ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

Manny Albam / Sophisticated Lady

2010-04-28 02:21:11 | JAZZ

サックス奏者であり、作編曲者としても有名なマニー・アルバムのエリントン作品集。

アーニー・ロイヤル、アル・コーン、ハンク・ジョーンズ、バリー・ガルブレイス、

ミルト・ヒントン、オシー・ジョンソン等、錚々たるメンバーの

ビッグ・バンドを率いて、1958年にコーラル・レコードに吹き込まれた。


「In A Mellotone」と「Mood Indigo」の2曲はスキャットのみではあるが、

混声のコーラスが全曲に参加している。

この辺りはジャズ・ヴォーカル・ファン、特にジャズ・コーラス・ファンにとっては嬉しい処だ。


バックを務めるハンク・ジョーンズを中心としたキッチリとまとまったリズム隊と

フロントのツボを押さえた演奏とのアンサンブルも見事で

洒落たアルバムに仕上がっている。




 Manny Albam / Sophisticated Lady

 Coral CRL-57231

 スペイン LP-Time LPT-1087 (Reissue)


1,It Don't Mean A Thing (It If Ain't Got That Swing)
2,Don't You Know I Care (Or Don't You Care I Know)
3,In A Mellotone
4,In A Sentimental Mood
5,Solitude
6,Duke's Place
7,I'm Beginning To See The Light
8,Prelude To A kiss
9,Sophisticated Lady
10,Mood Indigo
11,The Sky Fell Down


Bernie Glow (tp)
Nick Travis (tp)
Ernie Royal (tp)
Al De Risi (tp)....1,4,5,6,8,9,10
Burt Collins (tp)....2,3,7,11
Jim Dahl (tb)
Chauncey Welsch (tb)
Billy Byers (tb)....1,5,10
Bob Brookmeyer (tb)....2,3,7,11
Urbie Green (tb)....4,6,8,9
tommy mitchel (bass tb)....4,6,8,9
Al Cohn (ts,cl)....Clarinet On 10
Hank Jones (p)
Barry Galbraith (g)
Milt Hinton (b )....1,4,5,6,8,9,10
Bill Crow (b )....2,3,7,11
Osie Johnson (ds )
Unknown Chorus
Manny Albam (cond) and Orchestra


1,5,10....1958年 3月4日
2,3,7,11....1958年 3月5日
4,6,8,9....1958年 3月3日
New York 録音





Celia Cruz & Johnny Pacheco / Celia & Jonny

2010-04-26 01:51:17 | SALSA / AFRICA / ETC

キューバの歌の女王と呼ばれるセリア・クルースと

サルサ界の鬼才ジョニー・パチェーコが共演したアルバム。


オリジナルは米国のVayaレコードで、日本では1977年に

「サルサの女王(クイーン)と騎士(ナイト)」(日本フォノグラム FDX-276)

と云うタイトルで発売された。


アルバムは、速いテンポで勢いのあるセリアの歌から始まり、

スローなボレロを挟み、また華やかなリズムを伴った曲へと展開していく。

分かり易いメロディと心地よいリズムは、この手の音楽を初めて聴いた人でも

比較的スンナリと入っていけるのではなかろうか。


バックは「コンフント」と呼ばれる管楽器が2~3本入った編成のバンド、

所謂ジャズで云う中編成のコンボである。

セリア・クルースの入門用と云うだけでなく、

サルサの入門用としてもオススメしたいアルバムだ。



 Celia Crluz & Johnny Pacheco / Celia & Johnny

 米 Vaya VS-31

 Fania 2018


1,Quimbara
2,Toro Mata
3,Vieja Luna
4,El Paso Del Mulo
5,Tengo El Idde
6,Lo Tuyo Es Mental
7,Canto A La Habana
8,No Mercedes
9,El Tumbao Y Celia
10,El Pregon Del Pascador


Celia Cruz (vo)
Johnny Pacheco (fl,guiro,per)
Papo Lucca (p)
Johnny Rodrigues (conga)
Ralph Harzan (bongos)
Hector "Bomberito” Zarzuela (tp)
Luis Ortiz (tp)
Victor Venegas (b)
Charlie Rodriguez (tres)
Ismael Quintana (maracas)
and Chorus


