ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

クアルテート・エン・シー(ザ・ガールズ・フロム・バイーア) / 天使のクァルテット

2008-09-29 01:20:03 | SAMBA / BOSSA NOVA


邦題「天使のクァルテット」と表された本作品は、クアルテート・エン・シーが

米国ワーナーに残した「ザ・ガールズ・フロム・バイーア」名義でのセカンド・アルバム。


4人姉妹のうち末娘のCylene(シレーニ)が結婚、出産のため脱退し、

代わって新メンバーのRegina(レジーナ)が加入。

従って厳密に言えばこの時点で、ポルトガル語で「Cyの付くクァルテット」

という意味のクアルテート・エン・シーではなくなっている。


1枚目と同じく、アメリカのスタンダードをポルトガル語で、

ボサ・ノヴァを英語で歌うというコンセプトは、

このアルバムでも引き継がれている。

メンバーが代わってはいるものの、彼女達のコーラスは

相変わらず見事で美しい。


余談だが、本国ブラジルのエレンコ・レーベルでのアルバム

「ペドロ・ペドレイロ」では「Cyの付くクァルテット」に拘ってか

レジーナにCyを付けCyregina(シレジーナ)と表記している。



 Quarteto Em Cy (The Girls From Bahia) / Revolucion Con Brasilia !

  Warner Bros. WS-1715

  ワーナーミュージック・ジャパン WPCR-12984

1,Berimbau
2,Tem Mais Samba
3,Edmundo (In The Mood)
4,Laia Ladaia
5,Morrer De Amor
6,On The Sunny Side Of The Street
7,Road To Nowhere
8,The Old Piano Roll Blues
9,The Day It Rained
10,E Nada Mais
11,Manhattan
12,Dindi
13,A Banda (Parade)


Quarteto Em Cy=The Girls From Bahia (Chorus)
・Cyva
・Cybele
・Cynara
・Regina


1967年 発売

 

 





Dinah Shore / Dinah Sings Previn Plays

2008-09-26 03:30:27 | JAZZ VOCAL :女性

           

ダイナ・ショアが才人アンドレ・プレヴィンのピアノをバックに

スタンダード・ナンバーを歌った傑作。

彼女の代表作と言っても過言ではない内容である。


丁寧な歌唱で、気品を感じさせるダイナと、

彼女の歌の魅力を余すところなく引き出すプレヴィンのピアノ。

ヴォーカル・アルバムとして本当に素晴らしい作品だ。


オリジナル・アルバムの収録曲は11曲であるが、

2006年発売の輸入盤と、2001年に紙ジャケ仕様で発売された

日本盤CDには4曲のボーナス・トラックが追加されている。



 Dinah Shore / Dinah Sings Previn Plays

  Capitol ST-1422

  東芝EMI TOCJ-9326

  (輸) Blue Note/emi 3698022


1,The Man I Love
2,April In Paris
3,That Old Feeling
4,I've Got You Under My Skin
5,Then I'll Be Tired Of You
6,Sleepy Time Gal
7,My Melancholy Baby
8,My Funny Valentine
9,It Had To Be You
10,I'll Be Seeing You
11,If I Had You
12,Like Someone In Love
13,Stars Fell On Alabama
14,While We're Young
15,The Man I Love (alternate take)

12~15...Bonus Tracks


Dinah Shore (vo)
Andre Previn (p)
Red Mitchell (b)
Frank Cap (ds)


2,4,8,10,14,15...1959年6月2日
3,6,7,9,13...1959年6月12日
1,5,11,12...1960年3月23日
Los Angeles Hollywood Capitol Studio 録音


また、EMIの輸入盤でオリジナルと同じ11曲入りの本作品と

「Dinah Shore / Somebody Loves Me」がカップリングされた

CDが発売されている。

(輸) EMI 7243 4 93067 2 1

「Somebody Loves Me」はプレヴィン編曲、指揮のオーケストラがバック、

こちらもダイナのしっとりとした歌が聴ける佳作である。


目玉おや力(めだまおやぢから) EX

2008-09-24 02:50:46 | 


水木プロ公認の、チオ〇タやリポビ〇ンDのような

栄養ドリンクかと思いきや、単なる清涼飲料水。


やや酸味はあるものの、柑橘系の爽やかな味。

大阪の「(株)オンリーワンT」なる会社より発売されています。

所謂パロディー商品ですが、何とシリアル・ナンバー入りです。



『秘蔵版妖力全怪』

『妖力が衰え始めた妖怪のために』

『めだまおやじから戦い続ける親父達へ...』

このキャッチ・フレーズ、中々そそられるものがあります。




「鶴齢(かくれい)」(純米吟醸)

2008-09-23 03:19:15 | 日本酒 / ビール

      


