華語り

心に華を!!

穏やかな陽気に誘われて

2010-04-19 21:40:11 | 花だより

ようやく春らしい空気に包まれた日曜日、陽気に誘われて兼六園までお散歩。
家から歩いて、片道3,40分ほど。
ソメイヨシノはもう終わり際。先週あたりが見ごろだったのでしょうが、寒くてお花見どころではありませんでした。
ソメイヨシノは終わっても、兼六園熊谷桜が満開でした。ちょっと大ぶりで、色も、ソメイヨシノよりも濃いピンク色の、八重桜とは又違った艶やかさを持った花です。

そして、烏もお花見。
木に止まっている、というよりは木の枝にうずくまっているといった風情。人が通っても我関せずといった面持ちで、穏やかな陽気を満喫しているかのようでした。

茶店でお抹茶を一服いただいて、金沢城公園へ。

こちらは先ごろ完成したばかりの河北門。
金沢城といえば石川門をイメージしますが、石川門は裏門。こちらの河北門が正門にあたります。公開は24日からということで、周りにはまだ綱が張られており、遠景を写真に収めました。

公園内は散策ルートの整備が進んでおり、鯉喉櫓(りこうやぐら)台跡の石垣も復元され、いもり掘にも水がはられました。

こちらは、城内でも、石垣の景観が最も美しいとされる玉泉院丸跡の石垣。
ここも以前はルートが整備されておらず、公開されていませんでした。ですから石垣を見るのは初めてです。


玉泉院は2代藩主前田利長の正室で、信長の娘。玉泉院丸は彼女の邸宅跡です。
彼女の邸宅跡の名が現在でも残されているということは、その屋敷がなくなっても邸宅跡として代々語り継がれてきたものでしょう。
利家、利長にとっては玉泉院(永姫)は主筋にあたるお姫様でもあったわけで、そうした意味で、大切にされたこともあるのでしょうが、主筋ということを離れても、一人の女性として大切にされていたのではないかという気がします。
永姫は、あまり話題に上ることがない方ですが、少々気になる女性の一人ではあります。
現在庭園の発掘調査が行われている模様。

穏やかな春の一日。
こんな陽気が続いてくれれば、と思うのですが、そう長くはもたないようです。