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MotoGP : 第9戦 ドイツGP 初日コメント

2009-07-18 09:32:50 | MotoGP 2009

2009年7月17日(金)フリー走行1

■開催地:ドイツ/ザクセンリンク(3.671km)
■天候:晴れ/雨
■コースコンディション:ドライ/ウエット
■気温:24度 ■路面温度:28度






第9戦ドイツGPのフリー走行は、朝から青空が広がるすばらしい天候だったが、午後になって夏の雲が空を覆い、125ccクラスのセッション中に激しいスコールとなった。そのために、125ccクラスはドライからウエット。

続くMotoGPクラスはセッション序盤は路面が濡れた状態だったが、その後、気温の上昇によって急速に乾き始めるというコンディション。マシンのセッティングもコンディションの変化に素早く対応していかなければならなかった。

250ccクラスは再び青空が広がり、ドライコンディションで行われた。



RIDER COMMENT

YAMAHA

V・ロッシ選手談(フリー走行3番手/1分23秒088/29周)

「ひとつのセッションで、あらゆるコンディションで走ることになり大変だった。でもおかげでいろいろなセッティングを試すことができた。序盤のウエットでもマシンのフィーリングが良く、タイムも速かった。そして、ほぼドライになった終盤では、こうして3位のタイムを記録することができたんだ。つまりコンディションがウエットからドライへと変化していっても、素早く対応することができたということで、とても満足している。

タイムアタックのときには、周りにたくさんのライダーがいたけれど、それがなければ、もう少し速かったかもしれない。けれど、それでも3位を獲得できたから良かった。それにブリヂストンのタイヤはとてもいいね。インターミディエイトのものがないので今日のようなコンディションのときには、少し大変だけれど、大きな問題にはならないと思う。明日以降は高速セクションでの総合的なバランスを向上させることが課題になるだろう」

D・ブリビオ、チーム監督談

「ひとつのセッションのなかにウエットとドライがあって、まるでふたつのセッションを走ったような感覚。見方によっては、これはとても良いことで、両方のセッティングをテストしてたくさんのデータを得ることができたので、決勝がどのようなコンディションになっても対応できるというわけだ。バレンティーノはウエットもドライも速く、我々にとっても自信になっている。明日はさらにセッティングを煮詰めることに集中に、完璧を目指したい」

J・ロレンソ選手談(フリー走行11番手/1分23秒496/28周)

「怪我の状態が期待していたほど良くなっていなかったのが残念。今日は初めてエアバッグ付きのレザースーツを着てみたけれど、安全性がとても高い感じがしていいね!このコースはあまり得意なほうではなくて、とくに低速コーナーは僕の乗り方に合わなくて、今回のように体調が万全でないときには余計に難しくなってしまう。しかもコンディションが変化するなかで、ここまでできたと思えば悪くない結果かもしれない。
序盤のウエットのときは、コースを思い出すことに集中。終盤になって路面が乾いてきたときには、ドライ用でチェックしなければならないこともあったので、タイムアタックの時間はほとんどなかったんだ。でも12人がコンマ7秒以内の差と非常に接近しているし、こんなコンディションだったので、結論を出すにはまだ早い。天気予報によれば明日も同じような状態らしいけど、予報が間違いであることを祈るよ」

D・ロマニョーリ、チーム監督談

「コンディションの変化が激しく難しいセッションだった。少なくとも、通常のフリープラクティスでなかったことは確かだ。予定していたテストがあったので、路面がドライになってからのセッティング変更の対応が遅れてしまい、タイムアタックの時間が足りなくなってしまったんだ。でも今日は多くの貴重なデータを収集することができたので、明日以降に生かしていきたい。ドライコンディションになってくれることを望んでいる。そして"通常"のプラクティスをしたい」

C・エドワーズ選手談(フリー走行6番手/1分23秒295/29周)

