ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

メル・トーメ&マーガレット・ホワイティング / ブロードウエイ, ライト・ナウ!

2009-02-23 01:01:57 | JAZZ VOCAL :DUO


マーガレット・ホワイティングとメル・トーメが共演したこのアルバムは、

当時ブロードウエイで評判となっていた、正に「旬」なミュージカル

「ドレミ」、「キャメロット」、「ワイルドキャット」、「アーマ・ラ・デュース」

の4本からのナンバーを集めたものである。


お互いのソロ・ナンバーとデュエットのナンバーで構成されており、

バックはラッセル・ガルシア編曲、指揮のオーケストラが務めている。


特筆すべきはメル・トーメのコーラス・ワークの上手さ。

元々コーラス・グループ「メル・トーンズ」出身なだけに

この辺りは一日の長がある。


収録曲に余り馴染みがないのが難点ではあるが、

両者のファンは勿論のこと、ジャズ・コーラス・ファンにも

十分楽しめるアルバムになっている。



 Mel Torme & Margaret Whiting / Broadway, Right Now !

  Verve MGV-2146

  ユニバーサル・ミュージック UCCU-3099 (Reissue)


1,Fireworks...from 「Do Re Mi」
2,Make Someone Happy...from 「Do Re Mi」
3,Tall Hopes...from 「Wildcat」
4,I Love You Once In Silence...from 「Camelot」
5,Cry Like The Wild...from 「Do Re Mi」
6,Hey, Look Me Over...from 「Wildcat」
7,All You Need Is A Quarter...from 「Do Re Mi」
8,If Ever I Would Leave You...from 「Camelot」
9,Our Language Of Love...from 「Irma La Douce」
10,From A Prisoncell...from 「Irma La Douce」
11,What's New At The Zoo...from 「Do Re Mi」
12,Medley : Far Away From Home~Angelina...from 「Wildcat」



Mel Torme (vo)...4,10,12
Margaret Whiting (vo)...2,8,12
Duet...1,3,5,6,7,9,11,12
Russell Garcia (arr,cond)
and Orchestra



1960年 11月16日 Los Angeles 録音


■関連Album■

「Mel Torme With The Mel-Tones / Back In Town」

「Margaret Whiting / Past Midnight」

 


Diana Dors / Swingin' Dors

2009-02-17 03:37:30 | JAZZ VOCAL :女性


ダイアナ・ドーズは英国出身、「イギリスのマリリン・モンロー」と称されたグラマー女優。

1950年代から70年代にかけてかなりの本数の映画に出演している。


レコードの吹き込みはそれ程多くなく、アルバムとしてはこの

「Swingin' Dors」のみである。


妖艶な容姿とは裏腹にアイドル並みの可愛らしい声。

リズムも軽やかで、ノリの好い歌を聴かせてくれる。

また、バックのウォーリー・ストット・オーケストラの伴奏も

実にスウィンギーで良い出来である。


本盤はイギリスのPYEレコードから1960年に発売されており、

観音開きのジャケットがオリジナルで、ファースト・プレスの

レコードは、透明赤盤であった。



米国では左の柱に手を添えている写真がカットされ、右の写真のみを使い、

Columbiaレコードから発売された。

Columbia CL-1436, CS-8232


残念ながら観音開きではないが、こちらも好いジャケットである。


日本でもNormaレコードから英国と同じオリジナル仕様で

2000年にLP(透明赤盤仕様)、2001年にCDが発売されたが、現在廃盤である。


尚、最近になって(2007年8月)米国のCastle Musicレコードより

オリジナル・ジャケット仕様のCDで発売されている。




 Diana Dors / Swingin' Dors

  PYE NPL-18044

  Norma NOCD-5679 (廃盤)

  Castle Music CMFCD-1554 (Reissue)


1,The Point Of No Return
2,That's How It Is
3,Let There Be Love
4,Namely You
5,Imagination
6,Roller Coaster Blues
7,The Gentleman Is A Dope
8,April Heart
9,I'm In Love For The Very First Time
10,Crazy He Calls Me
11,Come By Sunday
12,Tired Of Love


Diana Dors (vo)
Wally Stott (arr,cond)
and Orchestra


1960年 録音

 


ブロッサム・ディアリー死去

2009-02-16 00:58:31 | JAZZ VOCAL :女性


キュートで可愛らしい歌声のジャズ・ヴォーカリスト、ブロッサム・ディアリーが

2009年2月7日、マンハッタンの自宅で亡くなった。

享年82歳。合掌!


