ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

Elza Soares / Elza Soares

2012-12-04 03:05:04 | SAMBA / BOSSA NOVA

このアルバムは昔、1970年代に一度日本盤LPで発売された事がある。

故中村とうよう氏の監修による「Olha Brasil=オーリャ・ブラジル」

シリーズの中の1枚で、トリオ・レコードからリリースされた。

日本タイトルは「エルザ・ソアーレス/モロの女王」(トリオ AW-2024 \2,300)

オリジナルはブラジルのタペカール・レーベルで、

このレーベルにはベッチ・カルヴァーリョも何枚か吹き込んでいる。

そしてこのベッチのタペカールにおけるアルバムも当時トリオから発売されている。 (写真 下)

Beth Carvalho / Pandeiro E Vida

日本タイトル「ベッチ・カルヴァーリョ/タンバリンとギター」(トリオ AW-2021)

こちらも好きなアルバムだ。

但し現在は廃盤、是非とも再発をお願いしたい処です。


さて、このエルザのアルバムのタイトルの『モロ』であるが、

これはリオデジャネイロの山の斜面に建てられた

いわゆるスラム街の事である。


ややハスキーな声質だが、

ソウルフルで強烈にドライヴするエルザのヴォーカル。

1曲目のエスコーラ・ジ・サンバのポルテーラを歌った「Bom Dia Poltela」、

そしてサンバ・カンソン風の2曲目「Pranto Livre」など

ヴァラエテイに富んでおり、何よりメチャ・カッコ良いサンバが収録されている。

今でも時々引っ張り出しては聴いているアルバムだ。

サンバ・ファンならずとも、ロックやソウル(この言葉、今や死語ですね)のファン

にも絶対にウケル作品であ~る、と云い切ってしまいましょう。

尚、CD化された際に3曲のボーナス・トラックが加えられています。



 Elza Soares / Elza Soares

 原盤 : Brazil Tapecar LP-X-23

 Reissue : Brazil Discobertas DB-051(CD)


1,Bom Dia, Poltela (こんにちはポルテーラ)
2,Pranto Livre (とどめなき涙)
3,Nao E Hora De Tristeza (悲しんでいる時ではない)
4,Meia Noite Ja E Dia (真夜中が昼になった)
5,Desabafo (心を開いて)
6,Partido Do Le-Le-Le (レ・レ・レ・はサンバの合言葉)
7,Deusa Do Rio Niger (ニジェール河の女神)
8,Quem Ha De Dizer (誰にもわかりはしない)
9,Louvet Maria (マリアを讃えて)
10,Xamego De Crioura (シャメゴを踊るクリオーラ)
11,Falso Papel (いつわりの役)
12,Girindonca (ジリゴンサ)

※括弧内は日本盤の解説書に書かれていた日本語タイトル?です。

Bonus Tracks
13,Salva A Mocidade
14,Festa Do Cirio De Nazare
15,O Mundo Fantastico Do Uirapuru


Elza Soares (vo)
and Others


1974年 作品

 

 


Beth Carvalho / Mundo Melhor

2011-11-27 02:49:28 | SAMBA / BOSSA NOVA

 

1970年代のブラジルを代表する正統派女性サンバ歌手、ベッチ・カルヴァーリョ。

これは彼女が1976年にブラジルRCAに録音したアルバムで

彼女の最高作と言えるものである。

日本では1978年にRCAビクターから「すばらしき世界」(RVP-6323)

