ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

Dorothy Ashby with Frank Wess / Hip Harp

2012-02-17 01:46:13 | JAZZ

 

ジャズには不向きな楽器であるハープ。その為ジャズ・シーンにおいては

この楽器を演奏する者は非常に少ない。

ドロシー・アシュビーはその数少ないジャズ・ハープ奏者であり、

且つその第一人者である。


1957年に「The Jazz Harpist」(Regent MG-6039)(写真下)と云う作品でアルバム・デビュー。

 

 

このデビュー作で彼女は当時Savoyの看板プレイヤーであった

フルートのフランク・ウエスを相方として迎えているが、

この2人はその後本作品、そして以前に紹介した

「Dorothy Ashby & Frank Wess / In A Minor Groove」(New Jazz NJLP-8209)写真下)

まで3作連続で共演している。

 

 

「Hip Harp」はプレステッジ・レーベルにおける彼女の最初のアルバムである。

上記の3作品を順番に並べると

1,「The Jazz Harpist」(Regent MG-6039)

このアルバムは昔日本のキングから発売されたことがあるが、残念ながら未聴である。


2,本作品「Hip Harp」(Prestige PRLP-7140)


3,「In A Minor Groove」(New Jazz NJLP-8209)

と云う事になる。


アシュビーのプレイはテクニックが有り、ブルース・フィーリングも豊か。

またこの楽器の持つ華麗で優雅な音色を非常に上手く生かしており、

フルートのフランク・ウエスとの絡みも絶妙である。

心地良い室内楽ジャズと言って良いアルバムである。




 Dorothy Ashby with Frank Wess / Hip Harp

 原盤 : Prestige PRLP-7140

 Reissue : ビクターエンタテインメント VICP-60608 (廃盤)


1,Pawky
2,Moonlight In Vermont
3,Back Talk
4,Dancing In The Dark
5,Charmaine
6,Jollity
7,There's A Small Hotel


Dorothy Ashby (harp)
Frank Wess (fl)
Herman Wright (b)
Arthur Taylor (ds)


1958年 3月21日 New Jersey 録音

 

 



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2 コメント

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ハープでグルーヴ!マイナーでもよかよか (BreakN’Bossa)
2012-02-17 21:14:46
ポン酒猫さん、こんばんは。

ハープってフルートとの相性いいですよね、ホント優雅で涼しげな「心地よい室内楽ジャズ」って感じで僕も好きなんですが、山帽子さんお気に入りのコーキー・ヘイル嬢とか品があって実によいのです。ベース・ソロとか聴いて楽しめるジャズ狂なら、爪弾かれるハープの音色にもシビれるはず?なんですが・・、ちょっと独断と偏見すぎますかね・・笑。

それで思い出したんですが、ポン酒猫さんでお馴染みLP-Time再発でハープ弾き語りで名を馳せた御存じスー・エヴァンスが出ます。僕は昔、国内紙ジャケ盤で入手しましたが、その美貌と甘い歌声から業界では「スイート・スー」と呼ばれていたとか。ひょっとしてヴィクター・ヤングの名曲『Sweet Sue – Just You』って彼女のこと??とか思ったり・・。
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Unknown (ポン酒猫)
2012-02-18 02:52:40
>BreakN'Bossaさん

コーキー・ヘイルは良いですね。他ではベツレヘムにもハープ入りの「室内楽ジャズ」の作品があります。

そうそうスー・エヴァンスが、LP-Timeで出るんですね。これは私も国内盤紙ジャケCDで所有しておりますよ。
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