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MotoGP : 第3戦 フランス アフターザフラッグ

2010-05-24 21:56:31 | MotoGP 2010
MotoGP 第3戦 フランスGP 決勝 コメント



■開催日:2010年5月23日(日)決勝
■開催地:フランス/ルマン(4.180km)
■観客:82,270人(3日間:16万2745人)
■周回数:28周(117.18km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:32度 ■路面温度:51度
■PP:V・ロッシ(1分33秒408/ヤマハ)
■FL:J・ロレンソ(1分34秒545/ヤマハ)






REPORT


晴天で行われた28周の決勝、ポールポジションのロッシが好スタートを切る。その後ろにロレンソ、D・ペドロサ(ホンダ)、N・ヘイデン(ドゥカティ)、C・ストーナー(ドゥカティ)らが続く展開。3周目、4番手だったストーナーが転倒すると、トップ集団はロッシ、ロレンソ、ペドロサの3人に絞られる。8周目、ロレンソは一瞬ロッシを抜くが再びロッシが抜き返す。その後はロッシとロレンソのテール・ツー・ノーズが続き、ペドロサがやや後退。中盤、ペースを上げてきたロレンソは12周目にロッシをパスしてトップに浮上すると、その後も15周目に1分34秒545のファステストラップを叩き出すなどハイペースで後続を引き離し、そのまま独走しトップでゴールした。

一方のロッシは、ロレンソに抜かれた後、コーナー立ち上がりの加速で十分なグリップが得られなくなり、ついていくことができずロレンソの逃げ切りを許すこととなった。それでも3位グループには2~3秒差をキープしたまま安定した走りを披露して2位でゴールした。終盤は、ロッシの後方で、僅差の3位争奪戦がペドロサ、A・ドビツィオーゾ(ホンダ)、ヘイデンの3人で展開されるが最終周でペドロサが後退。ドビツィオーゾが3位をもぎ取った。







RIDERS COMMENT


※ 随時更新


MotoGP





1位 ホルヘ・ロレンソ Yamaha 44'29.114

「連続優勝することができてとても嬉しいよ!だってモトGPでは初めてなんだ。このことで自分自身を信じられるようになったよ。今回はようやく好スタートを切ることができて、これも嬉しかったことだけれど、その後はすぐにペドロサをパスすることができた。でもバレンティーノを抜くのは大変だった。彼はブレーキングをかなり深くまで遅らせていたから、僕もとても慎重にやらなければならなかったんだ。これは1年前ならできなかったことだね!そしてやっとパスすることができてトップに立ったんだけど、そのあとそのまま逃げ切れるとは思っていなかったんだ。
でもマシンもタイヤも好調だったから楽にハイペースをキープすることができたよ。ヤマハに入ってからは2位1回、優勝2回と、ここルマンではいいことばかり。この成績ならフランスGPを楽しんでいると言ってもいいよね。またランキングトップというのも、とても嬉しいことだけれど、シーズンはまだ始まったばかりで先はとても長い。次は大好きなムジェロだけれど、ライバルたちも手強いな。最後になったけれど、チームの仲間と、ヤマハのみんなに感謝」


2位 ヴァレンティーノ・ロッシ Yamaha +5.672

「スタートはとても良かったんだけれど、ロレンソと比べたらペースが上がっていないことは初めからわかっていたんだ。それに加えて予想外の問題も出てしまった。とくにコーナー立ち上がりでのグリップと、そのあとの加速が思うようにいかなかった。だから自分ではもっと速く走れると思っていたのに、結果的にそうはならなかったんだ。ロレンソが何度も仕掛けてきて、僕としては何とか抑えたかったけれどもできなかった。さらに抜かれた後も、ついて行くことができなかった。彼の走りは本当に素晴らしかった。心から祝福するよ。
また今日のことは、肩の怪我のせいにすることはできない。走る前まではもっと大きな影響を予想していたんだけれど、実際には殆ど問題がなかったからね。残り6、7ラップになってちょっと気になり始めたんだけれど、その頃にはすでに勝負は決まっていたんだ。大切なことは、完走して確実に20ポイントを獲得すること。シーズンは長いし、まだ9ポイントしか離されていないのだから何も問題はないよ。次は僕のホームレース、ムジェロだから楽しみなんだ!」


