生きる

一度しかない大切な人生!
自然の中に身をゆだねて、めぐり合ったもの達と、毎日を静かに、楽しく過ごしたい!

かわせ運命 121

2019-07-13 10:23:11 | あの空に太陽を 68

cの方はどなたですか? 私です。立ちあがるシウ。何と?驚くアン顧問とチョ常務。シウ挨拶します。この度ヒョンガンの新たな代表となりましたチェ・シウです。そんな馬鹿な!とチョ常務、立ち上がります。チェ・シウはヒョンガンの役員で故アン会長の孫だ!職はもうすでに辞しており、規定に従って志願しました。問題はないはずです。もしや私が選出されて困ることでも?いや、そうではなくと戸惑うチョ常務。私は株主自主投票により選ばれたのです。チョ常務?株主の皆様の選択に異議があると?椅子に座る常務。任期中ヒョンガンのために最善を尽くします。私に至らないところがあれば、厳しいご指導を!拍手が沸き起こります。

スンジェとホ弁護士、ベンチに座ります。良い季節になりましたね、とホ。本当に。春ですね。とスンジェ。今日私は代表職を辞任しました。辞めて気が抜けたのでは?いいえ、かえって気が楽になりました。今はそうでも、段々淋しくなるかと。私は友人がいるので心配ありません。友人? 私は残された人生をヤンさんと旅行したり、芝居を見たり、散歩したりして過ごしたいです。ヤンさんは嫌ですか?嫌なんててとんでもない。私はありがたいです。手を出すホ、その手を握るヤン。同じ歩幅で一緒に歩きましょう。同じ風景が見られるように。うなずくスンジェ。

ヒョンガン  握手するナムジンとシウ。さっきはお見事だったわ、とスヒ。本当に?とナムジン。勿論最高だった。誰のアイディアか?とチャン。ナムジンです、とシウ。ジナ、チーム全員が徹夜して株主たちに出席を促すメールを。有難うナムジン、とスヒ。信頼してくれたおかげです。先日の常務室でのことは作戦だったの?スヒ。はい、とナムジン。お陰で大叔父が油断してくれたのが、うまく運んだ。君たちが居ればヒョンガンは安泰なのに、会社に留まる気は?とチャン。いいえ、ありません、とナムジン。叶えたい夢があるならヒョンガンで実現しろ!とシウ。その手には乗らない。俺の事業の夢を盗むのか?駄目だ!頑張って!私が後押しするから!とスヒ。いいえ、どんなに大変でも自分の力でやり遂げます。10年以内にヒョンガンを合併併合するかも。それは怖いな!とシウ。僕たちこれから常務室へ。どうして?とスヒ。母に教わったんです。倒した敵をなだめる事も大切だと、ナムジン。

いよいよスンジュがアメリカに出発する当日です。ジェユンが空港へ送って行くと申し出ます。父母に餞別を贈るスンジュ。これは何だ?と父。暇が出来たらハネムーンには遅いけど、クルーズ旅行にでも行って!目を輝かせて喜ぶヨンシル。

常務室  アン顧問とチョ常務がはんして話しています。ナムジンの奴、表向きは善良そうなのに、すました顔をして!やはりあいつを甘く見過ぎていた、とアン顧問。このまま引き下がれません。機会を見て反撃を、とチョ常務。いやいや簡単にはいかない!シウはナムジンを専務か何かに昇進させて、自分の周囲を味方で固めるはずだ。これでは我々の地位も怪しいぞ。その時ノックして、やって来たのは、ナムジンとシウでした。

ヒョンガン スヒとチャンが話しています。電話をするスヒ。スンジュは出ないのか?私の電話だからかしら?ミンハンに勤めているんだろう?会社に電話したらどうだ?大丈夫かしら?心配せずに誠意ある姿を見せるんだ。必ずわかってもらえる。君がナムジンを大切に思う気持ちは必ずわかってもらえる。その時ジナが入って来ます。スンジュは渡米するそうです。渡米?なぜ? 留学ため、今日の午後に。元気を出して下さい、オモニ!ナムジンとスンジュは必ず再会します。お互いが掛け替えのない存在だと悟ったときに。

常務室 私に一体何だ?とアン顧問。代表になったとたん、我々を会社から去れと?それは違いますとシウ。常務は現職に留まって下さい。勿論アン顧問も。しかし・・・とチョ。チェ常務の部下だったので、業務遂行は高いはず。はい、大叔父様には申し訳ないと思っています。何だと?申し訳ないと?何が言いたい?今まで大叔父様とは距離を置いていました事、申し訳ないと反省しています。ヒョンガンの将来を心底案じておられる大叔父様に今後は頻繁にご意見を伺います。それは兎も角、今回シウが代表に就任したわけだが、そうなると、ナムジンが専務に就任を?いいえ、コラボの件が終われば退職します、とナムジン。ヒョンガンを辞めると?大企業の役員職は僕には合いません。構想中の事業のアイディアがあるんです。自分で会社を興すのか?ああ、もしやチョ常務が君に資金を提供すると?いいえ、人の援助は受けません。では一体何を元手に事業を?自分の力です、とナムジン。

