ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

3月27日放送「あなたと夜と音楽と」

2010-03-27 03:30:34 | ラジオ「あなたと夜と音楽と」

BSN新潟放送ラジオ「あなたと夜と音楽と」

3月27日放送の2曲は、番組放送から丸1年という事から、

「You And The Night And The Music」と

Night繋がりで「In The Still Of The Night」です。

選んだヴォーカルと演奏は


■ You And The Night And The Music

Vocal : Mel Torme / My Kind Of The Music (Verve)




ここではメル・トーメのラテン・リズムの歌唱が聴けます。


Instrumental : Chet Baker / Chet (Riverside)




スローでムーディなチェットのペットがイカシてます。



■ In The Still Of The Night

Vocal : Anna Maria alberghetti / Warm And Willing (Capitol)




彼女のとろける様な美しい高音が堪りません。


Instrumental : Charlie Parker : Jazz Perennial




これは厳密には演奏のみのヴァージョンではなく、

混声のコーラスが入っているのですが、

パーカーのアドリヴがあまりに素晴らしいので敢えて選択しました。






Bro.taisuke & 長谷川 裕二 Duo Live (3月24日)

2010-03-26 02:34:13 | ライヴ / イベント


昨日の「とんちピクルス」さんからの連続ライヴ2日目(3月24日)は

新潟のブルース、ゴスペル界で活躍する、お二人の

「どブルース」ライヴ。


ギター2本によるアコースティックな音作り、

そしてBro.taisukeさん(写真左)のセクシーでパワフルな歌。

今日は長谷川さん(写真右)は歌わずバッキングにほぼ専念です。

   

    


「Sweet Home Chicago」、「Stormy Monday」や

Lightnin' Hopkinsの「Mojo Hand」等ブルースの名曲は勿論、

Sam Cookの「Bring It On Home To Me」、

Louis Jordanの「Caldnia」

そして、CarpentersやHank Williamsでお馴染みの

「Jambalaya」まで全て見事にブルースに料理してくれました。


Sonhouseの「John The Revelator」では、ゴスペルのように

お客さんとBro.taisukeさんとの掛け合いまであり、

大満足のライヴとなりました。





ウクレレ春便り~とんちピクルス・ライヴ(3月23日)

2010-03-25 04:03:10 | ライヴ / イベント

ウチの店のライヴ(3月23日)では初の福岡からの出演。

その名も「とんちピクルス」さん。

「みなみらんぼう」(知ってる人居るかな?)を一寸リラックスさせた様な声

穏やかで周りをホッとさせるような雰囲気です。

そしてまた風貌もやはりそんな感じ?


          


ウクレレの弾き語りだけと思いきや、

カラオケを使ったラップなどもあり、中々多芸です。

途中「とんちピクルス」のもう1人?のメンバー

ウクレレを弾く犬の「ウクちゃん」(人形)(写真下)も登場。


                      


この「ウクちゃん」、中に鈴が入っており、

曲によっては立派なパーカッションに変貌。

ユニークで面白いライヴとなりました。 
                  

下の写真は「とんちピクルス」さんのCDジャケット。

そして、この落書き風イラストは「とんちピクルス」さんの手によるもの、

何とも云えぬいい味を出してます。










続:海鮮煎餅「魚河岸吟味」

2010-03-24 02:23:12 | 
   

前日の日記で「鯵」も「穴子」も食べたいなぁ~

みたいな事を書いたら、何と今日煎餅の入った箱から

出てきましたよ「鯵」と「穴子」が。


『これはきっと神様が、貧乏なジャズ喫茶のマスターの

ささやかな願いを叶えてくれたんだな』と思ったのですが、違いますね。

そうです、単に私が見落としていただけでした。


crissmorgan」さんご免なさい、私の早とちりでした。そして有り難うございます。


さて、この「鯵」(写真右)と「穴子」(写真左)、昨日の「海老」、「蛸」に

劣らぬほどの出来。「穴子」は味にふくらみがありました。






海鮮煎餅「魚河岸吟味」

2010-03-23 04:01:06 | 

     


