今年のHPFは26作品。7月17日から31日まで、3会場で繰り広げられた。昨年までの精華小劇場がなくなり、代わりとしてメイシアター中ホールが新たな会場として加わり、例年通りにウイングフィールドと応典院をメーン会場にして実施された。
僕は残念だが、最終的に今日なんとか最終日に間に合った箕面東高校を含めても、たった4作品しか見ることが出来なかった。これはこの20年ほどで最低の本数である。本当なら6本は見るはずだったのだが、様々な事情から断念せざる得なくなった。しかも事前に予定していた作品で見れたのは工芸高校『オイディプス』と金蘭会高校『ザ・キャラクター』そして箕面東の3本のみだ。取り急ぎ、まずは2本の簡単な印象を記載しておきたい。
北摂つばさ高校の『School Aid』は予定外だったが、うまく時間が出来たから見ることが叶った。ばかばかしい話なのだが、面白かった。運動会が嫌でグランドを畑にしてしまう少女と、中間考査が嫌で、職員室にあるテストに墨汁をぶちまけるもうひとりの少女。この2人と養護教諭を中心にして話は展開する。保健室を舞台にしたコメディー作品だ。まぁ、あり得ない話で、笑いながら見ればいいのだが、ここからは彼女たちの切実な思いがしっかり伝わってくる。保健室の養護教諭と彼女たちとのやりとりが、そのとんでもない事態に対応する体育先生の姿と交互にして描かれる。しかも、ラストに登場する職員室に火をつける女校長がおかしい。ちょっと病んだ校長を線の細そうな女の子が演じていて、そこにはなんだか不思議なリアリティーが生じた。
工芸高の『オイディプス』は手慣れた芝居でそつなくこなし、見応えがあるが、ありきたりな高校演劇の域を出ない。もっと工芸らしい仕掛けがある芝居なのか、と期待したのだが、1時間、予想通りのおとなしい芝居で、少しがっかりした。オイディプスの話を元にして、どこまで自分たちでアレンジして、どんな見たこともない世界を見せてくれるのか、とドキドキして見ただけに、こんなにも当たり前の芝居を見せられて、ちょっと拍子抜けした。
後の2本については後日。
僕は残念だが、最終的に今日なんとか最終日に間に合った箕面東高校を含めても、たった4作品しか見ることが出来なかった。これはこの20年ほどで最低の本数である。本当なら6本は見るはずだったのだが、様々な事情から断念せざる得なくなった。しかも事前に予定していた作品で見れたのは工芸高校『オイディプス』と金蘭会高校『ザ・キャラクター』そして箕面東の3本のみだ。取り急ぎ、まずは2本の簡単な印象を記載しておきたい。
北摂つばさ高校の『School Aid』は予定外だったが、うまく時間が出来たから見ることが叶った。ばかばかしい話なのだが、面白かった。運動会が嫌でグランドを畑にしてしまう少女と、中間考査が嫌で、職員室にあるテストに墨汁をぶちまけるもうひとりの少女。この2人と養護教諭を中心にして話は展開する。保健室を舞台にしたコメディー作品だ。まぁ、あり得ない話で、笑いながら見ればいいのだが、ここからは彼女たちの切実な思いがしっかり伝わってくる。保健室の養護教諭と彼女たちとのやりとりが、そのとんでもない事態に対応する体育先生の姿と交互にして描かれる。しかも、ラストに登場する職員室に火をつける女校長がおかしい。ちょっと病んだ校長を線の細そうな女の子が演じていて、そこにはなんだか不思議なリアリティーが生じた。
工芸高の『オイディプス』は手慣れた芝居でそつなくこなし、見応えがあるが、ありきたりな高校演劇の域を出ない。もっと工芸らしい仕掛けがある芝居なのか、と期待したのだが、1時間、予想通りのおとなしい芝居で、少しがっかりした。オイディプスの話を元にして、どこまで自分たちでアレンジして、どんな見たこともない世界を見せてくれるのか、とドキドキして見ただけに、こんなにも当たり前の芝居を見せられて、ちょっと拍子抜けした。
後の2本については後日。