大学生の時初めて彼女のレコード聴いたのだが、

その何ともユニークな声に一遍でKOされてしまい、

以後かなりのアルバムを買い込んだ。


是非ともライヴを観たかったのだが、その願いはもう叶えられなくなってしまった。


「Once Upon A Summertime」は初めて買った彼女のアルバム。

「Tea For Two」や「If I Were A Bell」など全12曲を収録している。



 Blossom Dearie / Once Upon A Summertime

  Verve MGV-2111

  ユニバーサル・ミュージック UCCU-9311 (Reissue)


1,Tea For Two
2,Surrey With The Fringe On Top
3,Moonlight Saving Time
4,It Amazes Me
5,If I Were A Bell
6,We're Together
7,Teach Me Tonight
8,Once Upon A Summertime
9,Down With Love
10,Manhattan
11,Doop-Doo-De-Doop(A Doodlin' Song)
12,Our Love Is Here To Stay


Blossom Dearie (p,vo)
Mundell Lowe (g)
Ray Brown (b)
Ed Thigpen (ds)


1958年 9月12日、13日 New York 録音


■関連Album■

「Blossom Dearie / Sings Rootin' Songs」

 


ボインカレー・チョコレート(ウッフン激甘タイプ)

2009-02-13 03:18:51 | 


バレンタインが近いからでしょうか、お客さんからチョコを頂く機会が増えています。

その中の一品「ボインカレー・チョコレート(ウッフン激甘タイプ)」です。


勿論〇塚のボ〇カレーをパロッたモノ。

裏面には召し上がり方と、フェロモン、お色気がたっぷりなので鼻血に気を付けるよう

ご丁寧に注意書きまで書かれています。


発売元はと見れば、やっぱり大阪の会社。

いつも思うのですが、このセンス堪りませんネ。


尚、中身はいたって「ふつ~う」のチョコレートでした。


 「ボインカレー・チョコレート(ウッフン激甘タイプ)」

  製造者:株式会社セブンAK

  〒564-0062

  大阪府吹田市垂水町3-34-3

  TEL.06-6380-2700(代) 






Bonnie Guitar / Moonlight And Shadows

2009-02-12 02:24:46 | JAZZ VOCAL :女性


ボニー・ギターは1923年3月25日ワシントン州シアトル生まれ。

本名をボニー・バッキンガムという。


ステージ・ネームのギターから容易く連想される通り、

ボニーはギターの弾き語りをする歌手である。

また、彼女は50年代半ばからセッション・ギタリストとして活動しており、

この事からギターの腕前も相当のものであると推測される。


元々カントリー界での活動が中心だったボニー、声質は明るく張りがあり、よく伸びる。

これはそんな彼女が『月』に因んだナンバーを歌ったもの。


エノケンのユーモラスな歌唱でも知られる

「Get Out And Get Under The Moon」=邦題「月光値千金」や、

ナット・キング・コールの代表的レパートリー

「It's Only A Paper Moon」など全12曲を収録。


あまりジャズ色は感じられないが、ゆったりとして

のどかな雰囲気の作品となっている。

尚、全曲に参加している男性コーラスがアルバムに好いアクセントを与えている。



 Bonnie Guitar / Moonlight And Shadows

  Dot DLP-3069

  ユニバーサル・ミュージック UCCU-9649 (Reissue)


1,Moonlight And Shadows
2,Caroline Moon
3,Get Out And Get Under The Moon
4,By The Light Of The Silver Moon
5,Moonlight On The Colorado
6,Shine On Harvest Moon
7,There's A New Moon Over My Shoulder
8,Moonlight And Roses
9,It's Only A Paper Moon
10,The Moon Is Low
11,Roll Along Prairie Moon
12,Roll Along Kentucky Moon


Bonnie Guitar (vo)
Jack Fascinato (arr,cond)
and Orchestra
Unknown Male Chorus


1957年 8月5日 録音



菅名岳(すがなだけ)=本醸造

2009-02-10 04:12:39 | 日本酒 / ビール


新潟は下越地方、五泉市の酒蔵「㈱近藤酒造」の酒「菅名岳(すがなだけ)」です。


五泉の名峰=菅名岳山中のブナの原生林に湧き出る超軟水の泉

「胴腹(どっぱら)清水」を使って仕込まれています。

この仕込み水は、冬の雪深い山中に入り、人の力のみで汲んだもので、

一年で一番寒さの厳しい「寒の入り」から9日目に汲むことから、

「寒九(かんく)の水汲み」(写真下)と呼ばれ、

その水は「寒九の水」と称されています





一年で最も澄んでおり、酒造りには最高と云われている「寒九の水」。

これで仕込んだ酒がこの「菅名岳」です。


辛口で香り高く、スッキリした味わい。

爽やかで、クイクイと幾らでも入る本当に良く出来た酒です。

常温、または冷やがオススメです。


  菅名岳(本醸造) 1,8ℓ ¥2,000

  酒米:五百万石

  原材料:米、米こうじ、醸造アルコール

  精米歩合:60%


  近藤酒造株式会社 
 
  新潟県五泉市吉沢2-3-50

  TEL.0250-43-3187

 