3位 アンドレア・ドビツィオーゾ Honda +7.872

「表彰台に立てて本当にうれしい。なぜなら、開幕戦カタールGPで表彰台に立てたことが、運に恵まれただけではないことを証明できたからね。今日の表彰台は、自分にとっては、とても重要なものだった。今日は厳しいレースだった。昨年は大きなリードを築きながら最終ラップでダニに抜かれてしまい、表彰台を逃している。今年は反対にダニをかわして表彰台に立つことができた。ウインターテストで自分が成長したことを、今日のレースであらためて感じた。今日のダニは、立ち上がりが速くて抜くのは難しかった。後ろにニッキーがいたので、そちらにも神経を使わなければならなかった。ホームGPとなる次のイタリアも表彰台に立てるようにがんばりたい」



4位 ニッキー・ヘイデン Ducati +9.346

「今日は願った通りの4位でフィニッシュできてうれしく思っている。なぜなら、この週末僕は苦戦していたし、レースがスタートした直後にポジションを下げてしまった。僕は集中して少し速く走った。強くプッシュして、前を走るライダーたちを捕えて、表彰台に上がりたかったけれど、残念ながらそれは叶わなかった。チームは皆良い仕事をしてくれたから、心から感謝している。4位という結果はまあまあだとけれど、ムジェロではもっと良い成績を収めなければいけない。ケーシーと、彼のチームについては、残念に思う。彼らは懸命にバイクを調整している。彼は、信じられないほど速いライダーだから、この結果にとても落ち込んでいるだろう。でも、彼は必ず戻ってくる。彼は強いからね。まだシーズンは続いているから、次回はお互いに笑顔になれることを願っているよ。」



5位 ダニ・ペドロサ Honda +12.613

「今日はトップグループに加われたが、最終的にこういう結果に終わり、本当に残念だった。序盤は快調だったし、トップグループについていくのも問題はなかった。しかし終盤は、ペースをキープするために何度もミスをしてしまった。レース後半は、リアブレーキがうまく使えずリズムを崩した。今日のアンドレアはとてもうまく乗っていたし、終盤もペースが落ちなかった。今日、表彰台に立ったアンドレアを祝福したい。これからの中盤戦は連戦となるので、次戦のムジェロでさらにバイクをいい状態に仕上げたい」


6位 マルコ・メランドリ Honda +21.918

「昨日までとは違い、いいラップを刻むことができた。朝のウオームアップでいくつかセッティングを変えたのだが、それがいい方向に進んだ。しかし、いくつかのコーナーでエンジンブレーキのセッティングが合わず、タイムをロスした。スタートしてしばらくは、トップグループからそれほど離されずに走ることができた。ニッキーの後ろにいたが、ミスをして離されてしまった。追いつこうとがんばったが、今日は、きっちり完走しようと決めた。今年になってこれがベストリザルト。ホームGPとなる次のイタリアGPが楽しみだ」



7位 ランディ・ド・ピュニエ Honda +29.288

「大勢の地元ファンの前で、こういう結果を残せて本当によかった。最高峰クラスに上がってから、ル・マンでは、ベストリザルトを残せた。今日は、2列目からスタートしたのに、大きく遅れてしまった。しかし8番手までポジションを上げることができた。その後、ストーナーが転び、7番手に浮上した。それからペースを上げようとしたが、フロントタイヤのスライドに苦しんで10回くらいは転びそうになった。3戦を終えて総合6位。プライベートチームでトップにいることがうれしい」



