ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

Audrey Morris / The Voice Of Audrey Morris

2008-04-30 04:09:29 | JAZZ VOCAL :女性

 RCAの"X"レーベルに吹き込まれたデビュー作「ビストロ・バラーズ」に続く彼女の第2作。

 本アルバムの選曲は全てオードリー自身。編曲、指揮はマーティ・ペイチが担当している。

 オードリーは温か味の有る歌声と、優しく語り掛ける様な歌唱で、しっとりとした落ち着いた雰囲気を持った歌手である。

 本作品は彼女の唄と、マーティ・ペイチがアレンジしたストリングス入りの演奏と見事にマッチした快作である。


  Audrey Morris / The Voice Of Audrey Morris
              Bethlehem BCP-6010
              ビクターエンターテインメント VICJ-61468

 1,I Never Mention Your Name(Oh,No)
 2,It's Always You
 3,How 'Dja Like To Love Me
 4,Glad To Be Unhappy
 5,What More Can A Woman Do
 6,If Love Were All
 7,Blue Turning Gray Over You
 8,If You Could See Me Now
 9,I Go For That
 10,I Wonder What Became Of You
 11,You Irritate Me So
 12,My Old Flame

  Audrey Morris (Vo)
  Stu Williamson (tp)
  Bill Pitman (g)
  Marty Paich (celeste,arr,cond)
  Joe Mondragon (b)
  Alvin Stoller (ds)....1,2,3,4
  Irv Cottler (ds)....5,6,7,8,9,10,11,12
  Strings (Conducted By Felix Slatkin)

  1956年 Hollywood録音

 

 


フランキー堺とシティ・スリッカーズ / スパイク・ジョーンズ・スタイル

2008-04-28 00:36:15 | 歌謡曲 / J-POP

 コメディアン、フランキー堺は、ジャズ・ドラマーとしても有名である。

 これはその彼が1954年から57年の短い期間ではあるが率いていたコミック・ジャズ・オーケストラ、シティ・スリッカーズのアルバムである。

 フランキーが範としたアメリカのスパイク・ジョーンズ&シティ・スリッカーズは、古今東西の名曲をコミカルにアレンジし、そこにピストル、サイレン、バケツ、ブザー、フライパン、のこぎり等ありとあらゆる雑音を加えるという、いわゆる冗談音楽の元祖と言えるバンドであった。

 フランキーはこのスパイク・ジョーンズの音楽に傾倒し、自らリーダーとなって同名のバンドを結成したのである。

 このアルバムでは、本家スパイク・ジョーンズのカヴァーである1,3,10を始め、日本民謡である「かっぽれ」や「炭坑節」等もスパイク・ジョーンズのスタイルで収録されている。

 また、このシティ・スリッカーズのメンバーには後にクレイジー・キャッツで活躍した、植木等、谷啓、桜井センリも参加している。

 日本のコミック・バンドの歴史はこのシティ・スリッカーズから始まり、クレイジー・キャッツへと受け継がれていったのである。


 フランキー堺とシティ・スリッカーズ
           / スパイク・ジョーンズ・スタイル
               コロムビア COCA-12581
        
                 
 1,ウイリアム・テル序曲
 2,かっぽれ
 3,黒い瞳
 4,ヤットン節
 5,シナの夜
 6,炭坑節
 7,芸者フラ
 8,おこさ節
 9,こんなベッピン見たことない
 10,カルメン
 11,黒い瞳 (別ヴァージョン)
 12,芸者フラ (別ヴァージョン)
 13,こんなベッピン見たことない (別ヴァージョン)


 フランキー堺 (ds,Vo,指揮,編曲)
 喜多 賦 (sax)
 加藤浩二 (〃 )
 立岡義輝 (〃 )
 稲垣次郎 (〃 )
 十河一夫 (〃 )
 竹村 繁 (tp)
 福原 彰 (〃)
 宮崎光男 (〃)
 飴 少三郎 (〃)
 福留四郎 (〃) 
 東本安博 (tb)
 谷 啓  (〃)
 田中 彰 (〃)
 越智治夫 (〃)
 桜井千里 (P)
 植木 等 (g)
 山下高司 (b)
 加瀬 繁 (ds)
 川島まり子 (Vo)
 岩井直博 (作曲,編曲)

