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MotoGP : 第15戦 マレーシアGP プレビュー

2013-10-10 22:14:11 | MotoGP WSB BSB JRR





MotoGP 2013 第15戦 マレーシアGP

プレビュー




■開催日:2013年10月11日(金)フリー走行、12日(土)予選、13日(日)決勝
■開催地:マレーシア/セパン




CIRCUIT DATA

■開設:1998年
■コース長:5.548 km
■コース幅:25m
■左コーナー: 5 右コーナー: 10
■最長ストレート: 920 m


■レース周回数/成立周回数/距離

MotoGP : 20 Laps/ 13 Laps/ 111.0 km
Moto2 : 19 Laps/ 12 Laps/ 105.4 km
Moto3 : 18 Laps/ 12 Laps/ 99.9 km

■記録

[MotoGP]
Fastest Lap : 2012 ホルヘ・ロレンソ (SPA) Yamaha 2'00.334
Circuit Record : 2007 ケーシー・ストーナー (AUS) Ducati 2'02.108
Best Pole : 2012 ホルヘ・ロレンソ (SPA) Yamaha 2'00.334
Top Speed : 2004 マックス・ビアッジ (ITA) Honda 317.7 km/h

[Moto2]
Fastest Lap : 2012 ポル・エスパルガロ (SPA) Kalex 2'06.962
Circuit Record : 2011 ステファン・ブラドル (GER) Kalex 2'08.220
Best Pole : 2012 ポル・エスパルガロ (SPA) Kalex 2'06.962
Top Speed : 2010 ジュール・クルーゼル (FRA) Suter 265.9 km/h

[Moto3]
Fastest Lap : 2012 ザルファミ・カイルディン (MAL) KTM 2'13.885
Circuit Record : 2012 ザルファミ・カイルディン (MAL) KTM 2'15.142
Best Pole : 2012 ザルファミ・カイルディン (MAL) KTM 2'13.885
Top Speed : 2012 ザルファミ・カイルディン (MAL) KTM 223.7 km/h

・Fastest Lap (当該セッション中の最速ラップタイム。ここでは過去の最速ラップタイム)
・Circuit Record (過去に記録された決勝レース中の最速ラップタイム)
・Best Pole (過去に記録された予選の最速ラップタイム)


■2012年のリザルト:

[MotoGP]

1. ダニー・ペドロサ Honda 29'29.049
2. ホルヘ・ロレンソ Yamaha +3.774
3. ケーシー・ストーナー Honda +7.144
4. ニッキー・ヘイデン Ducati +10.518
5. ヴァレンティーノ・ロッシ Ducati +16.759
6. アルバロ・バウティスタ Honda +17.276
7. エクトール・バルベラ Ducati +50.282
8. アレックス・エスパルガロ ART +51.585
9. ジェームズ・エリソン ART +56.676
10. カレル・アブラハム Ducati +57.622
11. ダニーロ・ペトルッチ Ioda-Suter +1'02.805
12. ミケーレ・ピロ FTR +1'02.891
13. アンドレア・ドヴィツィオーゾ Yamaha +1'28.989
DQ. ロベルト・ロルフォ ART 0 Lap
Not Classified
RT. ステファン・ブラドル Honda 2 Laps
RT. カル・クラッチロー Yamaha 3 Laps
RT. ランディ・ド・ピュニエ ART 3 Laps
RT. イヴァン・シルバ BQR 3 Laps
RT. コーリン・エドワーズ Suter 3 Laps
RT. ベン・スピーズ Yamaha 5 Laps


[Moto2]

1. アレックス・デ・アンジェリス FTR 36'57.793
2. アンソニー・ウェスト Speed Up +0.710
3. ジーノ・レア Suter +1.363
4. ハフィス・シャハリン FTR +2.941
5. フリアン・シモン Suter +7.583
6. アンドレア・イアンノーネ Speed Up +10.062
7. ミカ・カリオ Kalex +23.078
8. ブラッドリー・スミス Tech 3 +26.957
9. ドミニク・エガーター Suter +30.063
10. エステベ・ラバト Kalex +31.514

16. 高橋 裕紀 FTR +40.757
17. 小山 知良 Suter +41.859

RT. 中上 貴晶 Kalex 13 Laps


[moto3]

