華語り

心に華を!!

アートな日

2007-01-14 16:02:56 | 日々の風景
久しぶりに21世紀美術館へいってきました。ここは、いくたびに不思議なアートを体験できて、なかなか楽しいスポットです。
奈良美智(よしとも)というアーティストの展覧会をしていました。はにかんだような、ちょっぴり怒っているような、ある意味非常に子どもらしい子どものオブジェクトの数々。メルヘンの世界に出てきそうな小屋があって、中には動物のフィギュアやら、作者の下描きやらが氾濫した、かわいらしい部屋になっていたり。
写真は、美術館の建物の外にあったほうの小屋。

この人の作品以外にも、何人かのアーティストの作品も展示されていましたが、何とも形容しがたい現代アートの数々でした。

さて、21世紀美術館の裏手に昨年秋オープンした能楽美術館があります。で、現代から江戸期へタイムスリップ。
1階は能舞台を再現してあり、実際に自分の足で能舞台を廻れる趣向になっています。
2階の展示室では、「加賀藩の能楽~利家から綱紀まで~」という企画展が行われていました。

現在「加賀宝生」として知られている加賀の能楽ですが、藩祖利家が取り入れたのは金春流。天正14年に上杉景勝が初めて上洛したとき、金沢に立ち寄っていますが、このとき、当時9歳だった利家の二男利政が大夫を務めて、景勝一行を歓待したそうです。

加賀藩で宝生流が取り入れられたのは、5代綱紀のとき。将軍綱吉が宝生流を好んだためで、以来加賀では宝生流になったというわけです。
展示されていた能衣装や面は江戸中期以降のものでしたが、見ているだけで、うっとりしてしまうような、豪華なもの。照明を暗く落とした室内で能面に向かっていると、ちょうど顔の正面にかけられていたせいか、そこに引き込まれてしまいそうな不思議な感覚を覚えました。

今日はちょっぴりアートした日なのでした。