ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

Carole Creveling / Here Comes Carole Creveling+2

2009-08-14 02:10:26 | JAZZ VOCAL :女性

シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパンより、2007年に紙ジャケ仕様で再発された

白人女性歌手、キャロル・クレヴェリングのアルバム。

元々は超マイナー・レーベル「ユーターピアン・レコード」から発売されたもので、

彼女の唯一の作品でもある。


キャロル・クレヴェリングはハスキーで落ち着いた感のある声質の持ち主、

そして、その唱法はメロディを殆んどフェイクせず、ストレートなもの。

多少リズムが重いかなと感じる処はあるものの、

ビル・ベイカーのピアノ・カルテットをバックに

スロー・ナンバーを中心に丁寧な唄を聴かせてくれる。


尚、今回の再発に当たって、入手困難と云われていた

シングル2曲が13、14曲目に追加収録されている。



 Carole Creveling / Here Comes Carole Creveling+2

  Euterpean Productions, Inc. ETP-101

  SSJ(シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパン) XQAM-1021


1,My Old Flame
2,My Ship
3,You Have Cast Your Shadow On The Sea
4,Better Luck Next Time
5,Long Ago
6,Star Eyes
7,This Heart Of Mine
8,On Morning In May
9,Now We Know
10,Nobody Else But Me
11,Anything Can Happen With You
12,There's No You
13,Willow Weep For Me
14,Between The Devil And The Sea


Carole Creveling (vo)
Bill Baker (p)...1~12
Bob Wyble (g)...1~12
Jack Cauglan (b)...1~12
Milton Raskin (perc)...1~12
Max Bennett (b)...13,14
Chack Flores (ds)...13,14
Lou Levy (p)...14


1955~56年 録音





Sammy Davis Jr. / Sammy Awards

2009-08-05 02:56:49 | JAZZ VOCAL :男性

「サミー・アウォーズ」と題されたこのアルバム、

ジャケットは万歳したアカデミー賞のオスカー像をモチーフに

サミー自身がその黄金像となったもの。


となれば、当然アカデミー主題歌賞作品を集めたものと思いきや、

さにあらず、収められた曲の多くが受賞を逃した作品である。


途中に入るワルツの使い方がユニークな「Blues In The Night」

ラテン・リズムで歌う「It's Magic」、ベイシー風サウンドをバックに

スウィンギーでダイナミックな「Change Partners」

ギター伴奏のみで歌う「I Fall In Love Too Easily」

そして、最後に拍手が入り、エンディングを繰り返すという

ライヴの雰囲気が楽しめる「I've Heard That Song Before」と

メル・トーメの物真似スキャットが入る「You'd Be So Nice To Come Home To」

の2曲は世紀のエンターテイナーと呼ばれたサミーらしいお遊びで一杯だ。

全12曲が収録されており、聴く方も楽しくなってくるアルバムである。



 Sammy Davis Jr. / Sammy Awaeds

  Decca DL-78921

  ワーナー・ミュージック・ジャパン 25P2-2828 (廃盤)


1,Blues In The Night
2,It's Magic
3,I've Heard That Song Before
4,Love Letters
5,Change Partners
6,For Every Man There's A Woman
7,The Man That Got Away
8,Lovely To Look At
9,Too Late Now
10,I Fall In Love Too Easily
11,Pennies From Heaven
12,You'd Be So Nice To Come Home To


Sammy Davis Jr. (vo)
Buddy Bregman (arr,Cond)...1,3,4,6,8,11
Morty Stevens (arr,cond)...2,5,7,9,12
and Orchestra
Mundll Lowe (g)...10


1959年 6月5日、6日 New York 録音




Ruth Olay / Olay !

2009-08-01 15:18:06 | JAZZ VOCAL :女性


ルース・オーレイは1927年7月1日、サンフランシスコ生まれ。

9歳の頃から母と個人教師の2人から声楽を学んでいる。


本アルバムは1957年にエマーシーに吹き込んだモノ。

張りのある声でリズム感も決して悪くはない。

ただ独特なヴィヴラートがあり、やや大仰な表現が少々鼻につく。

また、曲によってはデビュー時の「都はるみ」を彷彿させるような

「うなり声」が聴かれるのも気になるところだ。


しかし、これはある意味巧みなヴォイス・コントロールと云えない事もなく、

善く言えば彼女の個性的でもある。

それなりに面白いとは思うのだが、 当方の好みの範疇には入り得なかった。


バックのピート・ルゴロがプロデュースしたオーケストラの伴奏が

素晴らしいだけに余計残念に思えるアルバムだ。



 Ruth Olay / Olay !

  EmArcy MG-36125

  スペイン LP-TIME LPT-1057 (Reissue)


1,Singin' In The Rain
2,Slow But Sure
3,Lover Man
4,When The Sun Comes Out
5,Lucky Day
6,It Never Entered My Mind
7,You Make Me Feel So Young
8,I Let A Song Out Of My Heart
9,Love For Sale
10,I'm Glad There Is You
11,After You've Gone
12,I Wanna Be Loved


Ruht Olay (vo)
Bud Mostinger (p)
Howard Roberts (g)
Red Mitchel (b)
Don Fagerquist (tp)...2,5,7,8,9,11
Milt Bernhart (tb)...1,3,4,6,10,12
George Roberts (tb)...1,3,4,6,10,12
Sy Zentner (btb)...1,3,4,6,10,12
Bud Shank (afl)...1,3,4,6,10,12
Red Novo (vib)...2,5,7,8,9,11
Lurry Bunker (ds)...1,3,4,6,10,12
Shelly Manne (ds)...2,5,7,8,9,11
Pete Rugolo (produce)


1957年 Los Angeles 録音