
この恋愛小説は思いがけない拾い物だった。3人の女たちのそれぞれの生き方を綴る短編集の趣で連作された長編小説。スタイルは1話完結で、3人をそれぞれ主人公とする3つのエピソードが、2つずつ収められてあり、それにエピローグとなる短編がついた全7話からなる作品。
この3人が基本的には絡み合わないのがいい。昼食をいっしょにとるだけの関係で、職場も年齢も違う。だから、あまりつっこんだ話なんかしない。その距離感がいい。29歳。コンタクトレンズショップの受付をしている喜世美。26歳、翔子は通販のデーター処理を行う会社で働く。人付き合いが苦手でブログの日記に嵌っている。35歳の鈴枝はバリバリ働くキャリアウーマン。部長昇進のオファーを受け困っている。彼女は目立たずただ、堅実に働きたいだけなのだが。そんな3人のそれぞれの事情が描かれていく。
女の本音がさらりと語られ読んでいて気持ちがいい。思うようには行かないのが、人生だがなんとなく今を生きていく彼女たちのさりげなさが、いい。作られたお話は読んでいて、なんだか鼻に付くが、へんにリアルを追及されてもなんだかうそ臭い。ここにはありきたりの日常がただなんとなく描かれ、そこに共感できる。等身大の生活と、それを自然に描く軽やかさが気に入った。
ただ、この本のカバーはなんだか電車で読むにはちょいと恥ずかしかった。まぁ、たいしたことではないのだが。
この3人が基本的には絡み合わないのがいい。昼食をいっしょにとるだけの関係で、職場も年齢も違う。だから、あまりつっこんだ話なんかしない。その距離感がいい。29歳。コンタクトレンズショップの受付をしている喜世美。26歳、翔子は通販のデーター処理を行う会社で働く。人付き合いが苦手でブログの日記に嵌っている。35歳の鈴枝はバリバリ働くキャリアウーマン。部長昇進のオファーを受け困っている。彼女は目立たずただ、堅実に働きたいだけなのだが。そんな3人のそれぞれの事情が描かれていく。
女の本音がさらりと語られ読んでいて気持ちがいい。思うようには行かないのが、人生だがなんとなく今を生きていく彼女たちのさりげなさが、いい。作られたお話は読んでいて、なんだか鼻に付くが、へんにリアルを追及されてもなんだかうそ臭い。ここにはありきたりの日常がただなんとなく描かれ、そこに共感できる。等身大の生活と、それを自然に描く軽やかさが気に入った。
ただ、この本のカバーはなんだか電車で読むにはちょいと恥ずかしかった。まぁ、たいしたことではないのだが。