「去年のレースを思い出してみると、ブリヂストンのレインタイヤは本当に素晴らしかった。だから、今回は最近のウエットでの問題を解決するチャンスになると思うんだ。以前は荷重がリアにかかり過ぎてしまっていたけれど、今日はバランスがかなり良くなっていた。ドライコンディションに関しても、開幕戦のカタールで使用したセッティングに戻したら、まるで我が家へ帰ってきたような安心感があるんだ。
最近の2、3レースでは、方向性を外してフロントのフィーリングが何も感じられないような状態で、マシンが曲がってくれなかった。以前はフロントのセッティングが煮詰まらず、感覚がないままフロントに荷重をかけなければならなかった。けれど今では希望通りにマシンが動いてくれる。つまり全ての荷重をフロントにかけるのではなく、リアへの荷重移行をしっかりコントロールすることができるようになった。新型の電子制御制ステムも試して手応えを得た。今までは加速時にマシンをコントロールするのが大変だったんだけれど、これがとてもやりやすい。このような素晴らしいものを僕のマシンに提供してくれたヤマハに感謝。これによってコンマ数秒は短縮できる」

J・トーズランド選手談(フリー走行14番手/1分24秒317/32周)

「順位を上げることはできなかったけれど、ウエット、ドライともに多くのデータを収集することができて良かった。ウエットでの走行は重要で、そのなかでセッティングの不十分な部分が分かってきた。明日以降も雨の可能性が高いそうだが、今日の成果が役に立ってくれるだろう。路面が乾いて他のライダーがスリックに履き替えてからも、僕はウエットタイヤでの走行を続けた。これは、ルマンやムジェロのようにレース途中から路面が乾いたときのタイヤの状態を確かめたかったからなんだ。
ウエットでは危ない場面もあって、第8コーナーではシートから身体が外れてしまって、足をブレーキレバーにぶつけてレバーが曲がってしまったほど。とても痛かったけれど、幸いブーツのプロテクト部分が守ってくれたようだ。その後、ようやくスリックに履き替えてセッティングを変更していったけれど、タイムを上げていくにはもう時間が足りなかった。また、ヤマハが提供してくれた新しい電子制御システムがとても良くて、加速の時のパワーをしっかりコントロールすることができる。驚くほどの扱いやすさなんだ。コーナー立ち上がりが非常に乗り易くなっているので、僕にとっては大きな助けになっている」








HONDA

ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)

「今日はウエットコンディションで始まったが、転倒した去年のレースのことがあるので、徐々にペースを上げていけるウエットで走り出すのは気分的に楽だった。しかし、ウエットからドライへと変化したので、セットアップを進めるには難しい一日だった。今日はニューエンジンを試したが、微妙なコンディションだったので、明確な結論は出せなかった。しかし、フィーリングは悪くなかった。エンジンの評価をするためにも、明日はたくさん周回したい。大事なのはバイクをベストな状態に仕上げること。セッティングが決まれば、ドライでもウエットでもかまわないし、いいレースをする自信はある。やり残したことはたくさんあるが、初日としてはまずまずだった」

ランディ・デ・ピュニエ(MotoGP 4番手)

「いいスタートが切れたし、今日の結果に満足している。今日はウエットで始まったが、一周目からフィーリングはよく、セッティングも調整程度で済んだ。路面がドライになってからはソフトで走った。最初は慎重に走った。ペースがだんだん上がっていったが、そのままソフトで走り続けた。23ラップをこなしたが、ペースは悪くなかった。ソフトでいい走りができたので、明日の予選に向けて自信になった。今回はセッティングもすぐに決まり、明日も微調整だけでいいと思っている」

アレックス・デ・アンジェリス(MotoGP 5番手)

「難しいセッションだったが、ウエットでもドライでもうまく走れたのでうれしい。今日は路面コンディションが微妙だったので、何人かのライダーがスリックを履いて走り出すまで、タイヤを交換するタイミングを待った。スリックに変えてからは、徐々にペースを上げていった。スローセクションで旋回性が悪かったが解消することができた。しかし、リアのスピニングが収まらず、それを解決しなくてはいけない。今日は後半の高速セクションでいい走りができたと思う。明日は、もう少しアベレージを上げられる状態に仕上げたい」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 9番手)

