ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

美脚ジャケットその1 : Julie London / Julie

2008-07-30 04:25:52 | JAZZ VOCAL :女性


 美脚ジャケット第1弾はジュリー・ロンドンの「ジュリー」である。

 ジミー・ロウルズのオーケストラをバックに相変わらずハスキーで色っぽい歌を聴かせてくれます。

 ロウルズのピアノも趣味が好く、歌の合間に入るサックスやペットのオカズも中々のモノです。

 曲によってはヴァイオリン、ギター、フルート等も効果的に使われており、聴き応え十分のアルバムです。

 尚、プロデュースは夫のボビー・トゥループ。

 最近スペインのLP-TIMEレーベルより紙ジャケ仕様で再発されました。


  Julie London / Julie
   Liberty LRP-3096
   スペイン LP-TIME LPT-1023


 1,Somebody Loves Me
 2,Dream Of You
 3,Daddy
 4,Bye Bye Blackbird
 5,Free And Easy
 6,All MY Life
 7,When The Red Red Robin Comes A Bobobbin' Along
 8,Midnight Sun
 9,You're Getting To Be A Habit With You
 10,Don'cha Go 'Way Mad
 11,(Back Home) In Indiana
 12,For You


 Julie London (Vo)
 With Jimmy Rowles Orchestra

 
 1958年1月録音

 

 




Jonny Griffin / The Kerry Dancers

2008-07-29 03:24:03 | JAZZ


 ジョニー・グリフィンが亡くなった。

 7月25日、仏西部ビエンヌ県モープレボワール村の自宅で永眠。死因は公表されていない。

 ジョニー・グリフィンはイリノイ州シカゴ生まれ。火を吹くようなプレイ・スタイルで、リトル・ジャイアントと呼ばれ人気を博した。

 このアルバムはイギリスやアメリカのフォーク・ソングを4曲採り上げており、バラードを中心に制作されている。

 グリフィンのバラードにおけるプレイの素晴らしさを堪能出来る1枚。

 また、ピアノのバリー・ハリスも好いサポートをしている。

 
 ジョニー・グリフィン:1928年4月24日生まれ。享年80歳。合掌!!


 Johnny Griffin / The Kerry Dancers
  Riverside RLP-9420
  ユニバーサル・ミュージック UCCO-9126 ¥1,100


1,The Kerry Dancers
2,Black Is The Color Of My True Love's Hair
3,Green Grow The Rushes
4,The Londonderry Air
5,25 1/2 Daze
6,Oh, Now I See
7,Hush-A-Bye
8,Ballad For Monsieur


Johnny Griffin (ts)
Barry Harris (P)
Ron Carter (b)
Ben Riley (ds)


1,4......1962年 1月29日  ニューヨーク録音
2,6,7....1961年12月21日     〃
3,5,8....1962年 1月 5日     〃


Blind Faith / Live Hyde Park 1969~Under My Thumb

2008-07-27 21:58:49 |  ROCK / POPS

 1969年に登場したスーパー・グループ「ブラインド・フェイス」のハイド・パークでのライヴ映像。

 10万人を集めたというこのコンサート、演奏の出来は思っていたより良い。

 ヴォーカルは当時「白いレイ・チャールズ」と言われたスティーヴィー・ウインウッドが担当、クラプトンはギターに専念している。

 映像としての価値はかなり高く、ファンならばやはり観るべきモノと思う。

 「Under My Thumb」はアルバム未収録のナンバー、ストーンズのオリジナルよりゆっくり目のテンポでの演奏。

 これが結構カッコ良い。

Blind Faith Live Hyde Park 1969 - Under my Thumb

 


Marie McDonald / "The Body" Sings !

2008-07-26 03:28:37 | JAZZ VOCAL :女性


 このジャケットとタイトル今でもかなりのインパクトがある。 

 ジャケとタイトルからしてキワモノと思われがちだが「どっこい違いまっせ」というのが本作品。

 マリー・マクドナルドは1923年ケンタッキー州バーギン生まれ、モデルやミュージカル・タレントを経て歌手になった。
 
 1940年にトミー・ドーシーに認められバンドに入り、ドーシーにブレス・コントロールからフレージングに至るまで教わる。

 しかしながら、ドーシー楽団での録音は無い。


 その後彼女は歌手兼女優として活動を開始する。

 「The Body」とは彼女を売り出そうとして会社が彼女に付けたキャッチフレーズであった。

 そのせいか彼女は女優よりプレイガールとして名を売ってしまう。

 これは彼女の唯一のアルバム。美貌で声は美しく、かつドーシーに鍛えられた歌唱は巧みである。

 これ1枚だけとはなんと勿体ない事であろう。


 Marie McDonald / "The Body" Sings!
  RCA Records LPM-1585
  BMGビクター BVCJ-7355 ¥1,800