と云うタイトルで発売された。


当時のブラジルではサンバ・ルネッサンスというムーヴメントが興り、

カルトーラ、ネルソン・カヴァキーニョといった

所謂エスコーラ第一世代のサンビスタに対し、

尊敬の念を込めて大々的にスポットが当てられていた。


本アルバムでも何曲か採り上げられている彼等の作品だが、

そこにはサンバの持つ甘さと切なさ、そして楽しさが溢れている。

そんな彼等の曲に若々しく瑞々しいベッチの歌唱が出会い、

素晴らしいアルバムに仕上がっている。


尚、このアルバムは日本では1992年にCD化されたものの、

現在は廃盤となっている。

この時期のベッチのRCAの作品は非常にレベルの高いものが多い。

このアルバムを含め全て再発して欲しいものである。




 Beth Carvalho / Mundo Melhor

 原盤 : ブラジルRCA 103.0177

 Reissue : RCAビクター RVP-6323 (LP) = 廃盤

 Reissue : BMGビクター BVCP-2081 (CD) = 廃盤


1,Antes Ele do que Eu ~ 去りし愛へのサンバ
2,Se Voce Quiser ~ あなたが望むなら
3,Quero Alegria ~ 陽気になろう
4,Volta pro Morro ~ 丘にもどって
5,As Rosas Nao Falam ~ 沈黙のバラ
6,Cavaquinho Camarada ~ 我が友カヴァキーニョ
7,Te Segura ~ あなたとどこまでも
8,Salario Minimo ~ こんな暮し
9,Meu Escudo ~ 心の楯
10,Divina E a Musica ~ すべては音楽
11,Com a Vida que Pediste a Deus ~ 幸せへの道
12,Mundo Melhor ~ すばらしき世界


Beth Carvalho (vo)
and Others


1976年 録音

 

 


Clara Nunes / Com Vida

2011-05-15 03:01:44 | SAMBA / BOSSA NOVA

 

エスコーラ・ジ・サンバ「ポルテーラ」を代表する女性サンビスタ、クララ・ヌネス。

1982年に手術の際にかけた全身麻酔が切れず帰らぬ人となったが、

80年代初頭に新潟で観た彼女のコンサートは今でも鮮明に憶えている。


これは彼女の死後1993年に企画されたモノで、

彼女がブラジルEMIオデオンに残した名曲のテープに

ブラジルを代表するミュージシャンたちがデュエット形式で吹き込んだアルバムである。


アルバム冒頭のシコ・ブアルキとのノリの良いサンバから始まり、

しっとりとしたサンバ・カンソン風ナンバーやショーロ風ナンバーまで

全14曲が収録されている。

内容もバラエティに富んでおり彼女の入門用アルバムとしてもオススメである。


参加ミュージシャンは上記のシコの他にジルベルト・ジル、

ミルトン・ナシメント、マルチーニョ・ダヴィラ、ジョアン・ボスコ、アルシオーネ、

そして同じポルテーラ出身のジョアン・ノゲイラとパウリーニョ・ダ・ヴィオラなど

何とも豪華なメンバーである。


尚、このCDのジャケットは2種類存在する。

どちらがオリジナル・ジャケットなのかはよく判らないが、

写真下がオリジナルではないかと思われる。

 

 

 

 Clara Nunes / Com Vida

 原盤 : ブラジル EMI-Odeon 835657-2

 ブラジル EMI 7243-8-37233-2-4 (Reissue)


1,Morena De Angola : with Chico Buarque
2,Peixe Com Coco : with Martinho Da Vila
3,No Linha Do Mar : with Nana Caymmi
4,Coisa Da Antiga : with Roberto Ribeiro
5,Nacao : with Joao Bosco
6,Viola De Penedo : with Elba Ramalho
7,Ijexa : with Gilberto Gil
8,Conto De Areia : with Milton Nascimento
9,Sem Companhia : with Alcione
10,Coracao Leviano : with Paulinho Da Viola
11,Flor Da Pelee : with Angela Maria
12,As Forcas Da Natureza : with Joao Nogueira
13,Amor Perfeito : with Marisa Gata Mansa
14,Menino Deus : with Emilio Santiago


Clara Nunes (vo)
and Others


1955年 ブラジル 録音

 

 

 


ブラジルEMI 名盤 2in1シリーズ

2010-10-06 02:09:33 | SAMBA / BOSSA NOVA


ブラジルのEMIレーベルの名盤が2CDパック仕様で発売されます。

ブラジルEMI名盤2in1シリーズ

(ジャケットが載ってない作品も、タイトルをクリックすると殆んど観れます)


何と言っても凄いのがそのラインアップ。

ポルテーラを代表する女性歌手クララ・ヌネス、

カエターノ・ヴェローゾの妹マリア・ベターニア、そしてベッチ・カルバーリョ。

サンバの重鎮パウリーニョ・ダ・ヴィオラ、ジョアン・ノゲイラ、

エスコーラ・ジサンバ「マンゲイラ」の創立者の1人、カルトーラ。


その中でも目玉は、ドリヴァル・カイーミとピシンギーニャ、

バイーア出身の歌手ドリヴァル・カイーミ、

長らく廃盤だった彼のアルバムの再発は嬉しい限りです。

ピシンギーニャは、ショーロの名演奏家として知られていますが、

ショーロだけでなくブラジル音楽の父と言っても過言ではありません。


他にもマルコス・ヴァーリ、ミルトン・ナシメント、ジャヴァン、

ジョアン・ドナート等、素晴らしい作品が目白押しです。

次は是非ブラジルRCAの2in1のシリーズを発売して頂きたいものです。


■関連アルバム■

Cartola / Cartola

 

