ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

樽平 (特別純米原酒)

2011-03-23 01:29:51 | 日本酒 / ビール

 

山形の酒「樽平(たるへい)」です。

「樽平」という名の由来は、昔山形地方の方言で

気持ちよく酒に酔ったさまを「たるへい」と言ったことからきているそうです。


日本酒度+3の辛口で軽い酸味がありますが、

まろやかでふくらみがあり、芳醇な酒です。


酒米は何と「ササニシキ」100%。

無ろ過で長時間熟成させた後、

最後の仕上げに吉野杉の特別な樽に入れ色を付け、

昔ながらの山吹色の酒に仕上げるという凝った造りをしています。


冷酒、又は常温で呑むのがオススメです。



 樽平 (特別純米原酒)   720ml  ¥1,390

 原材料 : ササニシキ、米こうじ

 精米歩合 : 60%

 樽平酒造株式会社

 山形県置賜郡川西町中小松2886番地

 TEL. 0238-42-3201

 

 

 


カリブの歌と踊り~ハイチ、ドミニカ、ジャマイカの音楽

2011-03-21 00:23:46 | 民族音楽

 

ワーナーの民族音楽シリーズ、ノンサッチ・エクスプローラーの中の1枚。

カリブ海のハイチ、ドミニカ、ジャマイカの3国における現地録音で

ジョン・ストーム・ロバーツというアフリカ音楽とラテン・アメリカ音楽の

研究家の手によって収録されている。

残念ながら録音年月日は不明、おそらく1960年代後半ではないかと思われる。


ドミニカ録音では「メレンゲ」は1曲のみで、

他はプリミティヴでアフリカ的要素の強い音楽と現地の人々の合唱。


ハイチはゆったりとした「ボレロ」とメレンゲがハイチで土着した「メラング」。

どちらものんびりとした演奏と歌で、大学時代(1975年頃)に聴いた

当時のハイチのバンドのスピード感溢れるサウンドとは全く違う音楽が聴かれる。


ジャマイカはアフリカ直系のタイコ演奏に作業唄と民謡、

民謡の中にはブリティッシュ・トラッドが原曲と思える曲もある。

また、「スカ」の基になった「メント」も収録されている。



 カリブの歌と踊り~ハイチ、ドミニカ、ジャマイカの音楽

 原盤 : Nonesuch H-72047

 ワーナー・ミュージック・ジャパン WPCS-21347 (Reissue)


■Dominica
1,Calunga
2,Ya Lo Ve
3,Amantina (Mangulina)
4,Canto De Hocha (Merengue)
5,Ay Lola Eh
6,Salve Corrida
7,Pindo Mama Pind
■Haiti
8,Les Deux Jumeaux (Bolero)
9,Josephine (Merengue)
■Jamaica
10,Percy Where Him Gone?
11,Bahl ’Oman Bahl
12,George Lyon
13,Emmanuel Road
14,Mango Time (Mento)
15,When I Was In Colon
16,Chi Chi Bud-Oh!
17,Obeahman
■Dominica
18,Mummies


採録:John Storm Roberts
1960年代後半 現地録音

 

 


Monica Zetterlund / The Lost Tapes At Bell Sound Studio NYC.

2011-03-10 03:13:09 | JAZZ VOCAL :女性


スウェーデンの美人ジャズ・ヴォーカリスト、

モニカ・ゼタールンド(セッテルンドという表記もあります)。

これは彼女が1960年に米国を訪れた時に、

レナード・フェザーのプロデュースにより録音されたもの。


元々はハノーヴァー=シグネチュア・レーベルより発売される予定であったが、

このレーベルが倒産してしまい、アルバムの発売はご破算。

その後このアルバムは長い間日の目を見る事がなかったと云う

所謂「幻の名盤」的な作品である。


ここでモニカは、当時22歳とは思えぬ程大人で、且つ小粋な唄を聴かせてくれる。

また、彼女の母国の民謡である9曲目の「Ack, Varmeland Du Skona」は

スタン・ゲッツが採譜して持ち帰った「Dear Old Stockholm」と同曲。

モニカは母国語のスウェーデン語で歌っている。


バックは歌伴の名手ジミー・ジョーンズ(p)を中心としたコンボで、

アルバムは3つのセッションから成り立っている。

その内の1つはズート・シムズ(ts)が、またもう1つのセッションには

サド・ジョーンズ(tp)が参加している。


尚、CD化に際し、4曲の別テイク(内1曲はミス・テイク)が収録されている。




 Monica Zetterlund / The Lost Tapes At Bell Sound Studio NYC.

 原盤 : スウェーデン BMG-74321363322

 BMG ビクター BVCJ-635 (Reissue)


1,What Can I Say After I Say I'm Sorry
2,There'll Be Another Spring
3,Nothing At All
4,He's My Guy
5,You Look Like Someone
6,Nature Boy
7,Come Rain Or Come Shine
8,I Can't Give You Anything But Love
9,Ack, Varmeland Du Skona (Dear Old Stockholm)
10,One For My Baby
11,Sound Of Spring
12,I'm A Fool To Want You
13,There'll Be Another Spring (Alternate, Take 1)
14,He's My Guy (Alternate, Take 3)
15,You Look Like Someone (False Start, Mistake)
16,You Look Like Someone (Alternate, Take 5)


Monica Zetterlund (vo)
Zoot Sims (ts)...1,4,7,14
Thad Jones (tp)...3,6,10,11
Jimmy Jones (p)
Milt Hinton (b)
Al Hall (b)
Osie Johnson (ds)...1,3,4,6,7,10,11,14
Bobby Donaldson (ds)...2,5,8,12,13,15,16