1,Embraceable You
2,How Deep Is The Ocean
3,You'll Never Know
4,I Got It Bad
5,Bill
6,Paradise
7,These Foolish Things
8,Don't Blame Me
9,It Had To Be You
10,He Took Me By Storm
11,I Don't Know Why
12,Falling In Love With Love

 Marie McDonald (Vo)
 Hal Borne and His Orchestra

 1957年録音


サンバの巨匠たち~Quatro Grandes Do Samba

2008-07-24 02:52:19 | SAMBA / BOSSA NOVA

 
 前回紹介した「すばらしきサンバの仲間たち」に優るとも劣らないアルバム。

 こちらも「すばらしきサンバの仲間たち」同様に伝統サンバの守り手、所謂ホンモノのサンバ愛好家(尊敬の念を込めてサンビスタと言う)達によって制作されている。

 元々彼等サンバ愛好家はプロの歌い手ではなく、人気歌手らに自作の曲を提供してきた人達。

 従って決して唄は上手くないが、素朴で何とも言えない味わいがある。

 このアルバムでは、ネルソン・カヴァキーニョ、カンデイア、ギリェルミ・ジ・ブリート、エルトン・メディロスの4人のサンビスタと、1曲だけだが女性サンビスタのドナ・イヴォーニ・ララが参加している。

 「すばらしきサンバの仲間たち」が気に入った人は、このアルバムも是非聴いて欲しい。


 
 サンバの巨匠たち~Quatro Grandes Do Samba
   新星堂オーマガトキ SC-3112 ¥2,039

1,来ないでくれよ~Nao Vem(Assim Nao Da)
  ネルソン・カヴァキーニョ、カンデイア、ギリェルミ・ジ・ブリート、エルトン・メディロス
  ~Nelson Cavaquinho, Candeia, Guilherme De Brito,
Elton Medeiros
2,夢からさめて~Sem Ilusao
  エルトン・メディロス~Elton Medeiros
3,知らせ~Noticia
  ネルソン・カヴァキーニョ~Nelson Cavaquinho
4,メドレー:花ととげ~A Flor E O Espinho
        俺が旅だったら~Quando Eu Me Chamar Saudade
  ギリェルミ・ジ・ブリート~Guilherme De Brito
5,完全なる愛~Amor Perfeito
  ネルソン・カヴァキーニョ~Nelson Cavaquinho
6,月光の雫~Gotas De Luar
  ギリェルミ・ジ・ブリート~Guilherme De Brito
7,俺はサンバ~Sou Mais O Samba
  カンデイア、ドナ・イヴォーニ・ララ~Candeia, Dona Ivone Lara
8,人生~A Vida
  ギリェルミ・ジ・ブリート~Guilherme De Brito
9,おまえだけじゃない~Nao E So Voce
  ネルソン・カヴァキーニョ~Nelson Cavaquinho
10,どっちつかず~Chove E Nao Molha
  エルトン・メディロス~Elton Medeiros
11,おまえのまなざし~Expressao Do Teu Olhar
  カンデイア~Candeia
12,ヒッタ・マロッカ~Rita Maloca
  エルトン・メディロス~Elton Medeiros


  1977年録音
  

 

すばらしきサンバの仲間たち~Encontro Com A Velha Guarda

2008-07-21 22:19:01 | SAMBA / BOSSA NOVA

 
 サンバという音楽の素晴らしさを教えてくれる、正にサンバの教科書とも言えるアルバムである。

 1960年代のブラジルでは伝統サンバの守護者たる人達、云わばサンバの原点ともいえる人達にスポットが当てられ、一大ムーブメントとなった。

 そして、そのムーブメントは70年代後半にピークを迎える。

 本作品は丁度その頃に録音されたモノである。

 アルバムを聴き込むうちに味わいのある唄と、醸し出されるサンバのリズムにグイグイと惹き込まれていく。

 参加しているメンバーは、イズマエール・シルヴァ、ネルソン・カヴァキーニョ、マノ・デシオ・ダ・ヴィオーラなど伝統サンバの守護者達である。

 

 すばらしきサンバの仲間たち~Encontro Com A Velha Guaruda
  新星堂オーマガトキ SC-3111 ¥2,039


1,懐かしいあの頃~Saudade Do Passado
  マノ・デシオ・ダ・ヴィオーラ~Mano Decio Da Viora
2,最低賃金~Salario Minimo
  エルナーニ・ジ・アルヴァレンガ~Hemani De Alvarenga
3,信じる幸せ~Feliz E Quem Sabe Esperar
  ノエル・ローザ・ジ・オリヴェイラ~Noel Rosa De Oliveira
4,恩知らず~Ingratidao
  イズマエール・シルヴァ~Ismael Silva
5,卵の白身~Clala De Ovo
  ドゥドゥーカ~Duduca
6,こんなもんさ~E Por Aqui
  ワルテル・ローザ~Walter Rosa
7,最後の審判~Juizo Final
  ネルソン・カヴァキーニョ~Nelson Cavaquinho
8,大食いコンクール~Concurso Para Enfarte
  オズヴァルド・ド・サントス~Oswaldo Dos Santos
9,笑ってやるさ~Eu Vou Sorrir
  イラシ・セーラ~Iracy Serra
10,素晴らしいバイーア~Peliquias Da Bahia
  ペラード・ダ・マンゲイラ~Pelado Da Mangueira


