ローマ教皇ベネディクト16世が、任期途中で退位された。
そのローマ教皇、毎週水曜日にサン・ピエトロ広場で行なわれる一般信徒への謁見行事で、集まった15万人の信徒を前に、05年4月からの在位をキリストの使徒が乗った舟に譬え、「穏やかな日もあれば、めまぐるしく風が変わる日もあった」と述べたと伝える(朝日・2/28)。
いつもなら屋内で行われる週一回の信徒との交流行事。
この日は広場に、“ これからも私たちのために祈って ” などと書かれた横断幕や各国の国旗が翻り、教皇が特別車で広場を一周すると、ビバ・パーパ!教皇万歳の声が次々にかかったともあった。
ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世との出会いを祝福するかのよう、ローマは蒼い空に覆われている
2000年という区切りの今年、“ ミレニアム・大聖年 ” とカトリック教徒ならずとも祝う
この記念すべき年に教皇の祝福に与かることが叶う、カトリック教徒としてまさに至福の時間
この日、サン・ピエトロ広場へは許可書がないと入ることができない
広場辺り一帯は、高揚感溢れる面持ちの人、人、人・・・で溢れている
ローマ教皇は世界中のカトリック者から、敬愛を込めてパーパ、日本ではパパ様と呼ばれる
もう少しでそのパーパに会えると思うと期待に胸が膨らむ
10時きっかり、突然、辺りが騒がしくなる
広場にある大型テレビには教皇の姿が写っているのだが、どの辺りにおられるのか位置関係が皆目見当がつかない、皆、椅子の上に立ち捜している
見えた!右側の通路を特別車でゆっくりと進まれる姿が
何時ものように心持首を傾げ、小さく手を振りながら祝福される柔和な慈悲に満ちた表情の姿が近づいてき、周りからは期せずして大歓声があがる
この間、時間にして数分ほど、しかし、周りを見渡すと、誰もが満たりた感激の面持ちである
この時、この瞬間のために、この巡礼に参加した
大きな喜びとともに、信じることによってのみ与えられる心の糧を得た
この後、世界各地からの巡礼団が紹介される
中央に設えられたステージからヨハネ・パウロ2世が祝福
祝福を授かる巡礼団から嵐のような歓声、ビバ・パーパ!の声があがる
それにしてもこの人の多さは呆れるばかり、会場を出るだけで小半時は要した
この交流行事、夙川教会が主催した大聖年の巡礼団の端っこに加わり体験、その折のことを興奮気味にメモに残している。
ローマ教皇ベネディクト16世の退位を報ずる記事を前に、懐かしくも遠い夏の日のヒトコマを思い出し、少し長くなった。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.585
※ 大聖年イタリア巡礼、前号「スピーアコ」へは、<コチラ>から入れます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます