※ ドイツ ‐ ベルリン/ゲマルデ・ギャラリー編 (27) ‐ 中欧美術館絵画名作選 (79)
ドイツ・ルネサンス期に活躍したルーカス・クラナハ(1472-1553)。
その彼が、74歳の時、人生の黄昏を迎え 「青春の泉」(1546年/122.5 x 186.5 cm)を描いた。
主題は、その水を飲むと誰しもが若返るとされている伝説上の泉、早い話が英語表記 Fountain of Youth のとおり、若返りの泉である。
ちなみに、“ スペインの探検家ポンセ・デ・レオン(1474-1521)がフロリダへ旅行した際にこの泉を探し求めた ” (ウィキペディア)とされるがどうだか?
それはとも角この手の逸話、エデンの園やら桃源郷、洋の東西を問わずあるようだ。
話しがそれた、この作品をくどくどと説明するよりも画面を見て貰えばお解り頂けようというもの。
が、節介乍ら少し触れれば、中央の泉、というより大浴場と言った趣だが。の左手、垂乳根の老婆や体が不自由らしき人が荷車や背負われ泉に入ろう(左)としている。
そして、泉の右方に移る(中左)につれ、あら不思議や胸は張り、腰はくびれ、クラナハ描くところの「<ルクレツィア>」(1533年)の如き若々しい美女に変身している(中右)ではないか。
さらに、右手奥の庭園では若返った男女が飲み歌い、語らう様(右)が描かれてい、まさに老画家クラナハ、生への飽くなき執念が見て取れるのである。
ところで、“ 人の一生は120年となった ” (創世記6章3節)が、この泉があれば、あなた入ります?
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1350
旦那さんが聞いたら 「お金がなくとも愛があればいいの」、と言ったのは誰やった?と怒りはりまっせ
尤も、そんな証文、とっくに反故紙やろうけど・・・
カタリナと二人で入ろうかなあ
若返ったら優しくて自分だけを大切にしてくれる大富豪と
一緒になろうかな