ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

葱や?

2010年12月29日 | 日記

 墓参りのついでと言っちゃなんだけど、今夏、気散じに出かけた<有馬温泉>でひとっ風呂浴びて帰ることに、というところまで書いたが、今日はその続き。

 日頃の無沙汰を詫びた暮の墓参の帰り道、ささやかな慰労も込めて、鉄分一杯の赤茶けた湯でとっぷりと温まってきた。
 泊まらない客にも大浴場を開放、食事とセットに売り出している。

 Photo_10話はそれるが、昔と違って温泉宿も様変わりのようだ。
 一部屋に何人も押し込み、大広間で大酒を食らっての宴会騒ぎ、人手もかけず濡れ手で粟の団体旅行も余り期待できそうにないご時勢と聞く。

 小グループを相手に少々値が張っても、凝った料理とか貸切風呂とかサービスに特徴がある宿か、徹底した安値の宿が流行っているとも聞く。

 ある本で、日本旅館が嫌いで絶対に利用しないと、まるで親の敵にでも巡り合ったように登場人物に語らせていたのを読んだ記憶がある。

 曰く、スリッパに履きかえろ、風呂は○○時まで、夕食は○○時までと、言葉は丁寧だがその慇懃無礼振りが鼻持ちならない、と言ったような主旨だった。
 まあ、確かにホテル、それも、海外のそれに比べれば随分とお節介だ。

 Photo_4Photo_5しかし、浴衣に畳、大きな浴槽にたっぷりな湯、お節介も取りようによっちゃ細やかな気配りで捨て難い魅力、そんなに目くじらを立てなくてもと思う。

 話が随分と横道にそれたが、立ち寄った温泉宿の屋号 、葱屋さんが転業? と思いきや、かつて主が神職だったらしく禰宜屋、「なあんだ、そうなの」。

 建物はかなり年季が入っていたが、おもてなしは四囲の楓? 夏の緑と紅葉の頃は、見応えがありそうなことは窺わせた。

 今年も恙なく暮らすことができたと墓前で掌を合わせ、大浴場で鉄分の赤茶けた金泉、透き通った銀泉にゆったりと浸かり、身も心も温まったという次第。
 ところでこの日は冬至柚子湯を 「ちょっとばかり」 「期待していたのだが見事空振り!

 折りしも今週の朝日俳壇、「百歳の花の如きに柚子湯かな (岩沼市・佐藤久子さん/長谷川櫂氏選)

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