「いいコンディションではなかったが、ニューエンジンのフィーリングは悪くなかった。今日は、ウエットで始まりドライへと変化した。最初はこれまでのエンジンで走り、乾き始めてからは、これまでのエンジンとニューエンジンの比較を行った。タイムを気にせず、とにかく、ニューエンジンのテストに集中した。今日はハードコンパウンドを試せなかったので、明日も新しいエンジンのテストを続けながら、決勝に向けてタイヤの選択をしたい。天気予報は不安定だが、できることならドライで走りたい」

山野一彦|Repsol Honda Team 監督

「今日はウエットとドライ、両方のコンディションを走れてよかった。今回も接戦となっているので、明日も引き続き、セットアップに集中したい。明日の天気は予想がつかないが、ダニ、ドヴィツィオーゾともにほぼ同じコメントをしているので、明日に向けての作業もスムーズに進んだ。今回は新しいスペックのエンジンを投入した。これまでより、扱いやすい方向のエンジンとなっているが、走り出しから違和感なく乗れたようだ。さらにセットアップを進めていきたい。ダニは、体調もよく、前回のラグナセカで勝っていることでモチベーションも高い。チームの士気もこれまで以上に高まっている。ドヴィツィオーゾは、セッション終盤にタイムを上げられずポジションを落としたが、ニューエンジンに手応えを感じ取っている。明日に向けてセットアップの項目をしぼることができたこともよかった。ドヴィツィオーゾは過去2戦転倒リタイアに終わっているので、今回は確実にチェッカーを受け、表彰台に立つことを目標にしたい」



250

青山博一(250cc 7番手)

「走り出しの感じは悪くなかったのだが、タイムを上げていくうちに、このサーキットでは、これまでのセットアップと違うセッティングが必要なことがわかってきた。特に前半のスローセクションで思い切り攻められず、タイムをロスした。切り返しのハンドリングの重さを解消して、もう少し旋回性を上げられる状態に仕上げたい。いままでのいい部分を残しながらウイークポイントを改善するという難しさはあるが、この部分を克服しないと優勝争いには絡めない。天気が心配だが、ドライできっちりとバイクを仕上げたい」

富沢祥也(250cc 18番手)

「この数戦、問題になっている高速域での息つきが出て、その対策でほとんどの時間を費やした。初めてのサーキットなので、セッション終盤は、ピットインしないでコース攻略に方向転換した。しかし、下りの12コーナーでギャップに乗り上げてフロントから転んでしまった。ここは下りのコーナーが多く、日本では経験したことのないサーキット。とまどう部分もあるが、ちゃんと走れたら面白い。明日はトラブルを解消してきっちりと走りたい」






SUZUKI

ロリス・カピロッシ (P12, 1'23.705, 27 laps)

「今日はとても変なコンディションだったね。
ウェットとドライの両方を経験した。
このセッションは、多くの週回を重ねて基本のセットアップを詰める事にした。
おかげで明日につながる良いデータを集められた。
12番手は、あまり良いとは言えないけれど、多くのデータをもとに進展させていくよ。」


クリス・ヴァーミューレン (P16. 1'25.161, 19 laps)

「良い週末のスタートでは無かった。
天候不順でウェットセッションは色々難しい状況だった。
後半、スリックで走ったけれど、ところどころウェットパッチが残っていた。
そこで不運な事にウェットパッチに乗って転んでしまった。
体がベストでは無くなったけれど、明日は大きく前進して問題ないと思うよ。」



ポール・デニング(チーム・マネージャー)

「今日、大事な事はクリスが転倒したが大けがにならなかった事です。
ラグナセカでも負った怪我を少し悪化させてしまったが、戦えないほどではありません。
ロリスは順位は良くありませんが、基本セットはでており感じは良さそうです。
彼は他のライダーを気にすることなく仕事を進めています。
重要な事は、週末に競争力のあるマシンを作ることで、方向性はつかんでいる。
これらの情報をクリスに役立て、良いスタートを切れればいいと思う。」











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