1. サンドロ・コルテセ KTM 40'54.123
2. ザルファミ・カイルディン KTM +0.028
3. ジョナス・フォルガー Kalex KTM +0.247
4. ルイス・サロム Kalex KTM +8.503
5. ミゲール・オリベイラ Suter Honda +8.674
6. ダニー・ケント KTM +9.335
7. アレックス・リンス Suter Honda +18.973
8. エフレン・バスケス FTR Honda +25.419
9. ニクラス・アジョ KTM +30.714
10. アドリアン・マーチン FTR Honda +30.763

27. 藤井 謙汰 TSR Honda +1'33.811





■セパン・サーキットの特徴



赤道直下、クアラルンプール国際空港のすぐ近くにあるサーキット。
最初からF1開催を意識し、コース幅も広く付帯設備も立派な近代的なコース。
1998年に完成し、1999年からGPが開催されるようになった。
オフシーズンには、テストの場として、毎年合同テストが開催されている。
1周5.548kmのコースは、GPの中で最も距離の長いコースで、約900mの2本のストレートがある。
左:5、右:10の計15のコーナーで構成され、ラップタイム平均速度は、164km/h。
タイトな1、2コーナーを抜けると、高速コーナーや回りこんだコーナーが続く。
路面のグリップは良い。



■パッシングポイント

1コーナー、4コーナー、最終コーナー入り口。

タイトなヘアピンに続いて高速コーナーや回り込むコーナーが連続し、熱帯特有の高温多湿の中でマシンを何度も切り返す過酷なレースを強いられる。
2本のストレート部分では、加減速が重要となる。

高温多湿の気候は、ライダーには当然だが、マシン、タイヤへの負担が非常に大きく、厳しいレースが予想される。

ライダー、マシン、タイヤの消耗度をいかに抑えて、バックストレートから最終コーナーへの進入で勝負できるかがカギとなる。
マシンのセッティングについては全体のバランスと安定性が厳しく要求される。




■タイヤ

フロント : ミディアム ・ ハード
リア : ソフト(CRT) ・ ミディアム ・ ハード(プロト)(ハードのみ左右非対称コンパウンド)

ウェットタイヤ :    フロント、リア共  ハードスペック (オプションにソフトを用意)

路面のグリップは悪くないが、高温多湿で路面温度は50℃を超えるので、グリップ、グリップ耐久性に厳しいコースだ。
通常であれば、かなりハードなコンパウンドが必要となってくるが、曇りの場合、それ程路面温度は上らないので、路面温度の幅があり、グリップと摩耗、耐久性を取るのが難しい。
回り込んだコーナーも多く、エッジグリップと、ブレーキングでの安定性、トラクションのグリップと耐久性も重要。




■観光(クアラルンプール周辺)

ペトロナスツインタワー(452m)の展望台は無料だが、混雑期は整理券が必要。(時間毎に定員がある)
入場は、9時からだが、8時30分前には並んでおいた方が良い。(朝一の方が待ち時間少ない)(注:月曜休)

KLタワー(421m)は、世界で4番目に高いテレビ塔。
有料:20リンギット (1リンギット:27円)

モスク
マスジット・ジャメ(旧モスク)を始め、各地に美しいモスクが点在している。

王宮(イスタナ・ネガラ)
南国の花や緑に囲まれた、金色の屋根を持つ白い王宮。

バツー洞窟
マレーシア随一のヒンズー教の聖地。
巨大な洞窟群の中に寺院が置かれている。

買い物
セントラル・パークか、チャイナタウンがお勧め。







■その他

政治
マレーシアは立憲君主制で国王がいます。
マレーシア13州の内、9州にサルタン(首長)がおり、このサルタンの中から5年に1回、次の国王(アゴン)を選出します。
任期は5年間となっている。

経済
マハティール前首相が、推し進めた工業化が成功し、成長著しい事で、「東南アジアの優等生」とも言われている。
国民の6割が中進国以上の所得を持つに至った。
特に日本とは、マハティール前首相が進めたルックイースト政策により、人的、経済的にも密接な関係を築いている。

民族
マレー系(約65%)、中華系(約25%)、インド系(約7%)