御前には長年苦労を掛けた。悪かった。ホ弁護士は真面目で堅物だ。幸せになれよ。とパン、目には涙が浮かんでいました。

スッジェとホ執事戻って来る。二人とも今日お義母様が戻られる日なのに、忘れていましたか?ああそうだったと気づく二人。私が食事の用意をと慌てる二人。私が作ります。シウ君が代表になったし、気分がいいから、私が食事の用意をします。機嫌のよいタコ。二人は慌てて居間へ。

実は二人は、それぞれデートしていたところを、偶然会って、お互いばれてしまったのです。おめでとう。兄とうまく行けばいいとずっと思っていたの。サンヒョンさんと恋仲になってよかったですね。サンヒョンは昔から義理堅く、情に厚く、優しくてしてくれる人なのよ。そうですね。私にもとてもやさしくしてくれます。私はホ弁護士と友人として支え合って生きるだけで十分です。ホ執事は一度くらい結婚したいでしょう?結婚なんてとんでもない。今のままで満足です。私がホ執事の結婚の準備を手伝います。にっこりして、ではお願いします、お義姉さん! お帰りなさい、と玄関で言うタコの声。あら、お帰りよ。急いで玄関に迎えに行くスンジェと、とホ執事。

家に戻った気分は?とシウ。とても嬉しいわ。私も又会えてうれしいです。憎い時もあったけど、合えない間は淋しかったですよ。これからも仲良くするように努力しましょう、とスヒ。タコがうつむきながら、今まで酷いことを言ってすみません。私も仲良くしたいです。まあ、一体どう言う風の吹き回し?シウ君が私の作ったおかゆで具合が悪くなった時にお義母様が買っておいた薬を見て感じました。シウがおかゆを食べて具合を悪くした?その時ジナは何していたの?会社で残業を。今笑った?とスヒ。よく笑えるわね?だって元のお義母様に戻ったようで。笑ってすみません。スンジェ、タコに、見たでしょう?ジナもお姑さんにはっきり言う時もあるんです。だから余計な口出しは無用!わかったわ、とタコ。ナムジンが帰宅します。お帰り、とヤン。ナムジン、常務にはオムニ。家の母さんにはオンマって呼び方にしました。嬉しいそうなスヒ。帰りが遅かったけどどうしたの?とヤン。新しいオフィス探していたんだ。その必要はないわとスヒ。カンナムのビルの2階が空いています。お世話にはなりません。あなたのビルよ。贈与税も払ったし、借りを作るのが嫌なら、利益を出したときに返して!私からの投資と思えばいい。もし事業に失敗したら、投資金がパーに?いいですか?その心配はなさそう。あなたには抜群のビジネス手腕がある。ナムジンにヒョンガンを奪われないように、気をつけないと!大丈夫?とスヒ笑って。

 

2年後です

ナムジンの会社  PCを見る女性社員 (8坪のオフィースから奇跡を産んだジニアス社のアン・ナムジン代表、総合ショッピングモールに開業で業界に旋風)代表のファンが又増えています。

ハナさんは代表が好き?はい、ベンチャー企業の講演会で代表が語る姿に一目ぼれ。それでこの会社のインターンに?ピンポーン。その時ナムジンが入って来ます。代表のコーヒーの好みも研究し、すべてナムジンに好かれるように振舞っています。がナムジンはやはり、スンジュが忘れられなかったのです。代表の好みのコーヒーを持ってきて渡すハナ。ちょっと躊躇しながら受け取るナムジン。代表の好みを知ってるの?と他の社員が。勿論、私は代表の事は誰よりも詳しいわ。奥さんになるなら当然です。驚いて、飲みかけたコーヒーに咽るナムジン。積極的な女はナムジンの好みではない、とサンヒョン。これは私なりの愛情の表現です。ナムジン、ジェジュン氏、出店を希望する企業のリストを?すかさず、私が作りましたとハナ。じゃあ、夕食をご馳走してください。今日は約束がある。ではお酒を?駄目だ、下戸だ。では明日の昼食を。やった!と喜ぶハナ。

スヒの家 料理をするスヒ、横で手伝うヤンですが、あまりの手際の悪さに、声を荒げて、ナムルはそんなに強くかき回しては駄目、と取り上げ、一人でやってしまいます。その時ジナが男の赤ん坊を連れてきて(自分の息子)お義母さま、この子の顔の傷はどうしてできたのですか?ああ!私の指輪で。子供を扱う時は指輪は外してください。(なかなか強い嫁になっています)スンジェは料理を分捕るし、ジナからはベビーシッターを雇えと言われるし、ついにヒステリーを起こして、自分ですべてやります!とどなります。驚くスンジェたち。夕食を作ったスヒ。その日、ナムジンの嫁探しが話題になり、サンヒョンの提案で、残業中のハナがやって来ます。一家はまずいスヒの料理を敬遠するのに、一人我慢して食べるハナ。帰り、自宅まで送って行くナムジン。ハナは祖母と二人暮らしで、祖母の料理が日によって味が変わるのを気の毒だと無理して食べていると話しますが、さすがにスヒの料理には、気持ちが悪くなってしまい、薬を買いに行こうと、ハナの手を握っていたところに、何と偶然やって来たソンギュに会ってしまいます。手をつないでいるナムジンを見て、胸の内はちょっと複雑に。そして近々スンジュが帰国すると話したのです。