 ※曲によってメンバーが異なります

 1954年,55年録音

 

 



Sue Raney / When Your Lover Has Gone

2008-04-24 04:06:32 | JAZZ VOCAL :女性

 「雨の日のジャズ」通称「雨」と「オール・バイ・マイ・セルフ」通称「お風呂」の2枚のアルバムで有名なスー・レイニーのキャピトルでの第1作。

 吹き込み当時彼女は17歳であった。

 ネルソン・リドルのアレンジによるオーケストラをバックに素直で且つ清楚な色気さえ感じさせる歌唱は、とても17歳とは思えない程だ。

 収録曲の多くが馴染みの薄いものでは有るが、どれも彼女の声と唄に良くマッチしている。


 Sue Raney / When Your Lover Has Gone
           東芝EMI TOCJ-5403

 1,When Your Lover Has Gone
 2,I Stayed Too Long At The Fair
 3,If I Could Be With You One Hour Tonight
 4,My Ideal
 5,It Looks Like Rain In Cherry Blossom Lane
 6,It's Easy To Remember
 7,Moon Song
 8,Heart And Soul
 9,If You Were There
 10,My Silent Love
 11,I Remember You
 12,I'll See You In My Dreams

  Sue Raney (Vo)
  Nelson Riddle (arr,cond) Orchestra

  1957年 Hollywood 録音

 


石門子「ワンタン麺」

2008-04-18 04:22:13 | ラーメン

 新潟4大ラーメンの1つ「新潟アッサリ系ラーメン」。

 醤油ベースの黄金色のスープと細縮れ麺が特徴で、主に新潟市で好んで食されています。
 
 こちらは新潟市中央区東堀8の「石門子(せきもんし)」のワンタン麺、スープと麺は正に新潟アッサリ系です。

 煮干とトンコツでとったスープはアッサリした中にもコクが有り
、細縮れ麺との相性は抜群。ワンタンも又良い出来です。

 尚この店では、麺の量を普通、大盛、超、特、特々の5段階で選ぶ事が可能です。

 但し、特と特々はメニューには載っておりません。注文して作って貰う事になります。

 ラーメン、ワンタン麺共に 普通 ¥500、 大盛 ¥600、 超 ¥700
  

 


Sreve Lawrence & Eydie Gorme / We Got Us

2008-04-16 04:35:11 | JAZZ VOCAL :DUO

  仲むつまじいおしどりデュオ、スティーヴ・ローレンスとイーディ・ゴーメのアルバム。

 ドン・コスタのアレンジによるオーケストラをバックに、2人の掛け合いの唄がたっぷりと聴ける。

 収録曲に馴染みの有る曲が少ないのがやや難点ではあるが、エンターテイメントの楽しさを感じる事が出来る1枚だ。

 ヴォーカル・ファンには是非とも聴いて頂きたいアルバムである。


  Steve Lawrence & Eydie Gorme / We Got Us
             ABC-paramount ABCS-300

 1,We Got Us
 2,Side By Side
 3,No Two People
 4,Darn It, Baby, That's Love
 5,Together Wherever We Go
 6,Flattery
 7,This Could Be The Start Of Something
 8,I Remember It Well
 9,Baby, It's Cold Outside
 10,Two Lost Souls
 11,Harmony
 12,Cheek To Cheek


 


金鶴(本醸造)

2008-04-15 04:23:44 | 日本酒 / ビール

 
 新潟は佐渡の酒「金鶴(きんつる)」です。

 佐渡には6軒の酒蔵が存在しており、「金鶴」はその中の1つ加藤酒造店の酒です。

 辛口でスッキリした呑み口、キレの良い酒です。

 
  金鶴(本醸造) 1,8ℓ ¥1,940

  原材料:米、米こうじ、醸造アルコール  

  精米歩合:64%

  (有)加藤酒造店  佐渡市沢根炭屋町50番地

 


Helen Humes / Songs I Like To Sing!

