

入札も面白いです。業者はなるべく少ない金額のほうが有利と思われるわけですけど、想定金額より低すぎると手抜き工事とかがあることを考慮してなんでしょう。これより低いとだめというのをあらかじめもうけておいて、その金額の70%なら70%を下回らないうちの低い金額となるようです。なるほどねえ・・・

宇野さん仲代さん三國さん、すごい人たちが出ています。
 

心の旅

2007年09月25日 | 映画 か行
心の旅

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

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フランティックが上映されて渋谷で観て、普通の役をやるハリソンフォードがかっこよく見えて、多分、そのころと同じ時期に上映されてたんだと思うんだけど、すごく観たくて、でも、タイミングが合わなくて今まで観ないでいました。

きっと、あの当時見ていたあら好きな映画になっていたんじゃないかなあ・・・

正義感から行動するのでなく、勝つこと、儲けることに長けた敏腕弁護士。彼の成功の裏で多くの人が泣いていたのでしょう。そして、家庭も顧みず、子どもに厳しい、さめた家族だったわけですが、事件で記憶を失って性格も変わってしまいました。

で、優しくなって家族の関係をつくっていくわけです。非常に良心的な映画です。そういった、人に優しく、家族の絆を大切にするのが一番の幸せという感じは、好感をもてます。

でも、ちょっと、生活がどうなるの?っていうところの逼迫したところはあまり出ていないところが残念です。
ロッキー5ぐらいの落ち方をしてでも、それでも家族の絆でがんばってます!って感じのが個人的にはよかったと思います。

でも、いいですよ。子どもとのふれあいの部分が。

クルックリン

2007年09月11日 | 映画 か行
クルックリン

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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子ども達がうるさいです。でも、嫌なうるささでなく、「ああ!子どもだ!」といううるささです。実際にあんなに子どもいたらうるさくてたまらないでしょう。でも、子どもが明るいっていうのは幸せな気分にさせてくれます。

トロイがかわいいです。けなげです。お母さんに家の事を任されたら、それを自覚して頑張るんだもん。
お兄さんが手をつなぐところなんかも泣けます。

結末が悲しい物語ではありますが、ただ悲しいだけでは終わりません。だって、子ども達の人生かこれからずっと続くんですもん。

毎日の生活がずっとつづいて・・・これからも続いていきます。でも、その日常にこそ、いろんなことがあるんです。


それでカメラに人を固定して動くやつ。あれがわらえる。あの手法は何で好きなのかなあ・・・


ゴーストライダー

2007年08月25日 | 映画 か行
ゴーストライダーTM デラックス・コレクターズ・エディション エクステンデッド版(2枚組)

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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なんか、バイクに乗って骸骨が燃えてるのってそれだけでかっこいいですよね。そこまでバイクにこだわらなくても・・・と思いながらも、ライダーだからこだわるんですね。
確かにバイクに乗ってるとかっこいい。馬と一緒に走っているところはちょっとぞくぞくしました。
それが見れただけでも良しとしましょう。物語がどうとかはあまり気になりません。

しかし、ニコラスケイジがこれをやるというのは・・・・信じられないと言うか・・・見終わった後も違和感が残る。

マンガを知らないのでそれとの比較はできません。
これは戦いの始まりなのでしょうか・・・

カポーティ

2007年08月09日 | 映画 か行
カポーティ コレクターズ・エディション

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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なんか、暗い重々しい映画です。そしたら、実話だったんです。余計重いじゃないですか。

殺人事件を追ってドキュメンタリー小説を書く作家の話ですが、犯人には友人のように接しながらも、心の中は、本を書くことだけしかなくて、そのために、心を利用して行くわけです。

守るようにみせといて、題名は「冷血」まさに、筆者自身が執筆のために冷血になっていたわけです。

犯人との関係も、友人のまま真実がばれないまま絞首刑になって、本もうれて、名声を得るという構想が、刑期の延長によって狂ってしまうわけです。そして、自分のしていることもその人にばれてしまって・・・早く刑が執行されないかとそればっかりをのぞむようになり・・・

しかし、さいご、刑が執行される時にそのあやまちにきづいたのでしょうか。
そのどうにもならない時になってはじめて、彼を救いたいと思ったのかもしれません。いや、彼を救いたいんじゃなくて、自分が救われたかったのでしょう。でも、ときすでにおそしです。彼にしてしまった過ちと彼の死を背負って・・・・その「冷血」の執筆以後は完成作品は無いんだとか。そして、アルコール中毒で死んでしまったそうです。自分の行動が自分の人生を壊してしまったんでしょうねえ・・・・

ああ・・・長かった・・・暗くなる・・・・

そう。相手を信用させる時に、彼は自分の事実を言うわけです。彼は心を開いて自分のことを話してくれていると思わせるわけですが、それ自体が手法なんです。
それで信頼を寄せてくれた人を次の瞬間あざ笑うことができちゃう悪いやつです。

最後の絞首刑の時に言い残したことはというところで「何を言おうかわからなくなった」みたいにいうセリフ。彼は自分の日記で晴の舞台での自分のスピーチの時の原稿を用意していた時のセリフと同じなのですが、その意識とは関係なくつい出てきた言葉が一致しているところがここのミソですね。

しかし・・・・冷血を描いた冷血男を描いた映画をつくった人も冷血?今度はその映画をつくった人を描いた物語ができるかも。