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映画・演劇のレビュー

椰月美智子『みかんファミリー』

2024-09-21 22:42:00 | その他

ふたつの家族が同じ古民家で一緒に暮らすことになる。3人と3人。親の親友同士。主人公は祖母と母と暮らしていた美琴。13歳。母の同級生だった女性とその娘、孫。その孫って何故か中学の同級生!

母親同士が同居を準備。仕方ないから見知らぬ家族と一緒に暮らすことになる。シェアハウスは他人家族と、みかんファミリーを作ることに。みかんは蜜柑だけど未完でもある。他人だったけど、助け合うことで新しいタイプの家族となっていく。
 
この小説はさりげなくこれからの時代において必要となる家族形態を提示する。核家族化が進んだ後の時代、さまざまな問題が噴出する現代。互助の精神から新しい家族を模索する。だいたい夫婦だって最初は他人。だったら他人家族が共に家族を作ったっていいはず。
 
一人っ子だった美琴は同い年の(隣のクラスにいる)野々花とまるで姉妹のように暮らすことになる。新しい家族の絆が生まれる。

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