二十四節気のひとつ、一年で一番寒さの厳しい頃とされる “ 大寒 ”(だいかん)。
今季はこの月の20日からだったらしいが、暦どおり今冬一番の寒気が月末に襲来、北国では雪下ろしなどに大変な様子。
昨年末、“ 検査結果にもよるが、暦の隙間を狙って年明けにでもできれば ” と書いた<墓参>。
その一年目の節目検診、癒着でひと悶着したこともあったけれど、お陰様で再発も転移もなくやれやれ。
一方、カタリナ、前号で投稿していたが、お仲間の皆さんと、四回の初釜を終えることが出来たよう。
ところで、<何年か前の正月>、わざわざこの月の頭文字を捩(もじ)って、“ 今年も、「い」やになるほど長く?感じた一月だった ” と書いたが、今年は、検査に初釜に東京行などが重なって意外に短く感じた。
そんな月の末の某日、雪がちらつく中、延び延びにしていた墓参、ようやく叶ったという次第。
その道中のこと、「隠し事の無い家」と苦笑いを浮かべるので、何のこと?と考えていたら、「あゝ、ブログのこと」と思い至った。
ブログとは Web Log の略、ある意味日記をネット上に晒しているようなものだが、この稿も、それそのものじゃないかと失笑。
でも、旅やお茶や写真のことなど、拙い文を読んで貰える貴重な機会である。
それに、遠く離れて暮らす家族、多分、「あからさまにして」と顰蹙しているだろうけれど、老夫婦の日日を知る方便ともしているらしく、先の癒着のひと騒動に、「大丈夫?」と電話をくれたりする。
話はそれたが、きりりと寒さに身が引き締まる大寒も、月が明ければ節分に立春と続く。
昨年のこの時期、それでなくともうそ寒い病院のベッドで、夕食に配られた<鬼追いの豆>ならぬボーロを、ぼそぼそと齧っていたことを思えば、なんと心地のいいことか。
カタリナも、「さあ、稽古が始まる」と実に嬉しそうだ。
もう少し秘めやかにすれば? なんて思いながらキーボードを叩いた日の朝、窓を開けると今季初めての白い世界が朝日に輝いていた。
そんなこんなで睦月一月がゆき、寒中に咲く花は健気?だが、春はもう目の前。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.572