トム・クルーズ最新作。単純アクション映画なのだけど、こういうタイプの映画が最近はなかなかない。それだけに前作『アウトロー』を見た時には拍手喝采した。そんな映画が見たかったのだ、と。
で、今回シリーズ化されてその続編の登場である。トムには『ミッション・インポッシブル』という人気アクションシリーズがすでにある。だが、敢えてこれをさらなるシリーズとして立ち上げたのは、それなりの意味があるのだ。
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1昨年の冬、初めて鎌倉に行った。娘の結婚式で東京に行ったとき、足を延ばした。とてもいいところで、天気も良くて、気持ちのいい1日だった。ついこの間のことのようだ。ついこの間と言えば、数日前、小川糸さんが鎌倉でひと夏を過ごした日々を綴った日記(『今日の空色』)を読んだ。それだけで、なんだか鎌倉での日を思い出す。そして、この小説である。
たまたまだけど、それに引き続いてこの小説を読むことになった。 . . . 本文を読む
15歳の少女と少年が出会い、傷つけあいながら過ごす日々が描かれる。これは痛ましい映画だ。とても微妙なものを掬い上げようとする。もどかしいけど、伝わりきらない部分も多々ある。何を描こうとしたのか、それすら明確に見えてこない部分もある。だから、見た後、僕の後ろに座っていた女子高生の二人組が「難しすぎてわからなかったわぁ」と話していたのにも納得する。だが、これを表現の拙さ、ということで納得させることはで . . . 本文を読む