新潟は中越地方、南魚沼市塩沢の酒「鶴齢(かくれい)」です。

この地方の山、巻機山(まきはたやま)の伏流水で仕込んでいます。


柔らかな香り、ふくよかな旨みとコク。

非常にバランスの好い酒です
 


鶴齢(純米吟醸) 1,8ℓ ¥2,854  720ml ¥1,427 

原料米:美山錦

原材料:米、米こうじ

精米歩合:55%


〒949-6408

新潟県南魚沼市塩沢1214番地

青木酒造株式会社

http://www.kakurei.co.jp/index.shtml

 


 


Barbra Streisand / Simply Streisand

2008-09-21 05:09:58 | JAZZ VOCAL :女性


ヴァースからの「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」で始まるこのアルバムは、

バーブラ・ストライサンドがミュージカル・ナンバーを歌ったもの。

収録された10曲全てが、スローからミディアムなナンバーで構成されている。


全体として余りジャズ色は感じられないが、バーブラはオーケストラをバックに

美しく伸びのある声で、爽やかな歌唱を聴かせている。



 Barbra Streisand / Simply Barbra
 
  Colomubia CK-9482


1,My Funny Valentine
2,The Nearness Of You
3,When Sunny Gets Blue
4,Make The Man Love Me
5,Lover Man
6,More Than You Know
7,I'll Know
8,All The Things You Are
9,The Boy Next Door
10,Stout-Hearted Men


Barbra Streisand (vo)
Ray Ellis (arr)
David Shire (cond)
and Orchestra


1967年 10月発売 




大江戸「醤油ラーメン」

2008-09-19 03:48:15 | ラーメン

                     

新潟市中央区出来島に在る秋田ラーメンの店「大江戸」。

真っ黒な醤油ベースのスープにストレートな細麺。

具はブタのモモ肉を使ったチャーシュー、メンマ

それに青菜という正にラーメンの王道である。(写真は大盛)



只一つ違うのは「辛味噌」(写真上)がそこにトッピングされているところ。

この「辛味噌」と醤油ベースのスープとの組み合わせは

初めて食べると少し違和感を覚える人も居るかもしれない。

しかし、慣れると結構病みつきになる味である。



「大江戸」醤油ラーメン 並¥580、大盛¥680、特盛¥780

 

 



Milt Jackson And Big Brass / For Someone I Love

2008-09-17 03:28:12 | JAZZ


ミルト・ジャクソンが女性ジャズ・アレンジャーのメルバ・リストン

指揮のオーケストラと共演したアルバム。


メルバ・リストンは1926年ミズリー州カンサス・シティ生まれの黒人で、

優秀なトロンボーン奏者として知られているが、

作・編曲者としての方が有名かもしれない。


本アルバムで彼女は、ユニークなブラス・オーケストラを編成し、

ミルトには完全にソロイストとしてのポジションを与えている。

サックスを1本も使用していないオーケストラは、ギル・エバンスの

オーケストラに良く似ているが、そのサウンドはミルトの

ヴァイヴの音色をより引き立てている。

ミルトのソロもブルージーで、且つジャズ・フィーリングたっぷりである。


尚、曲によりバックのサド・ジョーンズやクラーク・テリーの

ソロもフィーチュアされている。

ミルト・ジャクソンのファン以外にも是非聴いてもらいたいアルバムだ。



 Milt Jackson And Big Brass / For Someone I Love

  Riverside RLP-9478

  米(輸) Fantasy OJCCD-404-2


1,Days Of Wine And Roses
2,For Someone I Love
3,(What's Your Story) Morning Glory
4,Save Your Love For Me
5,Extraordinary Blues
6,Flamingo
7,Chelsea Bridge
8,Just Waiting
9,Bossa Bags


1,2,3,7,8
Milt Jackson (vib)
Clark Terry (tp)
Dave Burns (tp)
Snooky Young (tp)
Elmon Wright (tp)
Bill Berry (tp)
Quentin Jackson (tb)
James Cleveland (tb)
Tom McIntosh (tb)
Julius Watkins (french horn)
Ray Alonge (french horn)
Willie Ruff (french horn)
Paul Ingraham (french horn)
Major Holley (tuba)
Jimmy Jones (p)
Richard Davis (b)
Connie Kay (ds)
Melba Liston (arr,cond)

4,5,6,9
Milt Jackson (vib)
Clark Terry (tp)
Dave Burns (tp)
Snooky Young (tp)
Thad Jones (tp)
Quentin Jackson (tb)
James Cleveland (tb)
John Rains (tb)
Julius Watkins (french horn)
Ray Alonge (french horn)
Robert Northern (french horn)
Major Holley (tuba)
Hank Jones (p)
Richard Davis (b)
Charlie Persip (ds)
Melba Liston (arr,cond)


1,2,3,4,7....1963年 8月7日 New York 録音
5,6,8,9......1963年 3月 New York 録音


Vic Damone / Linger Awhile With Vic Damone

2008-09-16 03:38:43 | JAZZ VOCAL :男性

      

