ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

Motown Celebrates Sinatra

2009-07-04 03:54:23 | JAZZ VOCAL :オムニバス

10年程前、地元新潟のHMVで購入したCD。

モータウンのスター達が過去に吹き込んだ数々の曲の中から

シナトラお得意のナンバーだけを選んで編集した面白い企画のアルバム。

先日亡くなったマイケル・ジャクソンも1曲収録されている。


ダイアナ・ロス&シュープリームスの「The Lady Is A Tramp」から始まり、

2曲目からはモータウンの誇るコーラス・グループ、フォー・トップス、

テンプテーションズ、 スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ、

グラディス・ナイト&ザ・ピップス等が次々と見事な唄を聴かせる。


また、シナトラ父娘よろしく、マーヴィン・ゲイとタミー・テレルが歌う

「Something Stupid」=邦題「恋のひとこと」も嬉しい選曲である。


そして7曲目の「All The Things You Are」ではアップ・テンポのアレンジの中、

マイケル・ジャクソンが伸びのある声で、スピード感溢れる唄を披露している。

因みにこのテイクは1973年リリースのアルバム「Music And Me」(写真下)

に収録されたものでマイケルは10代前半、ソロで「ベンのテーマ」を

ヒットさせた次の年に当る。





スティーヴィー・ワンダーの「The Lonesome Road」を経て

最後のマーヴィン・ゲイの「One For My Baby」まで全16曲。

シナトラのファンは勿論のこと、ジャズ・ヴォーカル・ファンにも

十分楽しめる内容のアルバムである。



 Motown Celebrates Sinatra

  Motown 314530975-2


1,The Lady Is A Tramp / Diana Ross & The Supremes
2,Nice 'N' Easy / Four Tops
3,Night And Day / The Temptations
4,The Best Is Yet To Come / Smokey Robinson & The Miracles
5,Something Stupid / Marvin Gaye & Tammi Terrel
6,Just In Time (Live) / Gladys Knight & The Pips
7,All The Things You Are / Michael Jackson
8,Witchcraft / Marvin Gaye
9,In The Wee Small Hours Of The Morning / Liz Lands
10,In The Still Of The Night / Four Tops
11,Strangers In The Night / Diana Ross & The Supremes
12,Moonlight In Vermont (Instrumental) / Jr. Walker & The All Stars
13,That's Life / The Temptations
14,The Lonesome Road / Stevie Wonder
15,My Way / The Originals
16,One For My Baby (And One More For The Road) / Marvin Gaye


1998年 発売





Singin' And Swingin' ( '51 '52)

2008-01-15 01:48:41 | JAZZ VOCAL :オムニバス




アニー・ロス、ドロシー・ダン、シェルビー・デイビス3人の女性ヴォーカリストをカップリングしたオムニバス・アルバム。

恐らく大多数の人がアニー・ロス以外の2人には馴染みがないのでは無かろうか。実際私もドロシー・ダンとシェルビー・デイビスの歌声を聴いたのはこれが初めてであった。

本作品は、元々サヴォイの傍系であるリージェント(Regent)レーベルでリリースされたそれぞれのセッションを12インチに編集したものである。

アニー・ロスのセッションは1952年4月1日NYでのもの、(1),(2),(7),(8)の4曲で、バックはオリジナルMJQの3人と、ブロッサム・ディアリーのピアノ、(2)ではMJQの3人がバック・コーラスも担当している。

2人目のドロシー・ダンは1952年シカゴでの録音(3),(4),(9),(10)の4曲。ドラムスのアート・マディガン以外は無名、彼女自身も当時のナイト・クラブ・シンガーだったようだ。

3人目のシェルビー・デイビスのセッションは1951年の録音、(5),(6),(11),(12)の4曲、アート・ペッパー、ボブ・クーパー、シェリー・マン、コンテ・カンドリが参加している(5)がジャズ・ファンには気になるところ。勿論ペッパー自身のソロも聴ける。

全12曲入 2000年に紙ジャケ仕様で日本発売
2005年9月21日再発
コロムビアミュージックエンタテイメント
COCB-53414 ¥1,500

1,The Way You Look Tonight
2,I'm Beginning To Think You Care
3,How Long Has This Been Going On
4,Too Marvelous For Words
5,Back In Your Own Backyard
6,Strange Fruit
7,Between The Devil And The Deep Blue Sea
8,Everytime
9,I'll Be True
10,You Turned The Tables On Me
11,I Can't Get Started
12,My Man