発行日 2006年9月5日(火) 発行・文責 長坂 徳久
【暗記で脳を鍛えるんだ!】
先日「平成18年度少年武道優良団体受賞記念 第3回 ドリーム祭」(財団法人少林寺拳法連盟 橋本西支部主催)を開催しました。
その中で、拳士かつ育夢学園ドリームコースの生徒がアトラクションを披露しました。次のような内容です。
①百玉そろばん→数唱、逆唱、2とび、5とび、10とび、10の階段、10の合成、10の分解
②ことわざ暗誦20個
③四字熟語暗誦20個
④百人一首暗誦10首
⑤日本10大河川(日本の長い川ベスト10暗誦)
⑥日本三景暗誦
⑦日本三大庭園暗誦
⑧魚偏漢字読み
⑨難語漢字読み
⑩名文・詩文暗誦【十干・じゅげむ・12ヶ月(昔の言い方)・風の又三郎(宮澤賢治)・秋の七草(山上憶良)・男はつらいよ・風姿花伝(世阿弥)・論語(孔子)・犬(金子みすゞ)・草枕(夏目漱石)・春暁(孟浩然)・日本国憲法前文】
これだけのことを下は2年生から、全員が暗誦していくわけですから、インパクトは強く、相当圧巻であったと思われます。また、後日感想もいただくようになっていますので、ご紹介します。
このように、暗記・暗唱(暗誦)にドリームコースでは力を入れています。主に二つの理由からです。
①【脳】そのものを鍛えていく。→このことでいわゆる「頭がよくなる」
②受験勉強も90%が暗記である。その力をつけさせる。実は算数や数学も大半が暗記力があれば解ける。 しかし、このアトラクションをみても次のように言う方が必ずいるでしょう。
☆意味もわからずに覚えても仕方がないんじゃないの?
これは、さきほど書いたように、「脳」を鍛えるという目的なのでまったく問題ありません。「理解」はしていなくても、「記憶」は残ります。そして、理解はあとからでもできます。記憶は「幼児~低学年」の時期に鍛えることがいいのです。あの難漢字をみてもわかるように「右脳」で処理するからです。「文字」(理屈)ではなく、「絵」(感覚)として捉えていくからです。
☆一度覚えても忘れるんじゃないの?
人は、忘れます。しかし、二回目に覚えるときは一回目よりも簡単に覚えられます。そのように繰り返していくと、四回覚えるとほぼ、忘れることがなくなります。また、そんなことからも、いい本は「七回読むといい」と昔から言われます。
話は飛躍しますが、人間の知性は次の8つの分類できるのです。
◎言語的知性・・会話や読書、文字を書くなど。
◎絵画的知性・・絵画や図形を描くなど。
◎空間的知性・・日常生活で多用される。この知性が低い人は道に迷いやすい。
◎論理数学的知性・・数学的な知性。計算や暗算など。
◎音楽的知性・・音楽に関係が大。
◎身体運動的知性・・スポーツに関係が大。
◎社会的知性・・人間関係に大。結婚生活を含めた社会関係を適切に営むのに必要。
◎感情的知性・・「EQ」(こころの知能指数)におおむね対応。
そして、これらを総括してコントロールする知性、いわば「超知性」として、「自我」があります。この上の八つがすべて優れている人なんているのでしょうか? レオナルド・ダヴィンチ? でも彼は運動はできたのだろうか? 続く。
※この通信を「育夢学園ドリームコース通信」から 「NPO法人 こころとからだの総合教育 育夢学園通信」に改名します。ドリーム会館での事業に参加者にも広く配布するためです。
また、時折だとは思われますがコメントをさせて頂きます。結手