
このとてもおバカな映画は、よくある少女コミックの映画化なのだが、まるで、ジュネの『アメリ』を思わせるようなパステルカラーのスタイリッシュな空間造形により、けっこう楽しめる作品に仕上がっている。もてる女になるために、恋のコーチを受ける少女を主人公にしたノーテンキな青春映画。とことん作りこんで、ファンタジーとして、まとめあげることに成功している。
そして、何よりもまず、ヒロインの新人、大野いと。彼女がとてもかわいいのがいい。普通にかわいい女の子なんかごまんといるが、彼女がいいのは、媚びた芝居をすることなく、とても素直に、天然少女として、恋の道に驀進していく姿を自然に演じたところにある。見ていて笑えるだけでなく、すがすがしい。
ウソ臭さ炸裂のおちょくった映画なのだが、そこがいい。こういう映画は中途半端にされると見てられなくなる。だからこのくらい徹底すると、納得できる。そういう意味では、ヒロインの相手役になる恋のコーチ、溝端淳平もいい。徹底的にかっこいい2枚目をきざにならずに演じる。
映画自体はいろんな意味で細部まで、よく目が行き届いている。どうでもいいと言えば、これ以上くだらなくて、どうでもいい映画はこの世に存在しないだろう。だが、だからこそ、これは貴重な一作なのだ。こんなにもくだらないことに、これだけの情熱を注げるなんてやはり凄いことだと思うから。
そして、何よりもまず、ヒロインの新人、大野いと。彼女がとてもかわいいのがいい。普通にかわいい女の子なんかごまんといるが、彼女がいいのは、媚びた芝居をすることなく、とても素直に、天然少女として、恋の道に驀進していく姿を自然に演じたところにある。見ていて笑えるだけでなく、すがすがしい。
ウソ臭さ炸裂のおちょくった映画なのだが、そこがいい。こういう映画は中途半端にされると見てられなくなる。だからこのくらい徹底すると、納得できる。そういう意味では、ヒロインの相手役になる恋のコーチ、溝端淳平もいい。徹底的にかっこいい2枚目をきざにならずに演じる。
映画自体はいろんな意味で細部まで、よく目が行き届いている。どうでもいいと言えば、これ以上くだらなくて、どうでもいい映画はこの世に存在しないだろう。だが、だからこそ、これは貴重な一作なのだ。こんなにもくだらないことに、これだけの情熱を注げるなんてやはり凄いことだと思うから。