習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『君の膵臓がたべたい』

2017-08-03 21:10:11 | 映画
  浜辺美波の演じた少女の姿が目に焼き付いて離れない。たった1年間に満たない最期の時間を、風のように駆け抜けていった姿が。   原作を読んでいたから、ちゃんと知っていたはずなのに、そのいきなりの退場に衝撃を受けるのは、主人公の少年と同じようにまだ今は「彼女が死なない」と、その瞬間は信じたからだ。それくらいに彼女は強い。彼女の強さに引っ張られるようにして、ひとりでいることが . . . 本文を読む
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大阪ビジネスフロンティア高校『少女仮面』

2017-08-03 21:02:29 | 演劇
  HPF初参加(そうだったんだぁ! 天商の頃は何度も参加していたけど)のOBF高校は、なんと唐十郎初期の傑作に挑戦した。こんな難しい作品によくぞ挑んだ。しかも、ちゃんと歌うし。唐組の協力でちゃんと歌のシーンもオリジナルに忠実に再現しようとしたようだ。高校演劇だからといって侮れない。これは本格的な公演である。上演時間も90分。   役者たちも、難しい役をしっかりこなしてい . . . 本文を読む
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『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』

2017-08-03 20:58:31 | 映画
  トム・クルーズが出演する映画は必ず見る。彼の選択には意味があると思うからだ。ただの金儲けではなく、自分が今生きる上で必要なものをそこに選んでいる。役者としてというより、人間として、映画に関わっている。そんな気がするからだ。次に何をするのか。なぜ、それをするのか、そんなことをちゃんと考えさせてくれるから、楽しい。でも、それにしても、である。今回の選択は疑問符ばかり、である。見る前もそ . . . 本文を読む
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『無伴奏』

2017-08-03 20:55:08 | 映画
  どこにも居場所はなかった。1960年6月から1971年1月までの1年8ヶ月。名曲喫茶、無伴奏で一人の男と出会った女子高生。高校3年の夏から始まる怒濤の時代の記憶。学生運動の時代。東京から遠く離れた仙台の町で生まれ、育った。女子校で制服粉砕運動を指揮して、彼女なりに権力と闘おうとした。   17,8から20歳前までの疾風怒濤の時代。愛とか、革命とか。でも、ほんとうはそん . . . 本文を読む
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