1974年 New York 録音





Dave Brubeck / Brubeck & Rushing

2010-04-19 01:51:30 | JAZZ VOCAL :男性
ジャズとブルースの大歌手ジミー・ラッシングが

デイヴ・ブルーベック・クァルテットと共演したアルバム。


ジョー・ウィリアムスなど、後のヴォーカリストに大きな影響を及ぼした

ジミー・ラッシングは1903年8月26日オクラホマで生まれた。

1935年にカウント・ベイシー楽団に加入し、人気を獲得。

1950年に独立し、その後も活躍を続けたが

1972年6月8日白血病のため68歳でこの世を去った。


アルバムはジミーの好みを反映してか、少々古い曲が集められている。

サッチモ程ではないが、ややダミ声、暖か味とユーモアが有り

ソウルフルなラッシングの唄と

クールで知的なポール・デスモンドのアルトの絡みは

非常に面白く、何とも味わいがある。

ピアノのブルーベックもブルージーな好いソロを聴かせる。


ブルーベック、ラッシング、両者の作品群の中でも

余り紹介される事のないアルバムだが、

ジャズ・ヴォーカル・ファン並びにブルーベック・ファン以外にも

是非聴いて欲しいと思う作品である。


尚、11曲目はCD化の際に追加された未発表テイクである。



 The Dave Brubeck Quartet Featuring Jimmy Rushing

                           / Brubeck & Rushing

 Columbia CL-1553 CS-8353

 ソニー・ミュージックエンタテインメント SRCS-9524


1,There'll Be Some Changes Made
2,My Melancholy Baby
3,Blues In The Dark
4,I Never Knew
5,Ain't Misbehavin'
6,Evenin'
7All By Myself
8,River, Say 'Way From My Door
9,You Can Depend On Me
10,Am I Blue
11,Shine On Herbest Moon (Bonus Track)


Jimmy Rushing (vo)
Dave Brubeck (p)
Paul Desmond (as)
Gene Wright (b)
Joe Morello (ds)


1,3,10,11.....1960年1月29日
2,9.....1960年2月16日
4,5,6,7,8.....1960年8月4日 

New York 録音





ジュリー・ロンドンのオリジナル・アルバム紙ジャケシリーズ

2010-04-11 23:35:50 | JAZZ VOCAL :女性


東芝EMIからジュリー・ロンドンのオリジナル・アルバム30枚が全て紙ジャケで発売されます。

1枚¥1,800で、6月23日にリリース予定です。

HMVTOWERで確認出来ます。HMVでは何枚かジャケット写真は表示されていますが、

残念ながらTOWERでは未だにジャケ写は表示されていません。

ジュリー・ロンドンのアルバムは、ウチの店ではLP、CD合わせて20枚程所有しておりますが、

持ってないモノは今回購入する予定でおります。




4月10日放送BSNラジオ「あなたと夜と音楽と」

2010-04-10 02:30:36 | ラジオ「あなたと夜と音楽と」


BSN新潟放送ラジオ「あなたと夜と音楽と」、4月10日放送予定の2曲です。

今回から1曲はなるべく季節や時事に関係あるものを選び、

もう1曲はスタンダードをアルファベット順に紹介する事になりました。

実際2曲を季節やその日その週に関係ある出来事と

結びつけるのはかなり無理があったので、その点では少々ホっとしております。


さて、4月10日ですが、この日は「女性の日」だそうです。

1949年に労働省(現在の厚生労働省)が「婦人の日」として定め、

その後1998年に「女性の日」と改称されました。


という事で、1曲目は女性に関する曲「The Lady Is A Tramp」です。

そしてもう1曲はアルファベット順に「All Alone」に決定しました。

以下は選んだヴォーカルと演奏です。


■ The Lady Is A Tramp

Vocal : Ella Fitzgerald / Ella In Berlin (Verve)


ここでエラはこの曲をヴァースから軽快なテンポで歌っています。

ピアノのポール・スミスも趣味の良いサポートをしています。

他に候補に挙がったのは女性では

「Anita O'day / The Lady Is A Tramp」(Verve)

アニタもヴァースからの歌唱です。

「Joni James / The Mood Is Swinging」(MGM)

Jo Stafford / Once Over Lightly」(Columbia)

男性では

「Buddy Greco / My Buddy」(Epic)

このバディのヴァージョンが一番売れたそうです。

「Sammy Davis Jr. / I Gotta Right To Swing」(MCA)

この曲を十八番にしているシナトラは2枚

「Frank Sinatra / Sinatra 80th」(Capitol)

「Frank Sinatra / New York New York」(Reprise)



Instrumental : Kenny Drew / Pal Joey (Riverside)


ここでの「The Lady Is A Tramp」は♪=200を超える高速テンポでの演奏です。




■ All Alone

Vocal : Frank Sinatra / All Alone (Reprise)


