キャラの描きわけが明確である種のパターンにすっぽりと収まっている。ストーリー展開も無理がないけど、冒険もない。予定調和なのだ。せすんなのに、なんと暗転なし(!)の80分。安心して見ていられる作品。
でも、なんだか物足りない。もっと危機感とか、ドラマとしてのメリハリが欲しい。このイベントを通して、寂れていく商店街の活性化という夢がどれだけかなうのか。この劇を通して、この町自体の未来へ . . . 本文を読む
八丈島を舞台にして、母と娘の3年間に及ぶ「お弁当バトル」を描く。こういう小さなお話だけで1本の映画が作られるってなんだか凄い。しかも、それは毎日毎日手を変え品を変えいろんなお弁当を考え作るというただそれだけの映画。そんなほとんどムダな努力と根性で映画は綴られていく。ただ東京なのに、とんでもなく田舎な八丈島を舞台にしたというロケーションのすばらしさゆえ普通じゃない映画となる。
さら . . . 本文を読む
3つの短編からなる「パンの巻」があまりに素晴らしすぎて、もし、こちら(玉子の巻)も、同等に凄かったならどうしようか、とドキドキしたのだが、(もちろんそれを期待もした)さすがにそうじゃなくて、こちらは、ふつうに安心して見ていられる作品だった。こちらは台本は長尾ジョージ。演出はもちろん久保田浩。まぁそれはそれでよかった。
もちろん、それって、この作品が悪いと言うことでは当然ない。それどころかとてもよ . . . 本文を読む
朗読劇団なんていうものがあるんだ、と感心した。知らなかった。しかも、発足からもう45年になるらしい。それだけの長きにわたって継続して活動を続けているって凄い。最近少し下火になっているけど、一時期小劇場界ではリーディング公演が流行った。舞台上でテキストを持ち、朗読や台本を読む。あんな感じなのか、と思い、見始めたのだが、なんと朗読者はテキストを持たない。だから完全に演劇のスタイルなのだ . . . 本文を読む
バリー・レヴィンソン監督の『ダイナー』が大好きだから、このタイトルで作られるのは少しむかつく。まぁ、仕方ないことだけど。もちろん、リメイクではなくこれは全く別の映画だ。
この世界の中で、居場所をなくした孤独なひとりの少女が、この迷宮に迷い込む。恐怖のメフィストであるこの食堂のオーナーのもと、ウェイトレスとして働くことになる。これは現実世界のお話ではなく、象徴的空間 . . . 本文を読む