前回、真行草の挨拶について書きましたが、その続きです。
客座では、客の手は、右の親指を左手で握り込んでいます。
この手は、「静の手」「休めの手」とも言いますが、八の字型が、「動の手」「すぐに動作に移れる手」とも言います。
握り込む手の形は、流派によって違うようです。
座ったあなたの膝を縦、つまり、上下に二等分し、その線上に八の字型の手の中心が重なるように置き、視線を3mくらい先に落とします。
そして、動の手にし、複式呼吸を一歩進める気持ち、お臍の下に空気を吸い込むようにすると、座禅と同じアルファ波(α波)が出てくるとか。
3mくらいに先に視線を落とすと、体の角度がよろしいそうですよ。
茶道では、「鍵畳」と言う言葉を使うことも多いので覚えておきましょう。
今、あなたは襖を閉め、踏み込み畳(四畳半の部屋の場合は半畳)で体を斜めに静止していますよね。
その半畳の角が鍵畳と言われ、点前畳の角とともに通い畳と「丁の字形」に敷き合わされていますが、その敷き合わされた方、角度で言えば45度でしょうか。を、向いて座っています。
鍵畳を越すときは、それを踏んだり鍵の上に座ったりすることもしません。
また、鍵畳は最初の一歩、最後の一歩ですが、入室は必ず右足で越し、退室は必ず左足で越す決まりです。
入室は右足、退室は左足からの決まりは流派により違うそうですが、私たちは右足ですよ。
昔、天皇に拝謁するには、天皇の座っておられる紫宸殿の左右の階段を昇ったそうですが、階段に最初にかける足は天皇に遠い足からでした。
と、言うことは、右階段の人は右足からになりますよね、そんなことを昔に聞きましたが?どうなのでしょう。
これも余談ですが、昔の建物は床下が深く作られており人が充分入り込めました。
夜中に忍び込んだ者が、鍵畳のあかりの動きが判ったそうで、油断召さるなと戒めていたのだとか、本当かな?時代劇被れかも。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.699 ‐ 16
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