山椒しじみ佃煮

2009-02-09 00:28:56 | 


新潟市東区の㈱協和水産が販売している「山椒しじみ佃煮」。

新潟の海の幸、山の幸、地酒などの出店が立ち並ぶ

「にいがた食の陣」(写真下)の会場で見つけて買ってきました。




甘辛く煮付けたしじみにピリリとした山椒が効いています。

結構濃い目の味付けなので、日本酒のツマミにピッタリ。

ご飯のオカズにも、お茶漬けにも合う一品です。





  山椒しじみ佃煮  140g  ¥500

  販売者:協和水産株式会社

      新潟市東区卸新町3-1-2

      TEL. 025-273-2367

 


 


山崎英夫ギター・ソロ・ライヴ

2009-02-08 03:11:34 | ライヴ / イベント


2月7日(土)の午後7:30から、ウチの店(A7)でギタリスト山崎英夫氏の

ソロ・ライヴを開催しました。


彼は大学生の頃からちょくちょくウチでライヴを行っていて、

2007年夏のジャズストリートでもソロでウチに出演しています。

今日はそれ以来のライヴとなりました。


ギブソンのL-5とアコースティック・ギターの2本を使い、

半分以上の曲を指弾きで演奏。

やわらかでキレイなギターの音色が、心地良く感じられます。


当日の朝書き下ろした曲等、何曲かのオリジナルを交え約1時間半。

途中のトークも中々で、お客さんにも十分楽しんで頂けたライヴでした。


山崎英夫氏のホームページはこちらから 





Lola Albright / Dreamsville

2009-02-06 02:45:47 | JAZZ VOCAL :女性


ローラ・アルブライトは、1925年オハイオ州アクロンの生まれ。

本業は女優で、1950年代から60年代にかけて数本の映画に出演している。


本アルバムは、彼女が1958年にコロムビア・レコードに吹き込んだもので、

ミディアムからスローなナンバーを中心に構成されている。


ヘンリー・マンシーニが監督したオーケストラをバックに、

彼女はくぐもった感のあるハスキー・ヴォイスで、

ムード有る大人の歌を聴かせてくれる。


尚、現在スペインのLP-Timeレコードより、彼女のデビュー作

「Lola Albright / Lola Wants You」に続いて、

紙ジャケ仕様のCDで復刻されている。



 Lola Albright / Dreamsville

  Columbia CL-1327

  スペイン LP-Time LPT-1053 (Reissue)


1,Two Sleepy People
2,Dreamsville
3,We Kiss In A Shadow
4,Bright And Breezy
5,You're Driving Me Crazy!
6,They Didn't Believe Me
7,Soft Sounds
8,Slow And Easy
9,It's Always You
10,Straight To Baby
11,Just You, Just Me
12,Sorta Blue


Lola Albright (vo)
Henry Mancini (direct)
and Orchestra


1958年 録音

 
■関連アルバム「Lola Albright / Lola Wants You」

 

 


Peggy King / Lazy afternoon

2009-02-05 02:58:43 | JAZZ VOCAL :女性


本作品の主人公であるペギー・キングだが、正確な生年月日は分かっていない。

出身はペンシルバニア州のグリーンズバークで、

おそらく1935年頃に生まれたと思われる。


アルバムの枚数はそれ程多くないが、このインペリアル盤に関しては

そのジャケットの美しさからヴォーカル・ファンの間では

よく知られていた1枚であった。

モデルは勿論ペギー・キング本人である。


ここでは、少しハスキーだが、コケテッシュな部分をも持った

ペギーの可愛らしい歌を聴くことが出来る。

ミディアムからスロー・テンポのバラードを中心に12曲を収録。

アルバムのアレンジャーは3人で、1,6,7,10はアンリ・ルネ、

2,4,8,11がピート・キング、そして3,5,9,12はジャック・マーシャルが担当している。


尚、このアルバムは最近スペインのLP-Timeレコードより

紙ジャケ仕様のCDで復刻された。



 Peggy King / Lazy Afternoon

  Imperial LP-9078

  スペイン LP-Time LPT-1041 (Reissue)


1,Rain
2,You'll Never Know
3,Lazy Afternoon
4,Till There Was You
5,Sure Thing
6,I Remember You
7,Love And The Weather
8,Imagination
9,Love Walked In
10,Hi-Lili, Hi-Lo
11,Nobody Else But Me
12,Littleboy Heart


Peggy King (vo)
and Orchestra
Henri Rene (arr,Cond)...1,6,7,10
Pete King (arr,cond)...2,4,8,11
Jack Marshall (arr,cond)...3,5,9,12


1959年 Hollywood 録音