2008-04-14 02:15:21 | JAZZ VOCAL :女性

 コンテンポラリーに3枚のアルバムを残している、ヘレン・ヒュームズの2作目。

 彼女に関してアーシーでブルージーなイメージを持つ人が多いようだが、このアルバムを聴けばそのイメージが変わるはずだ。

 ヘレン・ヒュームズは体型とはうらはらに可愛らしい声質。リズムと音程は素晴らしく正確である。

 本作品はウエスト・コーストの錚々たるメンバーと共に吹き込んだもの。

 アルバム全体のアレンジは、マーティ・ペイチ。

 アート・ペッパー、ベン・ウエブスター、バーニー・ケッセルのソロも随所に散りばめられ、楽しめる内容に仕上がっている。

 白人女性ヴォーカル・ファンにも是非聴いて貰いたいアルバムだ。

 尚、ジャケット写真はウイリアム・クラクストン。

 
  Helen Humes / Songs I Like To Sing!
               Contemporary S-7582

 1,If I Could Be With You
 2,Don't Worry 'Bout Me
 3,Mean To Me
 4,Every Now And Then
 5,I Want A Roof Over My Head
 6,St. Louis Blues
 7,You're Driving Me Crazy
 8,My Old Flame
 9,Million Dollar Secret
 10,Love Me Or Leave Me
 11,Imagination
 12,Please Don't Talk About Me When I'm Gone

 
 2,3,5,6,7,9,10,11,12.....1960年 9月6日,7日録音
 
 Helen Humes (vo)
 Al Porcino (tp)
 Ray Triscari (tp)
 Stu Williamson (tp)
 Jack Sheldon (tp)
 Harry Betts (tb)
 Bob Fitzpatrick (tb)
 Art Pepper (as,cl)
 Ben Webster (ts)
 Teddy Edwards (ts)
 Bill Hood (bs)
 Andre Previn (p)
 Barney Kessel (g)
 Leroy Vinnegar (b)
 Shelly Manne (ds)


 1,4,8.....1960年 9月8日録音

 Helen Humes (vo)
 Ben Webster (ts)
 Andre Previn (p)
 Barney Kessel (g)
 Leroy Vinnegar (b)
 Shelly Manne (ds)
 James Getzoff (violins)
 Joseph Stepansky (violons)
 Alvin Dinkin (viola)
 Eleanor Slatkin (Cello)  

 

  


Ethel Ennis / Sings Lullabys For Losers

2008-04-08 03:55:04 | JAZZ VOCAL :女性


 

 彼女の初レコーディング作品。当時彼女は23歳であった。

 エセル・エニスは1932年11月28日メリーランド州ボルチモア生まれ。幼い頃に母親からピアノを習い、15歳の頃からピアノの弾き語りで地元のクラブで歌っていた。

 1955年11月にジュビリー・レコードと契約。ニューヨークで本アルバムを録音する。

 彼女の唄は黒人特有の粘っこさは無く、サラッとしており、唄い方は自然、フェイクはせず素直である。

 このアルバムはタイトル通り悲しい失恋の唄を集めたもの。スローに、じっくりと語り掛ける様に唄っている。

 また、バックを務めるハンク・ジョーンズのピアノが素晴らしい。

 オリジナル・ジャケットはバート・ゴールドブラット=Burt Goldbrattの手になるもので、彼女の横顔の写真を使用している。


 




 波止場?の倉庫の様な場所に佇む女性のジャケがセカンド・ジャケットである。

 日本ではどちらのジャケットでも発売されている。

 尚、これ以外にもアルファベットの文字だけでデザインされたジャケットが存在するという事だが、私は所有していない。

 
  Ethel Ennis / Sings Lullabys For Losers

 1,Love For Sale
 2,Dreamer-Dreamer
 3,Blue Prelude
 4,Off Shore
 5,Casually
 6,Hey Jacques
 7,Lullaby For Losers
 8,Say It Ain't So, Jo
 9,You'd Better Go Now
 10,Blue Willow
 11,Bon Voyage

