茶の製法の違いとは?
白製と青製の違いのことで、上林家の「茶入日記之覚」(1619年)に “ 青茶 ” と記されている。
青茶とは湯引き製法で作る茶で、新芽を蒸すのではなく沸騰した湯の中に通すのだが、灰汁(あく)を少し入れると葉の色素と灰汁のアルカリ性が反応し鮮やかな緑色になることを発見。
小堀遠州が、古田織部好みのこの青みを帯びた色の茶、青茶、青製の茶を後から出来た茶として「後昔」(のちむかし)と名付けた。
一方「初昔」(はつむかし)は、青茶が出回るまでの茶の製法で、蒸して作った茶のこと。
遠州は、従来の白みを帯びた色の茶を “ 白茶 ” と名付け好んだという。
これが、最初の昔の製法、昔とは伝統ある昔ながらという意。で造られている茶のことで「初昔」と名付けたという訳。
初昔、後昔の名付け親と伝えられる遠州は多才な人で、御茶吟味役として宇治茶にも関わり深く、それまでの茶名が等級を示しているだけだったものを、季節や茶園などを表す銘を付けたり、茶の道具に銘付ける風雅な楽しみをもたらした。
茶道では、何人かが一椀を廻し飲む「濃茶」と、一椀を一人で飲みきる「薄茶」がある。
これまでに書いた茶の等級や、茶名、顧客である茶道家元などに「銘をお願いします」と付けてもらった御銘のことは、その濃茶に使う茶のこと。
現在、薄茶用にも銘が付けられ販売されているが、明治時代でも別儀(べちぎ)、間詰(あいづめ)、極揃(ごくそそり)など等級を表す名称で、薄茶の銘の歴史は浅い。
その昔、試飲して茶を決めると、注文した茶は半袋(10匁)に茶銘、摘採日、詰めた日、詰めた茶師を記し購う人の茶壷に詰め保管、その袋をつめた茶壷の隙間に詰め茶をするのだが、これが薄茶用抹茶となる。
詰茶は試飲していないので茶師により味に差があり、購った人が茶師の優劣の判断をしたり、好み違いで取引を中止したりした。
そこで茶師達は詰茶を持ち寄って<合組>しておき、詰茶で差が出ないようにしたと聞いたことがある。仲間内の知恵という訳。
余談だが、現在は灰汁で湯がく青茶製法は不純物混入の問題もあり、蒸す白茶製法になっている。
五回に亘ってのお茶の話、参考になりましたでしょうか?
日本の言葉は言霊ともされ美しい。茶道の中で知る言霊に日本人であることを感謝する日々です。
ところで、紅(あか)に始まり、白、紫、そして、黄と続いた花シリーズ、最終回は桃色です。
ペトロが撮りためた中から選びましたが、どの色の花もそれぞれに美しく心を和ませてくれました。(
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Peter & Catherine’s Travel Tour No.452