ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

Eydie Gorme / Eydie Gorme

2011-12-19 01:18:41 | JAZZ VOCAL :女性

 

旦那であるスティーヴ・ローレンスとの夫婦デュオで知られる

イーディー・ゴーメのファースト・レコーディング・アルバム。

吹き込み当時彼女は23歳、ABCパラマウント・レーベルに

1956年に録音されている。

只厳密に云うと、この吹き込み以前にコーラル・レコードから

「Climb Up The Wall」(1954年)というレコードをリリースしている。


イーディー・ゴーメは1956年にスティーヴ・アレン・ショウのレギュラーとなり、

同時にナイト・クラブ等にも出演して注目される。

声質は明るくツヤがあり、ジャズフィーリングも豊かである。


尊敬する歌手として彼女は、ペギー・リー、ジョー・スタッフォード、

そしてドリス・デイの名前を挙げている。

このアルバムを聴くと確かにその辺りの影響を

そこはかとなく感じられる部分が無い訳ではない。

とは云え、歌手としてのスタイルは

この時点で既に完成されているのも事実である。


いかにもファースト・アルバムらしい

若々しく、そして瑞々しい感性に溢れた歌唱は何とも魅力的である。

イーディーを聴いた事の無い人に是非ともオススメしたい1枚だ。


尚、本作品と「Eydie Gome / Love Is A Season」を

カップリングした2in1のCD(写真下:MCA MCLD-19385)が輸入盤で発売されている。


本作品のみのCDも以前輸入盤でTragonから、また「Love Is A Season」も

日本盤紙ジャケ仕様のCDで再発売された事がある。

現在はこの2in1のCDの方が入手し易く、且つお買い得だと思う。


 

 

 Eydie Gorme / Eydie Gorme

 原盤 : ABC Paramount ABC-150

 Reissue : Tragon TARCD-1011

 Reissue : MCA MCLD-19385 (2in1)


1,I'll Take Romance
2,This Is No Laughing Matter
3,Fine And Dandy
4,Day By day
5,The Gentleman Is A Dope
6,Too Close For Comfort
7,Guess Who I Saw Today
8,Be Careful It's My Heart
9,Saturday Night (Is The Loneliest Night Of The Week)
10,First Impression
11,How Long Has This Been Going On
12,Gypsy In My Soul


Eydie Gorme (vo)
and Orchestra
Don Costa (arr,cond)


1,6,9,12....1956年 9月19日 New York 録音
2,4,7,10....1956年 9月17日    〃
3,5,8,11....1956年 9月18日    〃

 

 

 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
このジャケ見るたびに思うんですが・・・ (家政夫のミタ)
2011-12-21 23:34:00
このジャケ見るたびに思うんですが、僕には『家政婦は見た』の市原悦子にしか見えないんですけどね。庭の竹やぶ掻き分けて覗き見しているようで、つい噴いてしまって真面目に聴けないんです。

まあ、このアケスケなオバちゃん顔こそイーディのゴーメたるゆえんなんでしょうが、もうちょっとなんとかならなかったんでしょうか?と。これでも、ういういしい?デビュー作なんですから。
Unknown (ポン酒猫)
2011-12-25 01:41:15
>家政夫のミタさん

成程、確かに『家政婦は見た』の市原悦子さんに似ていますね。気が付きませんでした。

でも、内容は良いですよ。眼をつぶって聴いてみて下さい。

コメントを投稿