この曲の極めつけと言われるシナトラの「All Alone」

ここでシナトラはこの曲を、ストリングス入りのオーケストラをバックに

情感溢れる見事な唄に仕上げています。

他では

「Julie London / Lonely Girl」(Liberty)

ジュリー・ロンドンがギターをバックにスローでじっくりと聴かせます。

Pat O'day / When Your Lover Has Gone」(Golden Crest)

等でした。



Instrumental : Thelonious Monk / Thelonious Himself (Riverside)


リバーサイドにおけるモンクのソロ・アルバムから、

スローなテンポの中にもモンクの独特の間と音使いが

この曲をユニークなヴァージョンにしています。

インストは他に

「Benny Carter / Swingin' The 20s」(Contemporary)

「Tal Farlow / Chromatic Palette」(Concord)

等が候補に挙がりました。

 


 


ウィンカーの電球交換

2010-04-09 02:37:52 | ノンジャンル

天気の良い1日、今日GSでようやくタイヤを換えました。

その帰り、左のウィンカーが右に比べずっと早く点滅するのを発見。

この症状は前にも何度か経験があります。

左のウィンカーのいずれかの電球が切れたのです。

確認すると、案の定フロント・バンパー下のウィンカーが点滅しません。

早速カバーを開け中の電球を確認、見事なくらいに切れておりました。

近くのオー〇バッ〇スで電球を買い交換。

電球2ケで¥325。交換の時間は10分弱。

余った電球1ケは又何処か切れた時に使う事にします。




4月3日放送BSNラジオ「あなたと夜と音楽と」

2010-04-02 02:22:53 | ラジオ「あなたと夜と音楽と」

BSN新潟放送ラジオ「あなたと夜と音楽と」、4月3日(土)夜10時放送予定の2曲です。


4月は入学、入社の季節、新しい出会いがある時期です。

と云う事で1曲は「Can't We Be Friends?」=邦題「お友達になれない?」。

さて、友達になるには先ず挨拶をせねばなりません。

挨拶と言えば当然Helloでしょう。

そして友達になれば、そこから恋人関係に発展する可能性も無い訳ではありません。

まぁかなり強引なこじつけですが、もう1曲は「Hello, Young Lovers」です。


以下は選んだヴォーカルと演奏です。


1曲目

■ Can't We Be Friends?

Vocal : Ella Fitzgerald-Louis Armstrong / Ella And Louis (Verve)




エラとサッチモ、この芸達者な2人のヴァージョンに軍配を上げました。

他にこの曲の候補としては、デビュー・アルバムながら

オスカー・ピーターソンのコンボをバックに

瑞々しい歌を聴かせる「Toni Harper / Toni」(Verve)、

ヴァースから歌う「Jane Powell / Can't We Be Friends」(Verve)と

「Rita Reys / Jazz Pictures」(Philips)。

男性では「Buddy Rich / Just Sings」(Verve)

「Frank Sinatra / In The Wee Small Hours」(Capitol)

等がありました。



Instrumental : Benny Carter / Benny Carter With Strings (Verve)




残念ながら現在は廃盤のこのアルバム、

「Benny Carter / Alone Together」(Verve)

と同じジャケット・デザインで1998年に日本盤CDで再発されています。



2曲目

■ Hello, Young Lovers

Vocal : Perry Como / Sings Hits From Broadway Shows (RCA)




この曲は「Mel Torme / Swings Shubert Alley」(Verve)

が強く印象に残っているのですが、メル・トーメは

先週採り上げたばかりなので、今週はご遠慮願いました。

他には「Frank Sinatra / Frankie」(Columbia)など。

コモとシナトラはこの曲を同じスロー仕立てで歌っており、

内容的にもほぼ互角。好みでコモに決定しました。


尚このアルバムですが、1993年に日本盤CDで再発されて以来

ず~っと廃盤となっております。

コモとベティ・ハットン、コモとフォンティーン・シスターズのコーラス

などのヴァージョンも収録されており、ヴォーカル・ファンには嬉しい作品です。

是非とも再発をお願いしたい1枚です。



Instrumental : J J. Johnson / Blue Trombone (Columbia)




同じトロンボーン奏者のカーティス・フラーも

「Curtis Fuller / South American Cookin'」(Epic)で

この曲を採り上げていますが、聴き比べた結果J Jを選びました。


BSN新潟放送ラジオ(AM放送)

「あなたと夜と音楽と」

毎週土曜日 夜 10:00~