ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

Toni Carroll / Celebrity

2009-09-28 02:31:38 | JAZZ VOCAL :女性

これはAudiophileからの再発CDであるが、実はMGMレーベルから発売された

トニ・キャロルのアルバムを2枚収録したものである。


トニ・キャロルはミス・ミズーリから、スカウトされて映画界に入ったグラマー女優。

女性ジャズ・ヴォーカル・ファンにとって見逃せないのが

本CDの13曲目から24曲目までの12曲で、

「Toni Carroll / This One Is The Toni」(MGM E-3717)が丸ごと収録されている。


オリジナル・ジャケットは一見「T」の窓が空いてるだけのデザインに見えるが、

ジャケを開くとベッドの上で脚を伸ばして電話をしている

トニの姿が拝めるという凝った作りのものだった(写真下)。







オリジナル・ジャケットでないのは残念だが、

ここでのトニはフィル・ムーアのオーケストラをバックにして、

ややかすれ気味の声ではあるが、ムードたっぷりに

スタンダード・ナンバーを歌っている。


尚、1~12曲目までは

「Toni Carroll / Sings Hits Of Roaring Twenties」(MGM SE-4063)を収録

こちらは1920年代のヒット曲を集めたもので、トニの明るい歌唱が楽しめる。




 Toni Carroll / Celebrity

  Audiophile ACD-122 (Reissue)



1~12 省略

13,I'm In The Mood For Love
14,I Only Have Eyes For You
15,Toni
16,I Don't Know Why
17,'S Wonderful
18,Why Can't This Night Of You
19,The Very Thought Of You
20,The Hidden Body
21,Please Be Kind
22,It's Been A Long, Long Time
23,This Is Always
24,Good Night, Oh! My Darling



Toni Carroll (vo)
Phil Moor (cond)
and Orchestra



1958年 作品




Flo Handy / Smoke And Intimate

2009-09-25 02:57:39 | JAZZ VOCAL :女性

ギターを抱えていなければ、恐らくマフィアのボスと若頭と見受けられる男2人。

そして、その2人に挟まれた情婦といった図のジャケットは

女性歌手フロー・ハンディの唯一のリーダー・アルバム。


エラ・メイモーズの妹で、アル・コーン夫人でもあるフローは

ハスキーな声質の持ち主で、ヴィヴラートを多く効かせた歌い方に特徴がある。


バックはジョージ・バーンズとカール・クレスの2人によるギターのみの伴奏。

その為アルバムはミディアムからスローなナンバーを中心として構成されている。

やや渋めだが、落ち着いた雰囲気のある好アルバムである。


尚、現在SSJ(シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパン)より

紙ジャケ仕様で発売されている。



 Flo Handy / Smoke And Intimate

  Carney LPM-201

  SSJ(シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパン) XQAM-1029(Reissue)


1,Compromise
2,No Moon At All
3,My Heart Stood Still
4,I Hadn't Anyone Till you
5,Fine And Dandy
6,Lack-A-Day
7,Funny World
8,A Sunday Kind Of Love
9,Who Can I Turn To?
10,How Long Has This Been Going On?
11,Wait With Me Love
12,Mine


Flo Handy (vo)
George Barnes (g)
Carl Kress (g)


1964年 New York 録音





「新雪物語 華甲(かこう)」(大吟醸)

2009-09-21 01:06:46 | 日本酒 / ビール


新潟大学の創立60周年を記念して造られた大吟醸酒

「新雪物語 華甲(かこう)」です。

華甲とは還暦と同じ、数えで61歳のことを言います。


酒米は農学部フィールド科学研究センターで減農薬・減化学肥料で栽培した

大吟醸用の「越淡麗」を使用しています。

醸造は同大学近郊の「塩川酒造(株)」です。


香り立つフルーティーな吟醸香、口に含むと広がる爽やかな米の甘さ。

他の酒とはレベルが違うと思わせる程、見事で素晴らしい仕上がりです。



 「新雪物語 華甲」

  酒米:越淡麗

  原材料:米、米こうじ、醸造アルコール

  精米歩合:50%
 
  500ml  ¥1,750

 
 新潟市西区内野662  

 塩川酒造株式会社

 