 


Cartola / Cartola

2010-07-07 01:19:27 | SAMBA / BOSSA NOVA

エスコーラ・ジ・サンバの第一世代、カルトーラのアルバム。


エスコーラ・ジ・サンバとは、直訳すれば「サンバ学校」であるが、

実際はリオ北部の都市ゲットーに住む人々にとっての

サンバを中心とした都市共同体であった。

その中でも現存する最古のエスコーラ「マンゲイラ」の

創設者がこのカルトーラである。


1960年代後半、ブラジルでは伝統的なサンバに対する復興運動が起こり、

カルトーラやネルソン・カヴァキーニョらの所謂エスコーラ・ジ・サンバ

第一世代に次々とスポットが当てられた。

1970年代には彼等エスコーラ・ジ・サンバ第一世代が参加した

「すばらしきサンバの仲間たち」「サンバの巨匠たち」

といった名アルバムも創られている。

これら2枚のアルバムは新星堂の「オーマガトキ・レーベル」から

発売されているので、是非とも聴いて欲しい。


本作品は、1970年代にブラジル音楽研究家のマルクス・ペレイラが録音したもので、

自身のレーベル(Marcus Pereira)から発売された。


全曲カルトーラの手によるオリジナルであるが、

アルバム全体はしっとりとしたサンバに溢れている。

カルトーラの唄も円熟して枯れた感があり、味わい深いものとなっている。


尚、カルトーラのマルクス・ペレイラにおけるもう1枚のアルバム(写真下)と




本作品をカップリングしたアルバムが国内盤で発売されているが、

現在は廃盤になりつつあるようだ。



Cartola / Cartola

ブラジル Marcus Pereira MPL-9302

ブラジル EMI 472569-2 (Reissue)


1,Desfarca E Chora
2,Sim
3,Corra E Olhe O Ceu
4,Acontece
5,Tive Sim
6,O Sol Nascera
7,Alvorada
8,Festa Da Vinda
9,Quem Me Ve Sorrindo
10,Amor Proibido
11,Ordenes E Farei
12,Alegria


Cartola (vo,g)


1970年代録音


■関連アルバム■

すばらしきサンバの仲間たち~Encontro Com A Valha Guarda

サンバの巨匠たち~Quatro Grandes Do Samba

 

 


Nara Leao / Dez Anos Depois

2009-11-01 03:29:52 | SAMBA / BOSSA NOVA

「美しきボサノヴァのミューズ」と邦題の付いたこのアルバムは

ナラ・レオンが1971年にパリで録音したもの。

1960年代に軍事政権下にあった母国ブラジルを離れ、

ナラは当時フランスに亡命していた。


ここでナラは、ジョビンやシコ・ブアルキ、バーデン・パウエル、

カルロス・リラなどのナンバー、所謂ボサノヴァの代表的な作品を採り上げている。


優しく呟くように歌うナラの唄は正にボサノヴァそのもの。

バックはギターの伴奏が中心のシンプルなもので、

曲によりピアノやストリングス入りのオーケストラが入る。

ナラ・レオンの魅力が一杯詰まった傑作アルバムである。


尚、本アルバムは元々LP2枚組であったが、ここから12曲を抜粋したLPが

1975年に同じ「美しきボサノヴァのミューズ」というタイトルで

日本フォノグラム(SFX-6032)より発売されたことがある。(写真下)





今回のCD化に伴い2枚組の全24曲が、完全に1枚のCDに収録される事と成った。



 Nara Leao / Dez Anos Depois

  仏 Polydor 2. 388. 004~5

  ユニバーサル・インターナショナル UICY-3519 (Reissue)


1. Insensatez
2. Samba De Uma Nota So
3. Retrato Em Branco E Preto
4. Corcovado
5. Garota De Ipanema
6. Pois E
7. Chega De Saudade
8. Bonita
9. Voce E Eu
10. Fotografia
11. O Grande Amor
12. Estrada Do Sol
13. Por Toda Minha Vida
14. Desafinado
15. Minha Namorada
16. Rapaz de Bem
17. Vou Por Ai
18. O Amor Em Paz
19. Sabia
20. Meditacao
21. Primavera
22. Este Seu Olhar
23. Outra Vez
24. Demais


