10月も余すところ三日の日曜の朝、小雨の東京にいた。
この街へは確か08年の夏、上野の博物館の「<対決・巨匠たちの日本美術展>」に行って以来のこと。
翌日の都美術館の「フェルメール展」、開館と同時に入館したものの人の多さに恐れおののき、目指す絵だけを頭越しに覗いた後、出口に向かったが入口付近は長蛇の列。
「対決――」もそうだったが、人人人で呆れたことがあった。
この大阪東京間、新幹線と飛行機が所要時間や値段で乗客の争奪が激しいと聞く。
新幹線、弁当にビール片手の物見遊山ならいざ知らず、3時間近く味気ない車窓風景を見せられるのは苦痛。
さりとて飛行機、空港へのアクセスと僅か1時間ほどのフライトに物々しいセキュリティチェックが煩わしく一長一短。
で、この区間のシャトル便構想が頓挫、事前の便指定が必要な飛行機に比べ発着本数も多く乗車が簡易な新幹線を利用していた、喫煙可なんておぞましい車両もあるが。
ところが今回、インターネットで運賃を比べていたら、予約時期が早いせいで飛行機がかなり安いことを知り試しに利用、初めての羽田空港となった。
その羽田、なるほど東京の一方の玄関口、伊丹と比べること自体阿呆らしいほどでかく、到着ゲートから動く歩道を何度も乗り継ぎ(写真上)ようやくロビーに。
自分のことはさておき日曜の朝早くから何処へ行くのかこれまた人人、老夫婦にこの駄々広さは手に余る。
その日の午後、東京駅(写真下)に向かったが、相も変らぬこの駅の雑踏にたじろぎ喧騒に身を竦めながら、こんな馬鹿でかい街、「一体誰が拵えたンや?」と来る度に思う。
そう言えばついこないだ、高慢ちきな老知事が、「俺がやらなきゃ」と任期半ばで放り投げたかと思えば、前回の選挙でその御仁に負けた芸人が、「後釜なんて・・」とTVでにやけていたのもこの街だったっけ?
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.533
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