Nancy Steele / Nitey Nite

2009-09-10 03:08:02 | JAZZ VOCAL :女性


ナンシー・スティールは、ややくぐもった感のある声質だが、

素直な歌唱をする落ち着いた大人の雰囲気をもった歌い手である。


バックはピアノ、ベースにギターが2本という少々変則的なコンボ。

ギターのバリー・ガルブレイス以外は余り知名度の無いメンバーだが

中々趣味の良いサポートをみせている。


収録曲は所謂スタンダード・ナンバーは少なく、

作者不詳の作品が6曲と半分を占めている。

馴染みの無い曲の多さが気になるという方も居られると思うが、心配には及ばない。

アルバム全体がシンパシーを感じさせるしっとりとした味わいに包まれており、

聴き手を飽きさせない作品に仕上がっている。



 
 Nancy Steele / Nitey Nite

  Chatam CH-354

  スペイン LP-Time LPT-1077 (Reissue)


1,Lost In The Fog
2,Why Try To Change Me Now
3,Tou'll Never Know
4,Nitey Nite
5,Year After Year
6,Tired Routine
7,Let There Be Love
8,Skylark
9,Suger
10,Isn't This A Lovely Day?
11,Salt Lake City
12,Shooting High


Nancy Steele (vo)
Joe Baque (p)
Don Arnone (g)
Barry Galbraith (g)
Wimpy Vernick (b)


1958年 New York 録音

 


Alice Lon / It's Alice

2009-09-09 02:50:43 | JAZZ VOCAL :女性

 

アリス・ロンはテキサス州ダラス生まれ。 

6歳の頃から歌とダンスそしてピアノを習い始める。

10歳の時にラジオ番組に出演し、10代でツアーも経験している。


やや低目の声、そして自然で厭味のないヴィブラートを持つアリス・ロン。

このアルバムでは、ミディアムからスローなスタンダード・ナンバーを中心に

ストレートで誠実な歌唱を聴かせてくれる。


尚、本アルバムを再発しているスペインのLP-Timeレコードであるが、

最近の再発CDではジャケットを日本盤並みの厚紙に替え始めたようである。

この点に関しては少なからず嬉しい処だ。



 Alice Lon / It's Alice

  Coral CRL-57302

  スペイン LP-Time LPT-1078 (Reissue)


1,Love Is Here To Stay
2,What Is This Thing Called Love
3,When Your Lover Has Gone
4,They Say It's Wonderful
5,You Made Me Love You (I Didn't Want To Do It)
6,You'll Never Know
7,That Old Feeling
8,I Only Have Eyes For You
9,I've Got The World On A String
10,I Hadn't Anyone Till You
11,As Time Goes By
12,If I Had You


Alice Lon (vo)
With Orchestra Directed By George Cates


1959年 2月6日,20日 Hollywood 録音


Nico / Chelsea Girl

2009-09-07 02:11:40 |  ROCK / POPS

アンディ・ウォーホールがデザインしたバナナのジャケットで

ロック・ファンにはお馴染みのアルバム

「ヴェルベット・アンダーグラウンド&ニコ」(Verve V-5008)。(写真下)

これはそのアルバムに参加していた女性アーティスト、ニコの

初めてのソロ・アルバムである。





ヴェルベット・アンダーグラウンドを彷彿させながらも、

どこか牧歌的でソフトなメロディがアルバムを支配している。

そこにニコの気だるく感情を抑えた無機質とも云えるヴォーカルが

ストリングスやフルートのシンプルなバックと共に

語るように淡々と綴られていく。

ヴェルベットとの繋がりを確かに感じさせてくれるアルバムである。



 Nico / Chelsea Girl

  Verve V-5032

  ユニバーサル・インターナショナル UICY-93902 (Reissue)


1,The Fairest Of The Seasons
2,These Days
3,Little Sister
4,Winter Song
5,It Was A Pleasure Then
6,Chelsea Girl
7,I'll Keep It With Mine
8,Somewhere There's A Feather
9,Wrap Your Troubles In Dreams
10,Eulogy To Lenny Bluce


Nico (vo)


1967年 New York 録音





粋でカッコイイ名前でした

2009-09-02 01:39:16 | ノンジャンル

新潟の夕方のTVに「新潟ニュース610」と云う番組があり、

NHKが放送しています。

その中で「児童画廊」と云う人気コーナーがあります。

これは小学校ごとに月曜日は一年生、火曜日は二年生という具合に

土曜日の六年生まで男女一人づつが

自らの絵を自らの言葉で紹介すると云うものなのですが

今日の火曜日の二年生の男の子の名前は中々粋でカッコ良かったと思います。

なんと「魂」と書いて「そうる」と読ませます。

ひょとしたらご両親は「JB」や「オーティス・レディング」「サム&デイヴ」

「ウイルソン・ピケット」なんかがお好きなのではないでしょうか。

そう考えたら思わずニヤっとしてしまいました。