8位 エクトール・バルベラ Ducati +33.128

「満足しています。ヘレスで行ったテストがとても重要でしたね。私達はいくつか改良点を見つけることが出来ていました。そして、チームは今週末、非常に良く働いてくれて、素晴らしいマシンを準備してくれました。予選では後ろから2番目で、何も失うものが無いので、開き直ってレースをエンジョイすることを心がけました。レース序盤、タイヤが温まるまで左に難しさを感じていました。しかし、ラップが進むにつれ良くなっていきました。けれども、青山がやってきていくつかポジションを落としてしまいました。それでも何とか挽回して8番手になることが出来た。最終ラップまでフロントエンドの接地感が良かったので、とても満足しています。今シーズン最初の2レースはあまり良くなかったので、今回のレースではグループの先頭でゴールすることを目指し、それを達成することが出来たので、とても満足しています。」


9位 アレックス・エスパルガロ Ducati +33.493

「レースの結果には満足しています。MotoGPにおいて今までのベストリザルトですし、トップ10に初めて入りました。今回は金曜から良いリズムを持っていました。次のレースを楽しみにしています。今回のレースは、スタートが悪く、2つ順位を失いました。その後、リズムを掴み、前のライダーとのギャップを縮めていきました。そして、気がつくと8位争いのグループまで追い付いていました。数ラップ後に青山を抜き、ラスト2ラップでエドワーズがミスし、シモンチェリもパス出来ました。フィニッシュライン前、3コーナーで青山と接触したのは残念でした。これでバルベラにアドバンテージを与えてしまい、僅かに届きませんでした。しかしながら、次のレースにも自信がもてたし、更に向上させていけるよう望んでいます。」


10位 マルコ・シモンチェリ Honda +33.805

「ベストを尽くしたけれど、昨日に比べて今日はうまく走れなかった。終盤、バルベラとエスパルガロに抜かれてしまった。あのまま8位でフィニッシュできれば最高だったけれど、仕方がない。最終的に10位になったけれど、予想通りのポジションでレースできたことはうれしい。今、自分にとって大事なのは最後まで走ること。今日のレースは次のイタリアGPにきっとつながると信じている」


11位 青山 博一 Honda +34.346

「金曜日の走行が終わった時点では、正直、今回はどんなレースになるのだろうと心配だったが、着実にセッティングがよくなって、今日はいいレースができたと思う。終盤、シモンチェリとエスパルガロを抜いてチェッカーを受けられればよかったが、オーバーランして抜き返されてしまった。今回は、フロントタイヤに厳しいレースだった。一度、大きな滑りがあって、転倒寸前だった。今日は大きなグループの中で競り合いになって、自分のいいところと相手のいいところの差がはっきりしていたので、抜くポイントを探しながらのレースだった。結果は11位だったが、いいレースができたと思う」



12位 コーリン・エドワーズ Yamaha +37.123

「僕はこのマシンを裏の裏まで知り尽くしているし、ルマンではこれまでに何度もいいレースをしてきた。でも今は問題の原因が見つからず、解決できる感じがしない状況だ。気持ちよくスムースに乗れるようになって初めてペースが上がってくるものだが、現時点では何をやっても上手くいかない。テック3のみんなと一緒に懸命に頑張ってきたけれど、問題を克服することができなかった。レース中はほとんどずっとシモンチェリの後ろにつけて、その走りを見ていたけれど、コーナー進入では彼のほうがより深くまで突っ込んでいけるんだ。僕のほうはブレーキをかけてマシンを寝かせと、問題にぶつかってしまって、解決策が見当たらない状態だった。今回はチームのホームレースだったし、もっと上を目指して臨んでいただけに悔しくて仕方がない。次のムジェロまでにしっかりと立て直して、自信を持って走れるようになりたい」


13位 ミカ・カリオ Ducati +55.061


「レースの1時間前に鎮痛剤を打ちましたが、肩の痛みは相変わらずで競争力を発揮できませんでした。あまりにも痛くて、まともなライディングが出来なかった。他のライダー達より2秒近く遅いタイムでした。ピットサインで何人ものライダーがリタイアした事が分かっていましたので、歯を食いしばって完走し、シーズンの為にもチームにポイントを持ち帰ることにしました。次のレースでは良い週末になるでしょう。肩の問題が無いことを望んでいます。」



