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映画・演劇のレビュー

『マッドマックス 怒りデスロード』

2015-06-27 07:42:54 | 映画
核戦争で世界が滅びた後の荒涼とした砂漠化した世界で生きる一握りの人々の生存権を賭けたサバイバルを描く『マッドマックス』シリーズが30数年ぶりで帰ってきた。監督は前3作同様ジョ-ジ・ミラーが手掛ける。

もうひたすらただただアクションのみ。ベースとなるお話はシリーズ白眉の傑作『マッドマックス2』だ。あれをグレードアップしたもの。すさまじいスタントの連続で、圧倒されつつも、だんだんそれにも慣れてくる。すると、それすらも単調に見えてきて眠くなる。退屈してくる。いいのか、こんなことで、と思いつつ、圧倒的迫力のスクリーンを見つめるのだが、疲労には勝てず、うつらうつらしてしまう。

それって衝撃的だ。この映画を見ながら、舟を漕ぐのである! ふつうありえない。だが、ストーリーの力というものがいかに偉大か、身に沁みる。『サンダードーム』は、ジョージ・ミラーはそのことに気づき、そこをテコ入れしようとした映画だった。だが、反対に失敗した。今回は元に戻って、お話よりもアクション、って感じ。原点帰りだ。その結果、同じ失敗を繰り返す。なかなかうまくいかないものだ。

久々のジョージ・ミラー映画だ。最初は興奮した。テンションあがりまくった。だが、疲れた体に2時間は長かった。もう一度、コンディションのいいときにじっくり見ようと思う。それでもつまらなかったなら、もうこの手に映画は過去のもの、ということの証明になるだろう。


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