聖ヤコブ大聖堂の後陣にある「免罪の門」(写真上)は、オプラドイロの正面にある「栄光の門」の彫像の作者、名匠マテオの手になる預言者の像で飾られている。
この門は、普段は開けられることがなく、7月25日の聖ヤコブの日が日曜日と重なる聖年だけ、その前年の大晦日に開門されるのだそうだ。
この手の話は西方教会では多く、ローマ四大パジリカの「ポルト・サンタ、聖なる門」もその代表。
25年毎の聖年の降誕祭の前夜に開けられる。
三大聖地のひとつコンポステーラを離れる。
郊外のバスセンタから空港へのバスが出るとガイド・ブックにあったのだが、ホテルのフロントで訊ねると、市街から直接空港行きのバスがあることが判った。
何でも聞いてみるものだ。
ガリシア広場から少し駅の方に下ったところにそのバス停(写真中)があった。
案内板にアエロプエルト行きが出るとある。
乗り場には既に5名ほどの人が待っていたが、30分ほども待っただろうか、段々とその集団が大きくなる。
そのうち、ガリシア広場の方から大型バスが来た。車内には殆ど乗客の姿が見えないので始発のバス停はそう遠くないのかも知れない。
バスは、コンポステーラ駅前から左手にカーブを切り、ルーゴ通りの坂道を5分も上っただろうか、テレビ局の前から左折、大きなガレージみたいな建物に入った。
ここが、ガイド・ブックが案内するバスセンタだったが、ここで、多くの客を拾い車内はほぼ満席になった。
バスセンタを出てから長閑な田園地帯をさしてスピードも出さず走る。
途中、2箇所ほどバス停とも思えない場所で客を降ろすため停車、「えっ、こんなところで?」これまで利用した空港バスと随分とイメージが違う。
多分、路線バスなのだろう、空港に行くんやろか?と些か自信がなくなる。
そのうちに着くやろうと腹を括った頃、広々と続くと見える雑木林の向こう、空港の道路標識が見えた。
正直、「やれやれ」と思った。
サンティアゴ・ディ・コンポステーラ。
この小さな町の飛行場、ラバコヤ国際、多分国際空港なんやろう。は、雑木林が広がる丘の中にひっそりとあった。
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