ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

The Anita Kerr Singers / All You Need Is Love

2011-09-25 14:36:38 |  ROCK / POPS

 

これまた最近ウチの店でよく掛かるアルバム。

アニタ・カー・シンガーズの「All You Need Is Love」である。


所謂ジャズという範疇からは少々外れているかもしれないが、

殆んどヴォーカルを中心とした音楽が流れているウチの店では

意外と違和感なく受け入れられているようだ。


アニタ・カー・シンガーズはアレンジャーでもあるアニタ・カーを中心に結成された

男性2人と女性2人の混声コーラス・グループ。

ポップで洒脱な曲、洗練されたハーモニーは

粋でありながら親しみ易く、何とも耳触りがよく心地よい。


これは1967年にワーナー・ブラザースからリリースされたもの。

タイトル曲であるビートルズの「愛こそはすべて」、ビージーズの「ホリディ」、

キャロル・キング作でアレサ・フランクリンの歌でヒットした「ナチュラル・ウーマン」、

アソシエイションの「ネヴァー・マイ・ラヴ」、バカラックの「恋の面影」等

全12曲を収録している。




 The Anita Kerr Singers / All You Need Is Love

 原盤 : Warner Bros. WS-1724

 Reissue : Collectors' Choice CCM-814


1,All You Need Is Love
2,Holiday
3,(You Make Me Feel Like) Natural Woman
4,Never My Lobe
5,Stay
6,How Can I Be Sure
7,Autumn Afternoon
8,No Salt On Her Tail
9,The Look Of Love
10,In The Morning
11,I Make A Feel Of Myself
12,The Last Waltz


The Anita Kerr Singers
・Anita Kerr
・B.J. Baker
・Gene Merlino
・Bob Tedow

and Orchestra


1967年 発売

 

 

 


Claudine Longet / The Look Of Love

2011-09-24 02:48:57 |  ROCK / POPS

 

ウチの店で最近ヘヴィー・ローテーションと成っているCD。

クロディーヌ・ロンジェのアルバム「The Look Of Love」である。


彼女は1960年代後半に、その清楚でキュートな容姿と

まるで少女の様な可愛らしい歌声で当時の音楽シーンに登場した。


これは彼女の2作目にあたるアルバム。

ハーブ・アルパートが設立したA&Mレコードから1967年にリリースされている。

タイトル曲であるバカラック・ナンバーからボサ・ノヴァ、

そして2曲のビートルズ・ナンバーを収録している。


囁く様な彼女のヴォーカルは、時にはコケティッシュに、

また時にはセクシーにと、リスナーの耳に心地良く響いてくる。

この辺りはアレンジャーのニック・デ・カロの手による処が大きいように思う。

彼女のヴォーカルが生きる様に計算されたバックと楽器の絡みは

流石としか云いようがない。


尚、現在本アルバムと彼女の3作目「Love Is Blue」を

カップリングしたCDが韓国盤で発売されている(写真下)。

こちらはタイトル曲の「恋は水色」の他、「ハッピー・トーク」、「ジンジ」、

ビージーズのヒット曲「ホリディ」等を収録。

ここでも彼女の魅力的なヴォーカルが味わえる。


 

 

 

 Claudine Longet / The Look Of Love

 原盤 : A&M LP-129

 Reissue : ユニバーサル・ミュージック UICY-3285 (廃盤)


1,The Look Of Love
2,Man In A Raincoat
3,Think Of Rain
4,How Insensitive
5,Manha De Carnaval
6,I Love How You Love Me
7,Creator Of Rain
8,When I'm Sixty-Four
9,Good Day Sunshine
10,The End Of The World


Claudine Longet (vo)

Produce : Tommy Li Puma
Arrange : Nick De Caro



1967年 発売


Eric Clapton / Me And Mr. Johnson

2011-09-02 01:57:24 |  ROCK / POPS

 

クラプトンが自らの音楽のルーツであるブルース、

中でも伝説のブルース・マン、ロバート・ジョンソンの

作品をカヴァーしたアルバム。


我々の世代(1950年代半ば生まれ)におけるブルースの洗礼は

イギリスの白人ブルース・バンドの演奏から受けたものが殆んどで、

それはローリング・ストーンズやフリートウッド・マックであり、

ジョン・メイオール率いるブルース・ブレイカーであり、

そしてクリームであった。


とりわけロバート・ジョンソンの作品に関しては、

ストーンズの「Love In Vain」(アルバム「Let It Bleed」収録)と

クリームの「Cross Road」(アルバム「Wheels Of Fire」収録)

で知ったところが多く、この2曲に関しては

後に聴いたロバート・ジョンソン自身のオリジナル・ナンバーより

数段カッコ好いと思う。


このアルバムのクラプトンはロバート・ジョンソンの作品をリスペクトしながらも、

彼なりの解釈で今の時代のブルースとして表現している。

正にアルバム全体がクラプトンのブルースと云っても良いであろう。




 
 Eric Clapton / Me And Mr. Johnson

 原盤 : Reprise 9362-48423-2

 ワーナーミュージックジャパン WPCR-11800



1,When You Got A Good Friend
2,Little Queen Of Spades
3,They're Red Hot
4,Me And The Devil Blues
5,Traveling Riverside Blues
6,Last Fair Deal Gone Down
7,Stop Breakin' Down Blues
8,Milkcow's Calf Blues
9,Kind Hearted Woman Blues
10,Come On My Kichen
11,If I Had Possession Over Judgement Day
12,Love In Vain
13,32-20 blues
14,Hell Hound On My Trail



Eric Clapton (vo,g)
Billy Preston (p,org)
Andy Fairweather Low (g)
Doyle Bramhall II (g)
Nathan East (b)....Omit Track5
Steve Gadd (ds)....Omit Track5
Jerry Portnoy (harp)
Pino Palladino (b)....5
Jim Keltner (ds)....5



2004年 作品