ウチの店が開店した頃(25年程前)、当時大学生で毎日の様に入り浸っていた

crissmorgan」さんが久し振りに来店。

現在は東京在住で、自ら「雨の日はジャズを聴きながら」というブログを開設しており、

その筋?では有名なブロガーです。

crissmorgan」さんと同じブログ仲間で、新潟在住の「suzuck」さんも一緒に仲良く来店。

suzuck」さんも「My Secret Room」という

ヨーロッパ関係のジャズを主に紹介しているブログを書いておられます。



crissmorgan」さんと会うのは実に22~23年振り。

昔と変わらない容姿と雰囲気。

互いに酒を酌み交わしながら、懐かしい話に花が咲き、

楽しい一日となりました。


写真はその際頂いたお土産「日本橋屋長兵衛」さんの

海鮮煎餅「魚河岸吟味」。

エビ風味のサックリとした煎餅に、素材の姿をそのまま

閉じ込めて焼き上げています。

左が「海老」で、右が「蛸」です。

お店のホームページを覗いたら、

他に「鯵」や「穴子」(写真下)も有りました。

う~ん、出来たらこっちも欲しかったなぁ。





「蛸」はスルメのように噛めば噛むほどその味が口の中に広がり、

「喰いで」も十分あります。

また、煎餅に練り込まれた「一味唐辛子」が中々効いており、

これが良いアクセントになっています。

江戸時代の古地図を使った包み紙(写真下)も粋で洒落ています。





 日本橋屋長兵衛

 東京都中央区日本橋室町1-6-2

 TEL. 03-3242-3030


3月20日放送「あなたと夜と音楽と」

2010-03-20 02:07:27 | ラジオ「あなたと夜と音楽と」

BSN新潟放送ラジオ「あなたと夜と音楽と」、3月20日(土)放送の2曲です。

次の21日が「春分の日」で、一日の昼と夜の時間が同じになる事から

1曲目は「Night And Day」。何ともベタな選曲です。


そしてもう1曲は、とりあえず一足先に春の喜びを味わおうと云う事で

クリフォード・ブラウン作の「Joy Spring」です。


以下は選んだヴォーカルと演奏です。




■ Night And Day

Vocal : Jo Stafford / Broadway Revisited (Corinthian)




Corinthianはジョー・スタッフォードのコロムビアやキャピトルの原盤権を

夫であるポール・ウエストンが買い取って発売したレコード会社。

ここでジョーは「Night And Day」をスローなテンポでしっとりと歌っています。



Instrumental : The Art Tatum-Ben Webster Quartet (Pablo)




云わずと知れた名盤ですね。

このCD、一時輸入盤(JAZZBEAT-541)(写真下)で

Verveのオリジナル・ジャケット仕様(デジ・パック)で

再発されていたのですが、残念ながら現在は廃盤のようです。






■ Joy Spring

Vocal : Manhattan Transfer / Vocalese (Atlantic)




クリフォード・ブラウンの名曲に、

ジョン・ヘンドリックスが歌詞を付けたこの曲、

マントラは7分超の熱唱を聴かせてくれます。



Instrumental : Clifford Brown & Max Roach (Emarcy)




作者のこのアルバムはやはり外せません。





BSN新潟放送ラジオ「あなたと夜と音楽と」(3月13日放送予定2曲)

2010-03-13 03:15:12 | ラジオ「あなたと夜と音楽と」


BSN新潟放送ラジオ「あなたと夜と音楽と」(毎週土曜夜10:00~放送)

この番組で放送する音源はウチの店が提供しています。


3月13日(土)放送の2曲は、卒業式シーズンという事で

「After You've Gone」と「Secret Love」です。

選んだアーティストとアルバムは


■After You've Gone

Vocal : Tony Bennett / Alone Together (Columbia)

 


Instrumental : Django Reinhardt / In Memorial (RCA)

 
「After You've Gone」の演奏はベニー・グッドマンが有名ですが、

ここは敢えてジャンゴを選びました。



 

 ■Secret Love

Vocal : Doris Day / Greatest Hits (Columbia)

 
「Secret Love」はドリス・デイ主演の映画「カラミティ・ジェーン」の挿入歌、

ドリス・デイ本人が唄っているので、やはり外せません。



Instrumental : Dave Mckenna / The Piano Scene Of Dave Mckenna (Epic)

 


と云う事で以上のラインナップとなりました。


The Band / Music From Big Pink

2010-03-10 03:10:10 |  ROCK / POPS


学生の頃、好きでよく聴いたロック・バンド「The Band」。

これは彼等の有名なデビュー・アルバム。

ニューヨーク州のウエスト・ソーガーティーズに在る家屋

通称「ビッグ・ピンク」で録音された。


当時日本では、彼等の音楽をして「渋い」と表現する事が多々あった。

確かに「The Band」の音楽はロック・ミュージックの持つ派手さとは全く無縁である。

実直で武骨とも云える、正に職人的サウンドである。


ここで聴かれるアメリカ南部のアーシーな音作りと、味わいあるヴォーカルは

デビュー作でありながら既に完成の域に達している。

ディラン絡みの「Tears Of Rage」、「This Wheel's On Fire」

「I Shall Be Released」の3曲と名曲「The Weight」を収録。

現在は9曲のボーナス・トラックを加えて再発されている。


尚、アルバム・ジャケットの絵はボブ・ディラン、

プロデュースはジョン・サイモンである。




 The Band / Music From Big Pink

  Capitol ST-2955

  EMI ミュージック・ジャパン TOCP-67391 (Reissue)