言語
公用語はマレー語。
それぞれの民族ごとに母語が異なっている。
クアラルンプールでは、英語がほぼ通用する。

宗教
イスラム教が国教となっているが、民族によって仏教、ヒンズー教、キリスト教の信者もいる。



世界遺産


「マラッカ海峡の歴史都市群」
●マラッカ(1400年にマラッカ王国が誕生し繁栄した後、400年以上の間にポルトガル、オランダ、イギリスとヨーロッパの列強国に支配され、独特の文化を形成した古都マラッカ)

街にはヨーロッパの影響を受けた街並みと、地元マレーとの融合で出来上がった特有の文化を見ることができます。ペナン島・ジョージタウンと共にマレーシアでは初のUNESCO世界文化遺産に登録されました。

●ペナン島ジョージタウン(18世紀後半当時のケダ州のスルタンとの条約で、 イギリスに植民地として割譲されたペナン島)

当時はプリンス・オブ・ウェールズ島と呼ばれていたペナン島。ジョージタウンにはその当時の面影が強く残っています。コロニアル調の建物と、マレー、中国、インド式の建物が相交った町並みは、いわば文化・貿易の交流地として栄えた当時を物語っています。

●キナバル公園

東南アジア最高峰のキナバル山(4095.2m)を中心に広がる世界自然遺産。

●グヌン・ムル国立公園

グヌン・ムル国立公園は、地球上に存在する洞窟群の中でもその距離やスケールにおいて最大規模を誇るスポットの一つです。



■天気

     

午後に突然雨が降る事もあり、予報が難しい地域。
夕立が降る可能性が高く、過去には激しい雨で予選が中止となった事もある。
MotoGPのレーススタートは、現地時間の16時となっており、夕立が降りやすい時間帯である。




■タイムスケジュール(日本時間)

2013. 10.11

Moto3 : FP1 10:00 - 10:40
MotoGP : FP1 10:55 - 11:40
Moto2 : FP1 11:55 - 12:40

Moto3 : FP2 14:10 - 14:50
MotoGP : FP2 15:05 - 15:50
Moto2 : FP2 16:05 - 16:50

2013. 10.12

Moto3 : FP3 10:00 - 10:40
MotoGP : FP3 10:55 - 11:40
Moto2 : FP3 11:55 - 12:40

Moto3 : QP 13:35 - 14:15

MotoGP : FP4 14:30 - 15:00

MotoGP : Q1 15:10 - 15:25
MotoGP : Q2 15:35 - 15:50

Moto2 : QP 16:05 - 16:50

2013. 10.13

Moto3 : WUP 11:40 - 12:00
Moto2 : WUP 12:10 - 12:30
MotoGP : WUP 12:40 - 13:00

Moto3 : RACE 14:00
Moto2 : RACE 15:20
MotoGP : RACE 17:00

Japan Time : GMT +9
local time : GMT +8



■TVオンエア情報

G+SPORTS

予選

10月12日(土) 13:30~17:30 (生放送)  ※最大17:45まで放送

10月15日(火) 9:30~13:00

決勝

10月13日(日) 13:45~18:30 (生放送) ※最大19:00まで放送

10月16日(水) 12:30~16:45

日本テレビ

10月13日(日) 26:05~27:05

※放送日時、内容は変更になる場合があります。最新の情報は、各放送局にお問い合わせください




REPORT

MotoGP

第15戦マレーシアGPは、セパン・インターナショナル・サーキットで開催される。

ポイントリーダーのマルク・マルケスは、ランク2位のホルヘ・ロレンソに39ポイント差のアドバンテージを持つ。
前戦で転倒リタイヤしたランク3位のダニー・ペドロサは、トップから59ポイント差。タイトル争いで厳しい状況に置かれているが、昨年、優勝したセパンで2連覇を狙う。

青山博一は、トラブルに見舞われながらも7戦連続完走を果たしている。過去に優勝経験のあるセパンで、来季のシート獲得に向け上位進出を目指す。

ポール・バード・モータースポーツは、プラマック・レーシングに移籍したヨニー・エルナンデスの代役として、前戦アラゴンGPに起用したダミアン・カドリンを今週末のマレーシアGPと日本GPに起用する。