リタイア ベン・スピーズ Yamaha 22 Laps

「厳しいレースウイークだった。しかも、そうなったのは僕自身のせいだ。昨日の午前中は自分のミスで転倒し、セッションのほとんどを棒に振ってしまった。僕は何よりもまず、コースを覚えるために走らなければならないというのに、貴重な1時間を無駄にしてしまった。決勝ではスタートがうまくいって、最初の1、2周で良いリズムをつかんだ。カピロッシやコーリンとのバトルのときも、問題なく走れていたんだけれど、第3コーナーでカピロッシがフロントを滑らせたのを見て、そのすぐあとに僕も同じことをやってしまって転倒した。怪我をしなかったのは不幸中の幸い。このあと少し休めるので、次のムジェロでは100%の状態でプッシュしできるように準備したい。このところ思いがけず、いろいろなことが起きているけど、自信は失っていないので、条件さえ揃えば必ずうまくやれると思う。もっと前へ行けると信じているんだ」



リタイア ロリス・カピロッシ Suzuki 22 Laps

「チームにとってまたしても不運な結果だ。今回は、シーズン始まって以来ベストと言える感触があったので、結果を出すべく練習から積極的に取り組んだ。レースでは、グリップが良くなかったので慎重にスタートした。2,3周回するうちに調子が出てきて、走りのリズムをつかみコーリンを抜いたが、第3コーナーで転倒した。リーンインからフロントが滑ってしまった。この週末は全体的に良い感じで走れていて、決勝前のウォームアップでも問題は何もなかったが、いざレースになって転倒してしまった。一生懸命取り組んでいるチームの皆に申し訳なく思う。自分としては状態も良く、チームは良い結果を出さなくてはならないだけに、本当に心苦しい。次戦のムジェロでは結果を出せるよう頑張りたい。」


リタイア ケーシー・スト―ナー Ducati 26 Laps


「今週末はずっとバイクの調子が良かったから、本当に残念だ。僕はコースのどこでもフロントをプッシュすることが出来ていた。しかし、なぜかレースが始まった途端、フロントが閉じるような感覚があった。僕たちはこの真相を探らなければならない。なぜなら、僕は3レースでまだ1度しかフィニッシュ出来ていない。僕は、ずっとライディングスタイルは変えていないけれど、もし僕に何かできる事があるのであれば、そのように対応しなければならない。もしかしたら、レースで僕の前にスローなライダーがいると、僕はフロントに同じプレッシャーをかける事が出来ないから、それが原因かもしれない。正直に言うと、現時点では何が問題か分からない。次のレースに向けて何がベストなのか、じっくりと答えを見つける必要がある。」


出走せず アルバロ・バウティスタ Suzuki


「痛みがひどかったので、鎮痛剤を打って走ったら結構いい感じで走れた。そしたら速く走っていた訳じゃないのにリアを滑らせてクラッシュした。それで更に痛みがひどくなりレースをキャンセルすることにした。この先もレースは続くし、半分の力でレースやるより、全力でやった方が良いからね。次のレースには治して望みたいね。」






RIDERS RANKING


1 ホルヘ・ロレンソ Yamaha 70
2 ヴァレンティーノ・ロッシ Yamaha 61
3 アンドレア・ドビツィオーゾ Honda 42
4 ダニ・ペドロサ Honda 40
5 ニッキー・ヘイデン Ducati 39
6 ランディ・ド・ピュニエ Honda 26
7 マルコ・メランドリ Honda 21
8 コーリン・エドワーズ Yamaha 16
9 マルコ・シモンチェリ Honda 16
10 エクトール・バルベラ Ducati 15
11 青山 博一 Honda 13
12 ミカ・カリオ Ducati 12
13 ケーシー・ストーナー Ducati 11
14 ベン・スピース Yamaha 11
15 アレックス・エスパルガロ Ducati 8
16 ロリス・カピロッシ Suzuki 7
17 アルバロ・バウティスタ Suzuki 6







