どんどんダメになっていく男を描いて、こんなにも魅力的な映画が成り立つってすごい。ギャンブル(競輪)に嵌ってだらしない毎日を送る中年男を香取慎吾が演じる。体にはだらしなく肉を付けて、こいつはダメだな、と無言で伝える。仕事を首になり、都会から(といっても川崎)から6年間付き合っている女(西田尚美)の故郷である石巻に移り住む。彼女の実家でお世話になり、印刷工の仕事を得る。再起を期すのだが、当然のようにま . . . 本文を読む
思いもしなかった(失礼!)面白さで、衝撃を受ける。久々に見た遊気舎の芝居、ということよりも、久保田浩という作家発見の興奮のほうが大きい。彼の力量に圧倒される。こんなすごい作家が関西にはいたのか、と改めて驚く。というか、役者としての彼ならずっと前から知っているし、古い話で恐縮だが、後藤ひろひとが遊気舎を抜けたとき、絶対に彼が作、演出を担うべきだと思った。だけど、なかなかそういうことにはならなかったし . . . 本文を読む