Nara Leao (vo)
Tuca (g)
and Orchestra


1971年 Paris 録音





Ana Lucia Canta Triste

2009-06-23 02:54:33 | SAMBA / BOSSA NOVA

アナ・ルシア・カンタ・トリスチは、ボサ・ノヴァ創世記と言われる

1950年代の終わり頃、サンパウロのラジオやTVで歌い始めた。

時代的に当然の事ながら、彼女もどちらかと云えば

ボサ・ノヴァよりサンバ・カンソンの影響が強い歌手である。


アルバムはサンバ・カンソンと言える作品が5曲、

そしてボサ・ノヴァ・ナンバーが6曲とバランスよく収められている。

アナ・ルシアは、語るようにサラリと歌うボサ・ノヴァ・シンガーとは若干異なり

心地よいアルト・ヴォイスを効かせた、深みのある歌唱を聴かせてくれる。



 Ana Lucia Canta Triste

  Brasil RGE XRLP-5.239

  BOMBA BOM-832 (Reissue)


1,Amei Tanto / 愛しすぎて
2,Andam Dizendo / うわさ
3,Carinhoso / カリニョーゾ
4,Derradeira Primavera / 最後の春
5,Acalanto / 子守唄
6,Diz Que Fui Por Ai / ジス・キ・フイ・ポル・アイー
7,Tem Do / テン・ドー
8,Valsa De Euridice (Valsa De Saudade) / エウリジセのワルツ
9,Homen De Vardade / 本当の男
10,Domingo Azul Do Mar / 海の青の日曜日
11,Meu Todo Bem / 私の思いのすべて
12,Balanco Do Mar / 波が揺れる


Ana Lucia Canta Triste (vo)
Oscar Castro Neves (arr,cond,dirct)
and Orchestra
Zimbo Trio...3,6,9,12
・Hamilton Godoy (p)
・Luiz Charves (b)
・Rubinho Barsotti (ds)
Hector Costita (fl)...3,6,9,12
Oscar Castro Neves (g)...3,6,9,12


1964年 発売




Elizeth Cardoso / Cancao Do Amor Demais

2009-04-13 02:34:11 | SAMBA / BOSSA NOVA


エリゼッチ・カルドーゾのこのアルバムを入手したのは1979年のこと。

「エリゼッチ・カルドーゾ/想いあふれて」(日本フォノグラムBT-5372)

というタイトルで定価は¥1,500であった。

ジャケはオリジナルではなく、当時このアルバムのライナーの執筆もされていた

カメラマンの大森忠さんが、1974年にエリゼッチの家で撮影したフォトを使っていた。(写真下)

勿論写真はエリゼッチ本人である。


今回当アルバムがCD化され、オリジナル・ジャケット仕様で再発となった。

収録曲全てアントニオ・カルロス・ジョビンとヴィニシウス・ジ・モラエスの作品で占められている。


エリゼッチ・カルドーゾは1920年、ブラジルのリオ生まれ、

本国ブラジルではサンバ・カンソンの名歌手として多くの人に知られている。

世界初のボサ・ノヴァのアルバムと云われる本作品だが、

このアルバムでの彼女はボサ・ノヴァというより、サンバ・カンソン的唱法に終始している。

1曲目の「Chega De Saudade」と8曲目の「Outra Vez」に辛うじて

ボサ・ノヴァらしきモノを見付ける事が出来るだけである。


ともあれ、エリゼッチがボサ・ノヴァの主役であるアントニオ・カルロス・ジョビン達と組んだ

この作品は、当時としてはかなり実験的なモノであったのは想像に難くない。


尚、バックのギターはジョアン・ジルベルト、アレンジはアントニオ・カルロス・ジョビンである。


ところで、今回再発された本アルバムであるが、

どうもディスク・ダビングではないかと思われる。

何曲かに若干のノイズが入るのが残念な処である。



 Elizeth Cardoso / Cancao Do Amor Demais

  ブラジル Festa  Festa-6470 515

  ブラジル Mbari Musica  Mbari-02 (Reissue)


