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映画・演劇のレビュー

『チョコレートファイター』

2009-12-14 23:23:14 | 映画
 『マッハ』のスタッフがさらなる究極のアクションに挑んだ。華奢で小柄な満身創痍の美少女ファイターが、悪の組織と戦う。お話はもうどうでもいいよ、というレベルだが(阿部ちゃんのヤクザの父親がシリアス演技で参入)それで充分だ。これは全編アクションを見せるためだけにある映画である。まともなストーリーなんかいらない。彼女の凄まじいファイトシーンを固唾をのんで見守るだけで1時間半は過ぎていく。単純の極致をいく映画だ。まぁ、いくらなんでもこれではいささか退屈しないでもない。もう少しお話に仕掛けでも欲しいか、とは思った。だが、つまらない話で映画の流れがもたつくくらいなら何もしないで、ひたすらアクションを手を変え品を変え見せる方がいい。

 エンディングに延々と流れるNG集が、また凄い。かってのジャッキー映画の定番だったNGシーンが、なぜだか、この映画の見せ場になっている。その命知らずのアクションの舞台裏の数々には目を覆いたくなる。なぜここまでするのか、なんて敢えて言わない。極限に挑戦するっていうのは人間の本能なのだろう。単純な復讐劇だが、ここまでやられると感動しないわけにはいかなくなる。

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