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今回発売された東芝の「ジャズ名盤ベスト&モア999円」シリーズの中の1枚。
アバンギャルド・ジャズの巨人セシル・テイラーのデビュー・アルバムである。
当時のセシルのグループのレギュラー・メンバーによって
トランジション・レーベルに吹き込まれた。
ここでのセシルは未だ自らの演奏スタイルを確立する前で、
敬愛するモンクやエリントンの影響を大きく受けている。
特にモンクの影響力は顕著で、アルバムを聴く中で
モンクのようなフレージングやプレイを多々見付ける事が出来る。
また、マル・ウォルドロンの特徴である
モールス信号を思わせるプレイも時折聴かれ、中々面白い。
全6曲中セシルのオリジナルが3曲、他の2曲はモンクとエリントンの作品。
そして残りの1曲がコール・ポーター作の
「You'd Be So Nice To Come Home To」である。
これは9分を超える演奏で、セシルのソロであるが、
原曲のメロディは殆んど出てこない。
Cecil Taylor / Jazz Advance
原盤 : Transition TRLP-19
EMI ミュージック・ジャパン TOCJ-50048 (Reissue)
1,Bemsha Swing
2,Charge 'Em Blues
3,Azure
4,Song
5,You'd Be So Nice To Come Home To
6,Rickickshaw
Cecil Taylor (p)
Buell Neidlinger (b)
Dennis Charles (ds)
Stave Lacy (ss)
1956年 9月14日 録音
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