
宇野祥平映画初主演作(たぶん)。おめでとう! 川谷拓三の初主演作でとてもくだらない映画『河内のオッサンの唄』に匹敵する快挙。ここまでつまらない映画をこの21世紀に作れるなんてこれはこれで凄いことだ。小関裕次郎一般映画デビュー作。
いまおかしんじが脚本を書いた。とことんくだらない脱力系コメディ。バカバカしい限りの映画。半村良の短編小説の映画化だけど原作なんてどうでもいい。読んでないからわからないけど、原作もきっと酷いと思う。ただ短編だから、くだらないって言って終わり。でも劇場用長編映画でそれはマズイ。半村良はきっと短編で遊んでそんな小説を目指したはず。映画でそれはダメ。(だいたい今時半村良って)いろんな意味でなんだか時代錯誤も甚しい珍品。
そして、全く志のない映画。これならただのピンク映画でよかった。1時間で終わるし。一般映画で、間が持たないから、随所にポルノシーンを無意味に挿入しているのって悲しい。これはピンク映画の監督に一般映画デビューの機会を設けるための企画らしいが、そんな無意味なこと必要ないと思わさせるくらいにショボい。
それにしても宇野祥平が可哀想で仕方ない。何もこんな映画のために裸にならなくったっていいじゃないか、と。明らかに『ターミネーター』のシュワちゃんのパロディだけどくだらなさすぎて笑えない。
ここまでお話がない映画もなかなかないだろう。何のために作ったのかもわからない代物。今年これでちょうど100本劇場で映画を見たが、これが「ダントツで1番!」の最低映画です。トホホ。