シナトラをして「ショー・ビジネス界で最高の喉(のど)を持っている」

と言わしめた、ビック・ダモン。

その美声が最大の魅力である事は間違いない。


本作品はキャピトルでの最初のアルバム。

ダモンは快調で、ジャック・マーシャルのアレンジによるオーケストラをバックに、

ミディアムからアップ・テンポのナンバーを軽快に且つスウィンギーに歌っている。



 
Vic Damone / Linger Awhile With Vic Damone

  Capitol ST-1646


1,Linger Awhile
2,Close Your Eyes
3,Stella By Starlight
4,Change Partners
5,After The Lights Go Down
6,Let's Face The Music And Dance
7,Soft Lights And Sweet Music
8,Deep Night
9,One Love
10,There! I've Said It Again
11,When Lights Are Low
12,In The Still Of The Night


Vic Damone (vo)
Jack Marshall (arr)
and Orchestra


1961年 録音



尚、輸入盤で本作品と「Vic Damone / My Baby Loves To Swing」

(Capitol ST-1811) をカップリングしたCDが発売されていたが、

現在廃盤のようである。

輸 EMI 7243 8 59957 2 9


 

 



Elsie Bianchi / The Sweetest Sounds

2008-09-14 16:20:36 | JAZZ VOCAL :女性


エルジー・ビアンキは主にドイツで活躍している歌手で、出身はスイス。 


本アルバムは、ドイツのMPS系レーベルのSABA (サバ) に吹き込まれたもの。

元々ピアニストであった彼女の弾き語りが8曲 (1,2,4,5,7,9,10,12) と

ピアノ・トリオでの演奏が4曲 (3,6,8,11) 収録されている。


彼女の歌はくせが無く、素直で正確。演奏もストレートで中々好感が持てる。

録音も非常に良く、聴き易いヴォーカル・アルバムに仕上がっている。


 Elsie Bianchi / The Sweetest Sounds

  独 SABA SB-15069 ST
  
  ユニバーサル・ミューッジク UCCU-5522


1,Teach Me Tonight
2,Fallin' Love With Love
3,Little Bird
4,A Sleepin' Bee
5,The Shadows Of Paris
6,Fiddler On The Roof
7,The Sweetest Sound
8,Spring Can Really Hang You Up The Most
9,Meditation
10,Why Did I Choose You
11,Little Blues
12,Guess Who I Saw Today


Elsie Bianchi (p,vo)
Siro Bianchi (b)
Charly Antolini (ds)


1965年 11月25日 独 Villingen (フィリンゲン) SABA-Tonstudio 録音


 




Herbie Mann & Tamiko Jones / A Mann & A Woman

2008-09-12 02:52:22 | JAZZ VOCAL :女性


ハービー・マンと日系の女性歌手タミコ・ジョーンズが共演したアルバム。


タミコ・ジョーンズはウエスト・バージニア州出身、母親は日本人である。

19歳頃からデトロイトのクラブで歌いはじめ、ニューヨークに移ってからは

TVショウでも人気を博していたそうである。


タイトル曲「男と女」は、たまたまスタジオで歌っていたタミコを聴いた
ハービー・マンが

共演の話を持ち掛けて吹き込まれたもの。


本アルバムではボサ・ノヴァの他にビートルズ・ナンバーや

当時のヒット曲「サニー」などを採り上げており、

タミコもソフトで可愛らしい唄を聴かせている。


アルバム・タイトルの綴りが「A Mann...」となっているが、

これは勿論ハービー・マンのMannに引っ掛けたものである。 


  Herbie Mann & Tamiko Jones / A Mann & A Woman

   Atlantic SD-8141

   イースト・ウエスト・ジャパン AMCY-1242

 1,A Man And Woman
 2,Day Tripper
 3,Come Back To Me
 4,Little Boat
 5,It's Time That You Settled Down
 6,A Good Thing (Is Hard To Come By)
 7,1-2-3
 8,Only Yesterday
 9,Sunny
 10,How Insensitive (Insensatez)
 11,Sidewinder


 Tamiko Jones (Vo)
 Herbie Mann (fl)
 Roy E. Ayers (vib)...2,3,6
 Gary Burton (vib)...4,8,9,10
 Joe Zawinul (p)...1,2,3,5,6,7,11
 Reginald Workman (b)...4,8,9,10
 Victor Gaskin (b)...2,3,6
 Everett Barksdale (bag)...2,3,6
 Bruno Carr (ds)...4,8,9,10
 Roy McCurdy (ds)...2,3,6
 Carlos "Potato" Valdes (per)...2,3,4,6,8,9,10
 Jimmy Wisner (arr)...1,4,5,7,8,9,10,11
 Unidentified Strings...4,8,9,10
 and Others...1,5,7,11


 1,5,7,11...1966年  9月27日 New York 録音
 2,3,6........1966年 11月23日 New York 録音
 4,8,9,10...1966年 12月28日 New York 録音