アムステルダムは一日だけ、夕方にはデン・ハーグに向かう。
この日、国立博物館とゴッホ美術館、そして、レンブラントの家を訪ねる予定だ。
アムステルダム市民が愛着を込めて Rijksmuseum Amsterdam 、レイクス・ミュージアムと呼ぶアムステルダム国立博物館にトラムで向かった。
訪ねた05年当時、博物館自身が “ 博物館史上最大 ” と呼ぶ改装工事が行われていて13年初頃まで続くらしい。
ただ、レンブラントの 「夜警」 「聖パウロに扮した自画像」やフェルメールの 「デルフトの小路」 「牛乳を注ぐ女」をはじめ、オランダが誇る17世紀の最高傑作マスターピースは、本館に併設されたフィリップス棟で展示されている。
それ以外の作品は、市内の新教会やゴッホ博物館、レンブラントの家、そしてハウス・マルセイユで見ることができるとカタリナは言う。
運河の街アムステルダム、セントラル駅を扇の要に道路が放射状に広がり、幾重もの運河が連なる。
トラムは、ヘーレン、カイゼルなどの運河に架かる橋、海抜ゼロメートルを象徴するゆるやかに反る橋を渡り、清掃が行き届いているとも思えない街路を、車輪を軋ませながら時に警笛、時に鉦を鳴らし走る。
シンゲル運河を渡って暫く、広々とした緑地帯を挟んで博物館やゴッホ美術館、近代美術館やコンサートホールのコンセルトヘボーなどが集る、ミュージアム・プレインと呼ばれる一角でトラムを捨てた。
一角の正面、レンブラントの傑作 「ユダヤの花嫁」の手の部分の看板が架かるネオ・ルネッサンス様式の博物館(写真上)が望める。
アムステルダム・セントラル駅と設計者が同じとか、赤い煉瓦にグレーの屋根が似合う。
正面から建物左手へ案内する小さな看板が鉄格子の塀にあって、その上にマスターピースの垂れ幕が風を受けてはためく。
およそ美術館とは思えない細い通路の奥がフィリップス棟の入口(写真中)。
狭いホールでチケットを買って、次の部屋に進むとオランダ共和国時代の部屋。
その部屋の階段を上ると、そこにオランダ絵画黄金期の名作、マスターピースが並ぶ。
カタリナ、他の作品に目もくれず、さっさとその二階のレンブラントの部屋(写真下)へと行ってしまった。
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