ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

Candido featuring Al Cohn

2011-08-25 03:02:53 | JAZZ

 

キャンディドと云うタイトルに、コンガを叩く黒人のオッサンが

写っただけの何とも怪しげなジャケット。

レコード店でこのアルバムを見つけ、即購入を決断する輩は

ほぼ間違いなく変態であろう。


さて、本作品の主人公であるキャンディドだが、

パーカッション奏者としてジャズ・ファンなら何回かは耳にした事が有ると思う。

しかしながら、殆んどのジャズ・ファンは彼がサイド・メンとして参加している

アルバムくらいしか所有していないのではなかろうか。


これは何と彼の数少ないリーダー作。

1956年にABCパラマウント・レーベルに吹き込まれたモノ。


ラテン・フレーバーを効かせてはいるが、

全体的にはオーソドックスなジャズ・アルバム。

テナーのアル・コーン、ギターのジョー・ピューマ、ピアノのディック・カッツらが

中々小気味良いソロを聴かせてくれる。

ベースはレッド・ミッチェルの弟、ホワイティ・ミッチェル。

プロデュースはあのクリード・テイラーである。


尚、当然と云えば当然であるが、アルバムの全曲に

リーダーであるキャンディドのパーカッション・ソロが入る。

『パーカション・ソロはちょっと苦手』という人も居るかもしれないが、大丈夫。

曲によってはフォー・バースのような形で入っており、

聴いているうちに意外や意外、あ~ら不思議というくらいに慣れる(と思う?)。



 Candido featuring Al Cohn

 原盤 : ABC-Paramount ABC-125

 Reissue : 米 Universal Music B0002020-20


1,Manbo Inn
2,I'll Be Back For More
3,Stompin' At The Savoy
4,Candi Bar
5,Broadway
6,Perdido
7,Indian Summer
8,Candido's Camera
9,Poinciana
10,Cheek To Cheek


Candido Camero (conga,bongo)
Al Cohn (ts)
Dick Katz (p)
Joe Puma (g)
Whitey Mitchell (b)
Teddy Sommer (ds)


Produced By Creed Taylor


1,3,6,9....1956年 4月9日
4,5,7,8,10....1956年 4月10日
New York 録音

 

 



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