1,Tears Of Rage
2,To Kingdom Come
3,In A Station
4,Caledonia Mission
5,The Weight
6,We Can Talk
7,Long Black Veil
8,Chest Fever
9,Lonesome Suzie
10,This Wheel's On Fire
11,I Shall Be Released

・Bones Tracks
12. Yazoo Street Scandal
13. Tears of Rage (Alternate Take)
14. Katie's Been Gone
15. If I Lose
16. Long Distance Operator
17. Lonesome Suzie (alternate Take)
18. Orange Juice Blues (Blues for Breakfast)
19. Key to the Highway
20. Ferdinand the Imposter



The Band
・Jaime Robbie Robertson (vo,g,key)
・Rick Danko (vo,b,vln)
・Richard Manuel (vo,p,ds)
・Garth Hudson (org,sax)
・Levon Helm (vo,g,ds)



1968年 New York, West Saugerties 録音





Diana Trask / Diana Trask

2010-03-09 02:53:47 | JAZZ VOCAL :女性


ダイアナ・トラスクは1941年オーストラリアのメルボルン生まれの映画スター。


これは彼女のデビュー・アルバムで、1960年にコロムビアに吹き込まれたもの。

前半6曲がバラード、そして後半6曲がスウィンギーなナンバーで構成されている。


ダイアナ・トラスクは同じコロムビア・レーベルの女性歌手ドリス・デイに

やや似た感じで中々チャーミングな声質をしている。


しかし、残念な事にリズムに余り切れが無く、

ベタっとした感じを与え、軽やかさにやや欠ける。

歌い廻しにもメリハリが感じられず、平板な点が多々見受けられる。

声質が良いだけに、この辺りが何とも勿体無い。

 

この点を除けば、スタンダードを中心とした選曲も良く、

それなりに楽しめる作品である。

 

尚、バックはグレン・オッサー編曲、指揮のオーケストラが担当している。




 Diana Trask / Diana Trask

  Columbia CL-1601

  スペイン LP-Time LPT-1092 (Reissue)


1,It Might As Well Be Spring
2,Little Girl Blue
3,Spring Here
4,My Funny Valentine
5,By Myself
6,Spring Never Comes
7,Hello Young Lovers
8,Let's Fall In Love
9,I Hear Music
10,The Gypsy In My Soul
11,Let's Face The Music And Dance
12,Temptation


Diana Trask (vo)
Glen Osser (arr,cond) and Orchestra


1960年 New York 録音





Hank Jones コンサート

2010-03-01 01:08:35 | ライヴ / イベント

2010年2月28日(日)午後2:00から新潟市市中央区の

「りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館」で行われた

ハンク・ジョーンズのコンサートに行ってきました。


この催しは文化庁の地域文化振興プランに則って行われたもので、

私も参加している「新潟ジャズストリート実行委員会」も

このコンサートの主催者の1人として名を連ねています。


私の座席は一番前、所謂「かぶりつき」。

正に私の眼の前4~5mのところでハンク・ジョーンズがピアノを弾く形です。

しかもピアノの譜面台には各セット毎に演る曲目が順番に書かれており、

ハンクが曲の紹介をするまでもなく、

私の席からは全て判ってしまうというオマケ付きです。





私と同業の新潟のジャズ喫茶「Swan」のW田さん、「Jazz Flash」のS藤さんの

両マスターと共に、揃って仲良く一番前に並んで拝聴して参りました。


以下は当日の演奏曲目です(順不同)。

The Great Jazz Trio By Hank Jones

・Hank Jones (p)
・David Wong (b)
・Lee Pearson (ds)


1st set

1,A Night In Tunisia
2,My Foolish Heart
3,Stompin' At The Savoy
4,My Old Flame
5,Begin The Beguine
6,Nica's Dream
7,Opus De Funk
8,Blue Monk


2nd set

1,Recorda-Me
2,The Summer Knows
3,Blue Minor
4,Stella By Starlight
5,Don't Explain
6,Cleopatra's Dream
7,Someone To Watch Over Me
8,Fly Me To The Moon
9,On Green Dolphin Street
10,Moose The Mooche
11,The Very Thought Of You


2nd setの「Blue Minor」は何故か演りませんでした。

また、我々もライヴの時に曲順の横によく書き込むのですが、

ハンク・ジョーンズも「Don't Explain」の横には赤ペンで「Duo」と

「Fly Me To The Moon」には「3/4(三拍子)」と書き込まれていました。

「Moose The Mooche」には「encore」と記入されており

その通りアンコール曲になったのですが、

観客の拍手が鳴り止まず、ハンクが1人で登場

ソロで「The Very Thought Of You」を演奏し終了しました。



さて肝心のコンサートですが、ベースとドラムが若手で

ドラムの手数がやや多い部分はあったものの

トリオとしての演奏内容は悪くありません。

音に関してはこの席ですからほぼ生音。

音量的にはドラムが多少大きく、バランスは決して良いとは云えませんが、

十分楽しめるコンサートだったと思います。