以前、小ブログに登場して貰ったことがある M さん。
その彼と過日、昨夏以来になるだろうか、杯を重ねたが、独り暮らしを気遣ってくれる気持ちを嬉しく思いながら楽しいひとときを過した。
話のなかで、「海外旅行へは行かないの?」と訊かれた。
国内も含めて考えないでもないが、旅先の街で、美術館で、教会で、ましてやレストランで、ひとりぽっちの姿を想像すると気が萎えて、「う~ん、ひとりじゃねえ」と答えると、M さんも「そうなんだよなあ」と思案顔。
そのときふたりから口を合わせたように、「近ツリ系の旅行社がひとり旅を募ってる」と言葉が出た。
あたかも数日後、朝日新聞(2/16)に何ページも使っての同ツアーの広告が掲載され、そこには、国内、海外、バスなどカテゴリー別のひとり旅のメニューが並んでいた。
「なるほどねえ」思いつつも捻くれもんの酔狂老人、己がむさ苦しさを知らぬげに抜けぬけと、ひとりもんの高齢者ばかりが一塊になって歩いてもなあ、と興醒めの態。
その反面、ひょっとしたら旅中恋が生れたりしてなんて、さもしくも浅ましい考えが脳裏を掠め、慌ててカタリナ の遺影に掌を合わすお粗末さ。
冗談はさて置き、その数日前の朝日(2/14)に、中高年で結婚相手を探す人が増えているとの記事。
62歳とあったが、その年齢で老年かどうかは別にして、“ 妻を亡くした老年の男性が、海外旅行にでもと思い旅行社を訪ねたところ若い女性店員が、「お二人ですと・・・」とプランの説明を始めたので、「一人なんだけど」と言うと、「えっ、お一人様ですかあ」と驚かれ、恥ずかしくなって引き下がった ” とあったのを思い出した。
そんなに老年の男のひとり旅が珍しいのなら、ひとり部屋追加代金なんてオプションを出さなければいいのにと、悪気はなのだろうが思い遣りのなさに腹が立たないでもない。
が、それは女性客用で、男性、しかも老年ともなれば、僻みかも知れないけれど魂胆を見透かしたような目線で見られるのは仕方がないのかも知れない。
そんな折、阪神航空から旅の案内書が郵送されてきた。
そのパンフのひとつ、“ 添乗員こだわりのヨーロッパ ” という惹句のツアーに K 添乗員の顔写真があってちょっと驚いた。
大聖年だから13年前の<大聖年イタリア巡礼>のツアコンだった K さん、懐かしさとともに頑張っている彼女に負けじと、春になればその聊かさもしい旅、まずは国内あたりからでもと考えているのだが・・・。
ところで、この号の表題、ひとり旅、それとも一人旅にするか迷ったが、ひとりはフーテンの寅さん、一人は股旅ものみたくで独り旅にしたのだが、「えっ、どっちでもいいって」、ご尤も!
旅行社のパンフ(近ツリ系の旅行社HPから)も花屋さんの店先も、春の色一杯 ♪♪
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.769
カタリナさんの事心よりお悔やみ申し上げます。ずっとブログのみ拝見しておりました。ペトロさんの頑張りを微笑ましくいつも傍で見ておられるカタリナさんが目に浮かびます。
私は悲しい時は泣いて叫ぶべきだと思っております。それでも悲しいものは悲しいです。生きていると、お腹もすき、眠くもなります。でも悲しいです。えらそうにすみません。
独り旅、素敵ですね。嬉しくなりました。
『独り』が良いと私は思います。また、えらそうにすみません。
SAKURA[E:cherryblossom]