前戦アラゴンGPにおけるマルケスとペドロサのアクシデントに関し、セパンにて公聴会が開かれ、レースディレクションは、マルケスに対し1ポイントのペナルティを科すこととし、HRCに対しては、マルケスの優勝により獲得した25ポイントのコンストラクターポイントにもペナルティを科すことになった。



Moto2

この地をホームレースとして迎えるライダーは、マレーシア出身のアズラン・シャー・カマルザマン、インドネシア出身のドニ・タタ・プラディタとラフィド・トパン・スキプト、タイ出身のティティポン・ワーロンコーン。

ワイルドカード参戦は、マレーシア出身のハーフィス・シャハリン。昨年の全日本選手権ST600クラスでタイトルを獲得したデチャ・クライサーが参戦する。

また、テクノマグ・カーエキスペルトは、ランディ・クルメンナッハの代役として、マレーシア出身のザクゥアン・ザンディを起用する。




COMMENT



HONDA

マルク・マルケス (ランク1位)

「これからマレーシアに向かいます。3連戦最初のレースとなりますが、準備はできています。セパンは好きなサーキットです。Hondaのマシンを本格的にテストした最初のサーキットですので、そこへ戻ることで、そのときの気持ちを思い出すことができると思いますし、とても楽しみにしています。今年は、あのころから本当にたくさんのことを学びました。今大会は、アラゴンでのダニとのアクシデントについて、レースディレクションのヒアリングが木曜日にあります。僕にできることはなにもないし、結果を待つしかありません」

ダニ・ペドロサ (ランク3位)

「この前のレースは、トップグループを走ることができましたし、感触はよかったです。同じような感触をセパンでも見つけられたらと思います。このサーキットはいろいろな要素が取り入れられています。高速コーナーや低速コーナー、ハードブレーキング、ロングストレートなどがあります。天候にも左右されます。アラゴンGPのあとは、体力的に厳しい日々でした。腰の痛みのために3日間歩くことができませんでした。しかし、毎日よくなってきています。今週末は完ぺきな状態になっていることを願っています」

ステファン・ブラドル (ランク6位)

「アラゴンでは、だんだん自分のパフォーマンスを引き出せるようになっていることを証明することができました。また、レースでは自信も得られました。おかげでセパンに向けてモチベーションは高まっています。ここからの4戦は、レース後半に消耗したタイヤをうまく使えるようにならなければなりません。早くトップに立てることを願っています。セパンは本当のチャレンジになります。準備は万端です」

アルバロ・バウティスタ (ランク7位)

「シーズン後半になって、だんだんいい形になってきていることをアラゴンで証明することができました。決勝ではずっと表彰台を目指して戦っていました。最終ラップにブラドルとバトルになり、バレンティーノに離されてしまったことは本当に悔しかったです。しかし、非常に満足しています。セパンでもトップとのギャップを縮め、上り調子を確認したいと思います。セパンの暑さと湿度に備えて、一生懸命トレーニングしてきました。エネルギーをどこでセーブするかが重要になってきます。このサーキットは最高で、大好きなサーキットです。さまざまな種類のコーナー、ハードブレーキングゾーン、速い切り返し、そして目を見張るようなスライドをするところもあります。コース幅が広く、ライン取りに幅があり、その先のブレーキングでパスするチャンスがたくさん生まれます。天候が変わりやすいので難しいレースになりますが、楽しいレースにしたいと思っています」

ブライアン・スターリン (ランク25位)

「ホームグランプリとなるオーストラリアGPが近づいていますし、今週末のマレーシアGPがとても楽しみです。アラゴンの結果にはあまり満足していませんが、今週末のマレーシアで埋め合わせができればと思っていますし、ホームグランプリへ向けていいベースを作りたいです。セパンは好きですし、マシンの感触もよくなっています。これで、日曜日にいいレースができない理由はありません。もちろん暑さが大きなカギを握ると思いますが、準備は万端です」

リビオ・スッポ (Repsol Honda Team 代表)