1,Chega De Saudade
2,Serenata Do Adeus
3,As Praias Desertas
4,Caminho De Pedra
5,Luciana
6,Janelas Abertas
7,Eu Nao Existo Sem Voce
8,Outra Vez
9,Medo De Amor
10,Estrada Branca
11,Vida Bela
12,Modinho
13,Cancao Do Amor Demais


Elizeth Cardoso (vo)
Antonio Carlos Jobim (p,arr).....Chorus On 「Chega De Saudade」
Joao Gilberto (g).....Chorus On 「Chega De Saudade」 
Irany Pinto (vn)
Nicolino Copia (fl)
Gaucho (tb)
Edmundo Maciel (tb)
Herbert (tp)
Pedro Vidal Ramos (b)
Juquinha (ds)
Walter Santos.....Chorus On 「Chega De Saudade」


1958年 録音
 


クアルテート・エン・シー(ザ・ガールズ・フロム・バイーア) / 天使のクァルテット

2008-09-29 01:20:03 | SAMBA / BOSSA NOVA


邦題「天使のクァルテット」と表された本作品は、クアルテート・エン・シーが

米国ワーナーに残した「ザ・ガールズ・フロム・バイーア」名義でのセカンド・アルバム。


4人姉妹のうち末娘のCylene(シレーニ)が結婚、出産のため脱退し、

代わって新メンバーのRegina(レジーナ)が加入。

従って厳密に言えばこの時点で、ポルトガル語で「Cyの付くクァルテット」

という意味のクアルテート・エン・シーではなくなっている。


1枚目と同じく、アメリカのスタンダードをポルトガル語で、

ボサ・ノヴァを英語で歌うというコンセプトは、

このアルバムでも引き継がれている。

メンバーが代わってはいるものの、彼女達のコーラスは

相変わらず見事で美しい。


余談だが、本国ブラジルのエレンコ・レーベルでのアルバム

「ペドロ・ペドレイロ」では「Cyの付くクァルテット」に拘ってか

レジーナにCyを付けCyregina(シレジーナ)と表記している。



 Quarteto Em Cy (The Girls From Bahia) / Revolucion Con Brasilia !

  Warner Bros. WS-1715

  ワーナーミュージック・ジャパン WPCR-12984

1,Berimbau
2,Tem Mais Samba
3,Edmundo (In The Mood)
4,Laia Ladaia
5,Morrer De Amor
6,On The Sunny Side Of The Street
7,Road To Nowhere
8,The Old Piano Roll Blues
9,The Day It Rained
10,E Nada Mais
11,Manhattan
12,Dindi
13,A Banda (Parade)


Quarteto Em Cy=The Girls From Bahia (Chorus)
・Cyva
・Cybele
・Cynara
・Regina


1967年 発売

 

 





クアルテート・エン・シー (ザ・ガールズ・フロム・バイーア) / パードン・マイ・イングリッシュ

2008-08-27 02:58:18 | SAMBA / BOSSA NOVA

 ブラジルの4姉妹のコーラス・グループ「クアルテート・エン・シー」は ポルトガル語で「CYのカルテット」という意味。

 その由来は4人の名前からきている。

 メンバーは長女=Cyva(シーヴァ)、次女=Cybele(シベーリ)、 三女=Cynara(シナーラ)、四女=Cylene(シレーネ)。

 その彼女らが「ガールズ・フロム・バイーア」の名義で録音し、アメリカで発売されたのが本作品である。

 アメリカのスタンダード・ナンバーをポルトガル語で、 ボサ・ノヴァ・ナンバーを英語で歌うという 楽しいコンセプトで創られたアルバムだ。

 但し、12曲目の「オサーニャの歌」だけは原詩のまま ポルトガル語で唄われている。

 「天使のハーモニー」と称された彼女らの 瑞々しく且つ美しいコーラスを堪能出来る。

  Quarteto Em Cy(The Girls From Bahia) / Pardon My English

    Warner Bros. WS-1658
    ワーナーミュージック・ジャパン WPCR-12983


 1,Pardon My English
 2,Makin' Whoopee
 3,Tears
 4,Oh, Susannnah
 5,Voce
 6,Tup-A-Tup
 7,Surfin' In Rio
 8,Bye, Bye Blackbird
 9,Useless Landscape
 10,The Face I Love
 11,Image
 12,Canto De Ossanha

 Quarteto Em Cy=The Girls From Bahia (chorus)

 1965~66年 リオ・デ・ジャネイロ録音