1,4,7,14...1960年 3月10日 
2,5,8,9,12,13,15,16...1960年 3月11日
3,6,10,11...1960年 3月14日
New York 録音

 

 


じゃれ猫ボヨヨン・パンチ~リンリン・スイング

2011-03-06 16:41:03 | 

未だ遊びたい盛りのオーナー「清正」。

そんなオーナーに店の常連S藤さんからのプレゼントです。

その名も「じゃれ猫ボヨヨン・パンチ~リンリン・スイング」であります。


ゆらゆら揺れるロッキン・チェアの様なベースに乗っかるバネの上のマウス。

そしてゆらゆらベースの中には鈴入りのボールまで入っているという

猫には至れり尽くせりのスグレモノ。


これ程大掛かり?なオモチャで遊んだことのないオーナー。

興味はしんしんなのですが、どう対処してよいか判らぬ状態。


まぁ、その内慣れてスプリングの上のマウスに

猫パンチを繰り出す事でしょう。

 

 


Fela Anikulapo Kuti / Zombie

2011-03-05 13:33:33 | SALSA / AFRICA / ETC

 

ナイジェリアのミュージシャン、フェラ・クティ。

大学の頃、このアルバム「ゾンビ」を聴いてアフリカ音楽に嵌まってしまった。


フェラの音楽スタイルは、アフリカのダンス音楽であったハイライフに

ジャズやファンクの要素を加えたもので「アフロ・ビート」と呼ばれる。


それは簡単に云うと、16ビートのファンク・リズムに、

アフリカ独特のチロチロ鳴るギターとオルガンを重ね、

その上にジャジーなホーンが乗っかるというものである。


このアルバムは当時アメリカでも発売され、フェラの代表作と云えるもの。

聴き処はやはりタイトル曲の「ゾンビ」。

ファンキーでダンサブルなサウンドに絡むヴォーカル。

コール・アンド・レスポンスのように繰り返されるリフが何ともカッコイイ。

今聴いても非常にインパクトがある作品だ。


尚、紹介したCDは上述の通り1977年発売の米マーキュリー盤を

基に編集されたものである。

従って現在発売されているCDとは収録曲が異なっている。



 Fela Anikulapo Kuti / Zombie

 原盤 : 米 Mercury SRM-1-3709

 Celluloid CELCD-6116 (Reissue)


1,Zombie
2,Monkey Banana
3,Evrything Scatter
4,Expensive Shit
5,Water No Get Enemy
6,Suffering And Smiling (Instrumental)


Fela Anikulapo Kuti (arr,vo,ts,as,p)
Ledy Alabi (Tony Allen) (ds)
Lekan Animashaun (bs)
Tunde Williams (tp)
Nwokoma Ukem (tp)
Christopher Uwaifor (ts)...4,5
Lek Benson (g)
Oghene Kologbo (g)
Okalve Ojeah (g)...1,2,3,6
Clifford Itoje (g)...1,2,3,6
Nweke Atifor (b)...1,2,3,6
Franco Aboddy (b)...4,5
Oladeinde Koffi (conga)
Addo Nettey (conga)
Shina Abiodun (conga)...1,2,3,6
Babajide Olaleye (maracas)
Ayoola Abayomi (sticks)

■Chorus Singers
Bernadette Oghomienor (lead vo)
Tejumade Adebiyi (chorus)
Regina Osuhor (chorus)
Felicia Idonije (chorus)
Suru Eromala (chorus)
Shade Shehindemi (chorus)


1977年 発売

 

 


Hector Lavoe / De Ti Depende (It's Up To You)

2011-03-03 15:23:15 | SALSA / AFRICA / ETC

 

今年の「にいがた国際映画祭の中の1本、

「エル・カンタンテ~El Cantante」(日本語訳:ザ・シンガー)で

その半生が描かれていたエクトル・ラボー。


1967年にトロンボーン奏者であり、アレンジャーでもあるウイリー・コローン

のバンドにヴォーカリストとして参加。

1993年6月29日、ニューヨークのマンハッタンで亡くなるまでの間

その歌声でサルサの黄金時代を駆け抜けた。

享年46歳、死因はエイズであった。


スケジュールが合わず、この作品を見逃してしまったのは何とも悔いが残る。


本作品はそのエクトル・ラボーが1976年にリリースしたもので、

それまでの楽団専属歌手から独立し、

ソロ・シンガーとしての実力を知らしめた傑作アルバムである。


美しく華やかだが、少し憂いのあるハイ・トーン・ヴォイスのエクトル・ラボー。

名コンビであったウイリー・コローン等のサポートを受け、

ロマンティックな歌唱を聴かせてくれる。




 Hector Lavoe / De Ti Depende (It's Up To You)

 原盤 : Fania SLP-00492

 Fania 463 950 9013-2 (Reissue CD)


1,Vamos A Reir Un Poco
2,De Ti Depende
3,Periodico De Ayer
4,Consejo De Oro
5,Tanto Como Ayer
6,Hach Y Machete
7,Felices Horas
8,Mentira


Hector Lavoe (vo,maracas)
Jose Mangual Jr. (bongo,per,chorus)
Milton Cardona (conga,per,chorus)
Joe “Professor” Torres (p)
Angel "Popo” Vazquez (tb)
Harry De Aquiar (tb)
Ray Feliciano (tp)
Santi "Choflomo” Gonzalez (b)
Yomo Toro (tres guitar)
Willie Colon (chorus)
Ruben Blades (chorus)


1976年 New York 録音