「マルクは1ポイントのペナルティを科せられました。これは今週末のレースに影響しないことを意味します。根本的に、この特定の場合において、だいたい正解ですが、マルクがシーズン中に前を走る他のライダーと接触寸前だったことが1度以上あったことを考慮しました。メッセージは、『基本的に今回は正しいが、頻繁に起きていることに気がつきなさい』と、言うことです。
 もう1つの決定に対して、こちらも不運にも正解ですが、主にバイクの問題が理由でした。転倒はケーブルが切断され、バックアップシステムが機能することに時間がかかったことが原因でした。そのようなことから、チャンピオンシップのコンストラクター部門において、25ポイントのペナルティが科せられました。我々は、この件に関して控訴するかを検討する必要があります。私の印象では、我々の執行役員副社長の中本が状況を理解すると思われます」

横山健男 (Repsol Honda Team テクニカルディレクター)

「問題はハードウェアとソフトウェアだったと言えます。ハードウェアに関して、ケーブルは外側に出された状態であったことから、ちょっとした接触で切断されてしまうのが容易でした。そのようなことから、今回のレースからケーブルに新たなプロテクションを付け加えました。
 ソフトウェアに関しては、当然バイクにはバックアップシステムが搭載されています。センサーに何かが発生した場合、緊急に安全装置に伝わりますが、この機能は完璧ではありませんでした。今回から、このような障害をいち早く検出できるように修正しました」




YAMAHA

ホルヘ・ロレンソ (ランク2位)

「ここからまた3連戦が始まり、いよいよチャンピオンシップの最終盤戦に備えることになる。懸命に戦ったアラゴンのあとで、今度は僕らにとって、とても特別なサーキットへ向かうんだ。セパンは誰もが良く知っているコース。多くのライダーがテストを行っているので、皆が手強いライバルになるだろう。テクニカルなロング・コースで、ふたつのストレートと、いい感じのコーナーが数ヵ所。ただ、しょっちゅう嵐に見舞われる場所なので、いつ雨が降り出すか心配だ。これまでには好成績も何度かあったけれど、今はとにかく、マルケスに少しでも近づくために、この一戦に集中していきたい。チャンピオン争いは厳しい局面だが、最後まであきらめずに戦い続けたい。結果はあとからついてくるだろう!」

ヴァレンティーノ・ロッシ (ランク4位)

「セパン・サーキットは大好きなコースで、何度も優勝した。ここはヤマハのマシンにとても合っているんだと思うよ。いつもとても暑いので体力的にはかなり厳しいんだけれど、だからこそ、懸命にチャレンジできる素晴らしいコースでもあるんだ。今回も良い週末になるように、決勝でしっかり戦うために、まずはマシン・セッティングに全力で取り組みたい」

ウィルコ・ズィーレンベルグ (ヤマハファクトリーチーム監督)

「最後の4戦に臨むために、これからマレーシアへと向かう。今の我々は、シーズン開幕当初よりもずっと強くなっていると感じている。ホルヘはこのコースが気に入っているし、そのあとのフィリップ・アイランドももてぎもヤマハにとって相性の良いコース。ホルヘ自身の体調もいい。アラゴンの2位も悪くはなかったが、本当は勝ちたかった。これからの4戦では、2013シーズンを良い形で締めくくるためにも、いくつかの勝利を狙っていきたい。期待している」

マッシモ・メレガリ (ヤマハファクトリーチーム・ディレクター)

「ここからの3連戦は、間違いなく見応えあるものになるだろう。ひとつひとつのレースに良い思い出が残っているが、今回もまた、シーズンを締めくくる最高の戦いをするべく準備を整えることができた。他のチームと同様、セパンではシーズン序盤に2度テストを行ったが、あれからマシンは大幅に進化。あとは好天と好コンディションを期待するばかりだ。また、3週連続でのレースとなるだけにミスをしないことも非常に重要。ここでしっかり走り切れば、かなり多くのポイントを集めることができるからだ。ふたりのライダーがさらに成長し、もっと素晴らしいレースを見せてくれることを期待する。とても重要な3連戦に向けて、すでに準備は整った」




DUCATI

アンドレア・ドヴィツィオーゾ (ランク8位)

「2月のテストはあまり良くなかったけど、セパンはお気に入りの1つ。僕たちのバイクは、このトラックに対して問題がある。特にグリップ不足だけど、当時とはコンディションは異なるから、良くなることを期待する。とにかく、全力を尽くそう」

ニッキー・ヘイデン (ランク9位)

