タイトル通りのまさかの不条理に巻き込まれるヴィンセント。監督のステファン・カスタンは容赦ない。ただ目が合っただけで暴力を振るわれる不条理サバイバル・スリラーだ。最初はどうなるのかと期待したけど、だんだんどうにもならないし、進展がないから、退屈してくる。
さらにはこの事態に陥っているのが彼だけではないことがわかり、話が広がっていくかと思っていたが、緊張感がますますなくなり最後はただのパニック映画、あるいはよくあるゾンビ映画になる。この意味不明な状況をどう打破するのかと思って見るけど、どうにもならないという結論はあまりにいいかげんではないか。映画としてどうだか、と思う。