  Ethel Ennis (Vo)
  Hank Jones (p)
  Eddie Biggs (g)
  Abie Baker (b)
  Kenny Clarke (ds)

   1955年ニューヨーク録音

    東芝EMI   TOCJ-5410(横顔ジャケット)

            TOCJ-6075(波止場ジャケット)

 

 


Rosemary Clooney&Harry James / Hollywood's Best

2008-04-02 04:56:40 | JAZZ VOCAL :女性

 ロージーがハリー・ジェームス楽団と共演したアルバム。

 朗々と吹くハリー・ジェームスのトランペット・ソロとロージーの明るい唄がマッチした楽しい作品だ。

 5,11を除いて全てハリー・ジェームスの楽団の演奏がバックで、曲によってはストリングスも効果的に使われている。

 5は言うまでも無くロージー最大のヒット曲。ハープシコードの入ったカルテットがバック。

 11のバックはパラマウント・スタジオ・オーケストラ。ロージー自身が主演した映画「レッド・ガーター」からの唄。所謂サウンド・トラックである。

 3,9はロージーはお休み。ハリージェームス楽団の演奏のみが収められている。


 Rosemary Clooney & Harry James / Hollywood's Best
                   Columbia CL-585

 1,You'll Never Know
 2,On The Atchison, Topeka And The Santa Fe
 3,Rudy
 4,It Might As Well Be Spring
 5,Come On-A My House
 6,Over The Rainbow
 7,Sweet Leilani
 8,The Continental
 9,Stella By Starlight
 10,When You Wish Upon A Star
 11,Red Garter
 12,In The Cool,Cool,Cool Of The Evening

  1955年録音

 



 尚、本アルバムとロージーがコロムビアで吹き込んだもう1枚のアルバム「Rosemary Clooney & HI-LO's / Ring Around Rosie」をカップリングしたCDが、現在米国のコレクタブルからリリースされている。

 「Rosemary Clooney & Friends / Ring Around Rosie~Hollywood's Best」
 米国 Collectables COL-6460





 


Rosemary Clooney & HI-LO's / Ring Around Rosie

2008-04-02 03:37:36 | JAZZ VOCAL :女性

 ローズマリー・クルーニーとNo.1男性ジャズ・コーラス・グループと言っても過言ではない、ハイ・ローズとの共演盤。

 全12曲中両者の共演は1,7,10,12の4曲。端正なロージーの唄に絡むハイ・ローズのコーラスは絶品だ。

 それだけにもう少し両者の共演曲を聴きたくなる。

 かと言って他のナンバーが決して劣る訳ではない。3,5,8,11はロージーのソロ。スローな曲を揃えてしっとりと唄っている。

 残りの2,4,6,9はハイ・ローズ単独の歌唱。粋でジャジーでモダンなコーラスが聴ける。

 また、フランク・カムストックの編曲と伴奏も見事である。


 Rosemary Clooney & HI-LO's / Ring Around Rosie
                Columbia CL-1006

 1,Doncha Go 'Way Mad
 2,Moonlight Becomes You
 3,Love Letters
 4,I Could Write A Book
 5,I'm In The Mood For Love
 6,Coquette
 7,Together
 8,Everything Happens To Me
 9,Solitude
 10,What Is There To Say
 11,I'm Glad There Is You
 12,How About You

  1957年録音

 



 尚、本アルバムとロージーがコロムビアで吹き込んだもう1枚のアルバム「Rosemary Clooney & Harry James / Hollywood's Best」をカップリングしたCDが、現在米国のコレクタブルからリリースされている

 「Rosemary Clooney & Friends / Ring Around Rosie~Hollywood's Best」
 米国 Collectables COL-6460