Moto2クラス



1位 トニー・エリアス モリワキ 29'58.726

「優勝することができて本当にうれしい。昨日の予選で転んだときに、41番手になったかも知れないのに、チームの必死のバックアップで7番グリッドからレースに挑むことができた。今日はスタートがよかったし、タイヤをセーブするためにも、トップグループについていこうと思っていた。結果的にシーズン2勝目を挙げることができたし、チャンピオンシップでもトップに立つことができた。今大事なのは、一戦一戦、バイクを仕上げて冷静に戦うことだ。チーム、そしてモリワキのすばらしい仕事に感謝したい」



2位  フリアン・シモン  シューター    +1.336


3位 シモーネ・コルシ TSR +2.831




リタイア 富沢 祥也 シューター 19 Laps

「スタートはよかったのだが、1コーナーの混戦に飲まれてポジションを上げることができなかった。その後、ポジションを上げることができたのだが、前を走るデ・ロサが転び、それを避けるためにコースアウトしてしまった。これで大きく順位を下げてしまい、それから必死に追い上げたのだが、パシーニ(JIR Moto2)を抜いた後、フロントから転んでしまった。バイクの調子はよかったし、本当に残念だった」



リタイア 高橋 裕紀 テック3 22 Laps


「序盤、前にシモンとコルシがいたので、早い段階でこの2人を抜かなくてはいけないと思った。予定通り、この2人を抜いてトップ4台の後ろにつくことができたが、抜いた2人とバトルになると面倒なのでさらにペースを上げた。ライン取りも、単独で走っているような大きなライン取りだと抜かれるので、ややイン側を走ることもあったのだが、それが原因で、フロントからあっという間に転んでしまった。残念なレースだった」









125ccクラス



1位 ポール・エスパルガロ Derbi 41:52.280





2位 ニコラス・テロル Aprilia +0.957





3位 マルク・マルケス デルビ +4.428








8位 小山 知良 Aprilia +11.165


「少しでも期待に答えられるように、全力を尽くしました!!
スタートも上手く行き、3年振りに表彰台争いに加わる事が出来ました!!
残り8周でハイサイドを起こしてしまい、少し集団と離れてしまいましたが、ハイペースでのバトルに加わる事が出来たので、結果は8位でしたが、3位集団との差は5秒以内だったし、前回のヘレスに比べて内容の濃いレースでした!!
まだエンジンの差はありますが、欲をかかずに着実に頑張って、チーム一丸となって成長して行きたいと思います。」












監督クラス


W・ズィーレンベルグ(ヤマハ・ロレンゾ・チーム監督)

「素晴らしいレース、そして最高の結果だ。ホルヘはバレンティーノの後ろでじっくりとチャンスを待ち、やっとパスしたあとはハイペースをキープしてどんどん引き離して行った。とても勇敢な組み立てで、真の強さを見せることができたと思う。今回はウイークを通してずっと絶好調だったが、我々の目標は依然として表彰台に上ること。だからこの優勝は、予想外のボーナスのようなものだ。チャンピオンシップをリードして迎えたこのレースでは、プレッシャーを感じているだろうと思っていたのだが、実際には全くそんなことはなかった。ホルヘはいつもと同じように、ただ懸命に戦った。彼のその頑張りが最高の形で報われたということなのだ」



D・ブリビオ (ヤマハ・ロッシ・チーム監督)

「バレンティーノは今回も絶好のスタートを切ったが、そのあとロレンソが追いついてきて、トップをキープするのが難しくなってしまった。今日はロレンソの方がペースが速かった。バレンティーノのマシンはスライドが大きく、ロレンソに抜かれたあと、それについて行くことができなかった。それで2位キープに切り替えたが、それも決して楽な状況ではなかったのだ。これでポイント差が拡大したが、まだその差は9ポイント。我々もまだ十分に、このエキサイティングな戦いの中心にいる」


H・ポンシャラル (モンスター・ヤマハ・テック3チーム監督)