「アラゴンの後で弟の結婚式に出席するために帰国したのはナイスだったけど、前戦を忘れて、マレーシアに乗り込みたい。このグランプリは、僕にとって非常に重要な3連戦の緒戦となる。少なくてもグッドなリザルトを獲得するために全力を尽くす。困難なことは覚悟しているけど、アラゴンより良くしたい」




CRT クレイミング・ルール・チーム

カレル・アブラハム (カルディオン・AB)(ART アプリリア・レーシング・テクノロジー)

※ インディアナポリスで負傷した左肩とオースティンで脱臼骨折した右鎖骨の手術を受け、固定プレートを除去した。

「手術が無事に終わって良かった。リハビリが終われば、100%で走れるようになる。冬の間にしっかりトレーニングをして、怪我の心配なしに最初のテストを迎えたい。バイクに戻る前に長い時間を過ごすことになるけど、今週末にブルノ・サーキットで開催されるマルコ・シモンセリの追悼セレモニーには参加するつもりだ」




Moto2

スコット・レディング (ランク1位)

「3週間で3レースは厳しい戦いとなりますが、とても楽しみです。2週間前のアラゴンGPでは、メインストレートで遅れてしまいましたが、セパンに向けて新しいエンジンにしました。これでスピードが伸びることを願っています。また、ミサノのあとに実施した腕上がりの手術のおかげで、右腕はよくなってきました。最後の4レースはポルやラバトとの大きなタイトル争いになります。プランはシンプル。最後まで戦い続けることです」

ポル・エスパルガロ (ランク2位)

「マレーシアが楽しみです。このサーキットは相性がいいサーキットですからね。決勝に向けていいポジションにいるかどうかをしっかり見極めなければなりません。戦略はシンプルです。とにかく優勝するためにがんばることです。3位や4位では、それほどポイントを取り戻すことができませんので、100%プッシュしなければなりません。しかし、リラックスして落ち着くことも大事になります」

エステベ・ラバト (ランク3位)

「ここまでを振り返れば、とてもうまくいっています。そして、大好きなセパンを迎えます。今は、タイヤがスライドしているときが一番快適な走りができていますので、セパンの暑さの中ではとても重要な要素になります。チームとともに、引き続きがんばってベストを尽くしたいです」

中上貴晶 (ランク5位)

「昨年のマレーシアGPは、シーズン後半戦に向けて調子を取り戻すことになったレースでした。予選は4番手。雨になった決勝は、好スタートからホールショットを奪うことができましたが、転倒してしまいました。再スタートを切りましたが、また転倒するという悔しいレースでした。今年は、フロントローを狙うことはもちろん、表彰台、優勝を狙っていきます。前戦アラゴンGPで来年の体制も決まり、これからはレースに集中することができます。3連戦最後の日本GPに向けて、後半戦のいい流れをキープし、さらにいいレースができるようにしたいと思っています」




Moto3

ジャック・ミラー  (ランク7位)

「このサーキットは大好きですので、セパンが楽しみです。ロングストレートが2本あって、アベレージがとても速いサーキットです。ストレートでは今苦戦していますが、集団の中にいれば、スリップストリームが使えますので、それほど問題ではありません」

アレックス・マスボー  (ランク8位)

「セパンはチャンピオンシップの中で好きなサーキットの一つです。ただ、ストレートが2本あるので厳しい戦いになると思います。集団の中に入ることができて、スリップストリームを使えたら、それほど悪くはないと思いますので全力で挑みます」

ロマノ・フェナティ (ランク14位)

「セパンはロングストレートが2本ありますので、難しい週末になると思います。昨年はあまりいいレースができませんでした。今年はいいレースができることを願っています。チームは一生懸命がんばっています。ミサノとアラゴンで大きく前進できましたので、今回も同じように前進できることを願っています」

渡辺 陽向  (ノーポイント)

「マレーシアからの3連戦は、僕にとっては、とても重要な戦いになります。前戦アラゴンGPまで徐々に調子が上がってきましたし、マレーシアからスタートする3連戦最後の日本GPに向けて、このいい状態をリザルトにつなげていきたいと思います。前戦アラゴンGPは、ポイントを獲得できませんでしたが、今年になってベストレースでした。マレーシア、オーストラリア、日本と、どのレースでも、今年のベストレースだったと言えるようにしたいと思います」