  1976年録音

 

 


Joe Derise / Joe Derise Sings

2008-07-10 13:48:39 | JAZZ VOCAL :男性

 粋なピアノの弾き語りアルバム。

 ピアノとヴォーカルはジョー・デリーズ。

 洒脱で軽妙な味わいは、同じ白人の弾き語りシンガーであるマット・デニスに通じる処がある。

 バック・メンバーはベースにミルト・ヒントン、ドラムスはオシー・ジョンソン。この名手2人のサポートも素晴らしい。

 尚、ジャケット・デザインはバート・ゴールドブラットである。


 Joe Derise / Joe Derise Sings
 Bethlehem BCP-1039
 東芝EMI TOCJ-9390 ¥2,200 (紙ジャケット)

 1,Comes Love
 2,It Might As Well Be Spring
 3,My Romance
 4,Maybe
 5,How High The Moon
 6,A Fine Romance
 7,Mountain Greenery
 8,How Long Has This Been Goin On

 Joe Derise (P,Vo)
 Milt Hinton (b)
 osie Johnson (ds)

 1955年 3月10日 ニューヨーク録音



たまらんふりかけ

2008-07-09 15:26:19 | 

 
 愛猫「徹之進」の誕生日プレゼントを頂きました。

 有難うございます。

 皆さん「徹之進」の年齢(24歳)を考えてか、食品は殆んどが11歳以上の猫用、恐縮至極であります 


              


 缶詰は歯の弱った猫にも食べ易いムース・タイプ、レトルトはスープ仕立てで、中には「舌平目とまぐろ/海のソース添え」と言う高級レストランのメニューのようなモノもありました。


            


 その中でもひと際ユニークなのが「たまらんふりかけ」。

 主食であるドライ・フーズや缶詰にトッピングすると、猫がたまらずニャアニャアとすり寄って来るというシロモノ。

 原材料はかつお削り、かに風味かまぼこ、そしてたまご顆粒、しかも国産=焼津産。

 商品の面白さも然る事ながら、ペット・フードも産地表示が必要とは、スゴイ時代になったものです。


 

 

 

 


ついに24歳

2008-07-07 14:08:10 | 

 
 
我が愛猫「徹之進」、本日7月7日めでたく24歳となった。

 猫のくせにねずみ年生まれ、年男ならぬ年雄猫?である。


 今年の1月、飼い主が歯茎を腫らし店を休むと、負けじと「徹之進」も3月に歯肉炎を患うなど、中々飼い猫として身分をわきまえている。

 
 猫の24歳は人間の年齢に換算すると、112歳。

 流石に少し足腰は衰えたが、依然食欲旺盛。

 まだまだ元気である。




Chris Connor / A Weekend In Paris

2008-07-02 10:26:14 | JAZZ VOCAL :女性

 クリス・コナーは1963年にFMレーベルで2枚のアルバムを吹き込んだ。

 1枚はスウィング・ジャーナル・ゴールド・ディスクであり、名盤と呼ばれる「ヴィレッジ・ゲイトのクリスコナー」。

 そしてもう1枚がこのアルバムである。

 
 1963年、パリのバークレイ・スタジオで吹き込まれた本作品は、ミシェル・コロムビエ・オーケストラが伴奏を務めている。

 ミシェル・コロムビエは当時こそ無名であったが、ミシェル・ルグランと並ぶフランスを代表するアレンジャーでありピアニストである。

 ここでクリスはスタンダード・ナンバーの他に、当時のヒット・ソングや少々馴染みの薄いオリジナル・チューンを採り上げている。

 アルバムの印象としてはやや地味ではあるが、モダンでスマートなクリスの唄が十分堪能出来る1枚だ。


 Chris Connor / A Weekend In Paris
 FM FM-312
 東芝EMI TOCJ-5359


 1,It's Not For Me To Say
 2,Cry Me A River
 3,I Could Go On Singing
 4,I Love My Man
 5,Hum Drum Blues
 6,The Second Time Around
 7,I Wish You Love
 8,Chances Are
 9,Meantime
 10,Johnny


 Chris Connor (Vo)
 With Michel Colombier Orchestra


 1963年 パリ録音