「ちょっと言葉が強過ぎるかもしれないが、今日のことは我々にとっては災難だったよ。なぜなら本来ならもっと良い結果を得られたはずだから。ウイーク初日の金曜日、ベンは非常に好調で、前回のヘレスよりもさらに早くコースを攻略して我々を驚かせたほどだ。またコーリンのほうもルマンとの相性は抜群だから、チームとしては大いに期待していたのだ。ところが結果的に、ベンはプラクティス中の怪我の影響もあって転倒リタイアとなってしまい、コーリンもいつもの彼とは別人のような走りになってしまい、本来のポテンシャルを出すことができずに終わった。なぜこのようなことになってしまったのか、これから膨大なデータをしっかり分析し、解決策を探していかなければならない。その一方で、同じヤマハ勢で大活躍したロレンソとロッシに祝福を贈ろう。YZR-M1が素晴らしいマシンであることは明らかで、我々はチームの実力を示すためにも、これまで以上に頑張らなければならない」


中島雅彦 (FIAT YAMAHA TEAM 監督)

「まずはホルヘの2連勝に祝福の言葉を送りたいと思います。バレンティーノは右肩の怪我の影響が懸念されましたが、レースディスタンスをうまくマネージし、2位を確保してくれました。ヤマハの開幕3連勝はチーム全体の士気が上がり大いに励みになります。一方、テック3チームのコーリンはフロントエンドに問題を抱え12位、ベンはプラクティス中の負傷の影響もあり、転倒リタイアと厳しい結果ですが、次戦へ向け気持ちを切り替えて立て直しを図りたいと思います。開幕2ヵ月でまだ3戦消化したのみ、今後2ヵ月での6戦はライダー、スタッフにとって厳しいスケジュールとなりますが、シーズンの趨勢を決める大きな山場となる事を肝に銘じて頑張りたいと思います」 





山路敏幸 (Repsol Honda Team 監督)

「結果は厳しいものだったが、次の大会に向けて何をすべきか明確になった。明らかにハンドリングの差が出ていたと思うし、両ライダーのコメントとの整合も取れている。イタリアGPに向けて、この点をしっかりと改善していきたい。今日は、ロレンソが速いペースでレースをするだろうというのは予想できていた。ダニは、終盤、ミスが続いてタイムにバラつきが出てしまった。最終的にドヴィツィオーゾが3位、ダニが5位だったけれど、トップとの差は確実に縮まっていることを感じた。両ライダーともに最後まで速いラップタイムをキープしてくれた。結果はさておいても、両ライダーともに今日は、いいレースをしてくれたと思っている」




ポール・デニング (スズキ・チーム、マネージャ)






ヴィットリアーノ・グアレスキ (Ducati MotoGP Team Manager)













ブリジストン






山田宏 (モーターサイクルレーシングマネージャー)

「前戦のスペインGPに引き続き2連勝を飾ったホルヘとチームの皆様に、お祝い申し上げます。今日のコンディションは、ライダーにとってもタイヤにとっても、想定を上回る厳しいものでしたが、素晴らしいレースになりました。アンドレア、ニッキー、ダニのバトルは手に汗握る内容で、また、中位グループの選手たちのバトルも素晴らしい内容でした。また、エクトルとアスパルチームが自己ベストとなるルーキー最上位の8位でフィニッシュしたことに対しても、お祝いを申し上げたいと思います」


生方透 (モーターサイクルレースタイヤ開発マネージャー)

「今回のレースウィークは非常に厳しいコンディションになりました。さらに、決勝レース時にはレースウィーク中でも最高温度を記録したにもかかわらず、両コンパウンドとも満足のいく優れた安定性と耐久性を発揮しました。この高い温度はラップタイムや総レースタイムにある程度の影響があったのは事実ですが、タイヤの安定性は非常に高いレベルで機能したと思います。ニッキーは全28周回の20周目で自己ベストタイムを記録していますが、これは全レース周回での良好な耐久性を示しているといっていいでしょう。今日のレースでは、左右非対称のリアタイヤが耐久性の面で有利であることから、多くの選手が硬めのコンパウンドを選択しましたが、このような高温の中でも、ソフトコンパウンドを選んだアレックスがタイヤを良好に作動させていたことにも勇気づけられる思いがしました」




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